大阪のライドシェア 万博中倍増へ
万博期間中、道路渋滞や電車の混雑への懸念もあるが、移動の足がなくなることを危惧する声も多く、ライドシェアの導入はそれらを解決できる手段であるとの期待が多いようだ。
日本版ライドシェアは大阪府では大阪市と周辺地域で導入され、金曜日の夕方、土曜日の未明と夕方に限り運行している。
タクシーの営業規制も緩和し、7つに分かれる営業区域を越えた運行を可能にすることも確認した。大阪府と大阪市の推計によると、万博会期中は1日当たり最大で1880台のタクシーが足りなくなる恐れがあるという。
「大阪万博期間中のライドシェア導入で、どのような効果があると思いますか」の問いでは、「タクシー待ち時間の短縮」(37.1%)、「タクシー車両不足の解消」(36.7%)、「働き手(タクシードライバー)不足の解消」(28.8%)が上位に挙がった。
読売新聞「挑む万博」プロジェクトでは、2025年大阪・関西万博やSDGs達成に向けたさまざまな取り組みを伝えます。
2025年国際博覧会(大阪・関西万博)は2025年4月13日から10月13日まで大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で開催されます。公式キャラクターは「ミャクミャク」。パビリオンの解説やアクセス方法のほか、イベントや参加国・地元の動きなど最新ニュースを豊富な写真や動画でお伝えします。
最後となるが、個々の企業努力と国の力で万博の輸送インフラを整備してもらいたい。筆者は万博を楽しみ、楽しさを発信し、万博にお金を使うことで貢献しようと思う。
大阪府議会の万博推進特別委員会の森和臣委員長は、記者団に対し「外国人も増え、タクシーだけでは難しいので、万博の期間だけ何とか規制緩和してほしい。要望に対し、実現してもらえそうな手応えを感じることができた」と述べました。
大阪万博の話に戻すと、大阪府の吉村知事は現在の限定版ライドシェアでは不足分を補うには十分ではなく、府内では、時間限定ではなく24時間運行、ダイナミックプライシングの導入などを要求している。こちらは個々の企業努力ではコントロールできないため、推移を見守るしかない。
2025年大阪・関西万博には国内外から多くの来訪者が見込まれており、移動需要の高まりが予想されることから、タクシーと日本版ライドシェアが相互に連携することにより、来訪者や住民の移動の足を確保する。
この日、都内で開かれた会合では、タクシーの営業区域についても規制を緩和する方針が決定。期間中は、各社が府内7営業区域のどこでも営業できるようにするという。オンラインで参加した吉村洋文知事は「大きな前進。万博に来られる方の柔軟な移動を確保していきたい」と述べた。
20日から24時間ライドシェアを運行する試験運用を始める。台数は大阪市周辺は210台まで、そのほかの地域は各地にあるタクシー車両数の5%までとする。試験運用の状況を踏まえ、国交省と大阪府、大阪市、大阪タクシー協会で万博期間中に必要なライドシェアの台数を検討する。
万博会期中の25年4〜10月に、曜日を問わず24時間運行できるようにする。大阪市周辺で5月から始まった日本版ライドシェアは、タクシーの需要が高い一部の曜日や時間に限られている。タクシー事業者が運行の主体となり、タクシー事業者以外の新規参入や運転手の業務委託は認めない。
大阪・関西万博の開幕が来年4月に迫るなか、大阪府議会に設けられている万博推進特別委員会の委員らが、6日午後、自民党本部を訪れ、茂木幹事長と面会しました。この中で委員らは、万博の期間中は国内外から多くの人が大阪を訪れ、タクシーなどの交通需要が急増するとして、一般のドライバーが有料で人を運ぶ「ライドシェア」の規制を大幅に緩和するよう要望しました。具体的には、ことし4月から一部の地域で時間帯などを限定して導入されている「日本版ライドシェア」をさらに緩和し、期間中、大阪府内では、安全運行を前提に時間帯や台数に制限を設けないなどの措置を取るよう求めています。
タクシー不足はここでも例外ではなく、ライドシェアの導入の試験導入など検討が進んでいる。ただ、ライドシェアの導入について、タクシーが不足する地域と時間帯に限定し、タクシー会社に運行管理を委ねるという現在の国の制度案では1日最大2200台のタクシー不足が発生すると大阪府は試算している。タクシー不足の解消は、大阪万博成功のためには喫緊の課題である。
コメント