日経平均株価は続落。4万円超えのスタートとなったが、早々に買い優勢は一巡して下押す局面に変わった。4万円割れでは押し目買いもみられたが、後場は下げ幅を拡大して一段安となった。
RSI(9日)は前日の64.6%→75.0%(1/27)へ上昇。あすも上昇しやすいタイミングとなり、前日からの見方に大きな変化はない。目先的な5日移動平均線(39626円 1/27)付近までの下押しは想定内の動きである。
短期的には、5日移動平均線上でのもみ合いから、12/27高値(40398円)超えにつながるかどうかに注目。5日移動平均線を明確に下回るケースでは、1/27安値~1/24高値までの上昇幅に対する半値押し(39167円)前後までの調整にとどまれば上目線継続となる。
上値メドは、心理的節目の40000円、1/24高値(40279円)、12/27高値(40398円)、7/17安値(41054円)、心理的節目の41500円や42000円などがある。下値メドは、心理的節目の39500円、25日移動平均線(39287円 同)や心理的節目の39000円、100日移動平均線(38660円 同)、1/14安値(38305円)、心理的節目の38000円などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日経平均株価テクニカル分析まずは5日線まで揺り戻し 半値押しまでにとどまるか
感謝祭の祝日を前に持ち高調整と思しき動きが強まり、ドル安円高が進行。リバランスに加え、11月はドル円が下落基調をたどるここ数年のアノマリーもドル高のモメンタムを止めたと判断される。テクニカルには200日移動平均線151.99円を下回り、ドル売りが加速したとみる市場参加者も少なくない。昨日安値150.44円は、9月16日安値139.56円から11月15日高値156.74円の上昇幅に対する38.2%戻し150.18円と概ね一致したが、ドル高の調整が終わったと判断するには早計か。日銀が12月に追加利上げを決定した場合、日米金利差縮小を意識した円買いも進みやすく、目先は上値の戻りが鈍くなりそうだ。
ドル円は23日に200日移動平均線を上抜けて、上値抵抗線から下値支持線に代わったとも判断出来る。同移動平均線は急激な価格変動には反応が遅い特性があるため、相場の過熱感(買われ過ぎ・売られ過ぎ)を示すとされるオシレーター系のテクニカル指標も併せて判断したい。足元はドル高・円安が際立っているため、値動きの押しや戻りを黄金比とも呼ばれるフィボナッチ比率に求めるのも一案だろう。7月以降の下落幅(161円99銭-139円56銭)の61.8%戻し153円42銭を明確に超えれば、トレンドの基点となった7月高値161円99銭への全戻しを意識しようが、先ずは7月30日高値155円21銭を上抜けるか確認したい。
米政治情報サイトによれば、トランプ氏の支持率は48.5%とハリス氏の49.3%に迫り、勝敗を分けるとされる激戦7州全てでリードしている。現職の副大統領が大統領選で勝った例が少ないジンクスも災いし、トランプ氏が勝利するとの見方が再浮上。2017年に実施した富裕層向けの減税策延長を含む減税措置が景気先行き期待を高めドル高を促している。減税の財源は関税引き上げなどを充てるとしているが、財政拡張は中長期的にはドル安要因。200日移動平均線は急激な価格変動には反応が遅い特性があるため、短中期移動平均線との組み合わせや相場の過熱感のシグナルを示すオシレーター系のテクニカル指標も併せ効果的に活用したい。
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