ドル円、当面は151-152円のレンジ内での推移を予想【外為マーケットビュー】
動画配信期:公開日から2週間
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
市場予想動画の要約・まとめ
*1. マーケット全体の動向*
ドルインデックスは上昇基調を維持
主要通貨(ユーロ、ポンド)は対ドルで小幅下落
ドル円相場は上値が重い展開が続き、円高方向への流れが強まる
クロス円全般で円高傾向が顕著に
*2. ニュージーランド中央銀行(RBNZ)の金融政策*
政策金利を4.25%から3.75%へ0.5%の利下げを実施(市場予想通り)
今後の見通しとして4月と5月に各0.25%の追加利下げを示唆
オア総裁は中立レンジへの引き下げを急ぐ必要はないと言及
市場予想よりもハト派的な姿勢は限定的で、これを受けてNZドルは一時買い戻しも
*3. 日本市場の詳細分析*
日経平均株価は39,000円台で上値が重い展開が続く
日銀の金融政策正常化への思惑が強まる
利上げ時期の前倒し観測(9月→7月or5月)が浮上
年内2回の利上げ可能性も市場で意識される
10年国債利回りは上昇傾向を維持
日銀審議委員(高田氏)の発言に注目が集まった
経済・物価・金融情勢を注視しながらの慎重な対応を示唆
*4. 米国市場の詳細*
住宅市場の弱さが顕在化
1月の住宅着工件数は136.6万件(予想139万件)
前月比-9.8%と大幅な減少
高金利環境と建設コストの上昇が影響
債券市場の動き
10年債利回りは4.57%まで上昇後、4.53%まで低下
FRBのバランスシート縮小(QT)一時停止検討の報道が影響
株式市場は終盤に反発
NYダウ:+0.16%
S&P500:+0.24%
ナスダック:+0.07%
米長期金利低下を受けて買い戻しの展開
*5. 今後の注目材料*
オーストラリアの雇用統計
米国の新規失業保険申請件数
フィラデルフィア連銀製造業指数
欧州の財政状況(防衛費増額による影響)
*6. 今後の見通し*
ドル円相場の予想レンジ
下限:151円前半(維持できない場合は150円まで下落の可能性)
上限:152円前半
当面は151-152円のレンジ内での推移が予想される
日銀の金融政策正常化への思惑が引き続き円高要因として作用する見込み
グローバルな金利動向と地政学的リスクにも要注意
結論:
短期的には円高圧力が継続する可能性が高く、特に日銀の金融政策正常化への思惑が市場の主要な関心事となっています。ドル円は下値を試す展開が予想されますが、151円前半の支持線が重要な節目となっています。米国の経済指標や金利動向、そして日銀関係者の発言にも引き続き注目が必要な状況です。
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外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

YEN蔵 氏
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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更に 23日にはドイツで議会選挙が実施される
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一つは、「○○ショック」などと呼ばれる現象を機に、為替市場で大幅な変動が生じた場合です。 例えば、記憶に新しいところでは2020年春の「コロナショック」の際には外国為替市場は乱高下し、スプレッドは拡大しやすくなりました。各社、狭いスプレッドを維持するのが困難になり、当社以外のほとんどすべてのFX会社がスプレッドの原則固定を中止したのも記憶に新しいところです。 また、アメリカの雇用統計のように重要な経済指標の発表前後、戦争のような世界規模のニュースなどが出てきた時もスプレッドは拡大しやすくなります。
ベッセント米財務長官「G20に出席しない」
第2次トランプ政権が発足すると、ウクライナとロシアをめぐる停戦協議が、トランプ大統領が思い描いていたような簡単な合意には達することができないことで、ウクライナや欧州各国を排除してロシアとの交渉を進めようとしている。このため、欧州各国が強い懸念を表明し欧米間の摩擦が拡大している。
これに対し、FXの例では0.2銭超の円安になった時点で利益が発生します。このように、スプレッドが狭い(差額が小さい)ほうが利益を狙いやすくなるのです。
19日17:23 パネッタ伊中銀総裁 「ユーロ圏経済の弱さの兆候は予想以上に続いている」 「消費者支出による回復を期待していたが実現しなかった」
スプレッドの単位は「銭」と「pips」の2種類があります。
米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.4銭、英ポンド/円が0.9銭、南アフリカランド/円が0.9銭といったように、通貨ペアによってスプレッドには違いがあります。通貨の流通量などによって、調達コストに差が出てくるからです。
更に、23日にはドイツで議会選挙が実施される。こちらも結果次第で欧州の政治が再び混迷を深めるリスクもあり、ユーロの重しになるだけではなく、避難通貨としての円買い意欲も増えそうだ。
この現象は、先程も指摘したように、「日本円→米ドル」に適用されるレートと「米ドル→日本円」に適用されるレートに違いがあるからです。この差額がスプレッドと呼ばれるもので、外貨両替に対応した金融機関の手数料収入に相当します。 FXでは、通貨ペアを売る際に適用される「Bid(売値)」と、通貨ペアを買う際に適用される「Ask(買値)」の差額がスプレッドとなります。たとえば、米ドル/円の「Bid」が131.598円で「Ask」が131.600円の場合、スプレッドは0.002円となります。取引手数料にあたるので、スプレッドが小さければ小さいほどコストをおさえることができます。
円やユーロ以外では、本日は豪州から1月雇用統計が発表されるため豪ドルの動きにも注目。一昨日には豪準備銀行(RBA)、昨日はNZ準備銀行(RBNZ)とオセアニア国が相次いで政策金利を引き下げたが、声明文を含めてある程度織り込まれていたことで、市場が期待したほどの値動きにはならなかった。前回(昨年12月分)発表された豪州の失業率は4.0%と、RBAの四半期金融政策報告における2024年末見通し4.4%よりも好結果となった。先日のRBA理事会後にブロック総裁が「雇用市場の強さに驚いている」と発言したが、雇用情勢が引き続き強固だった場合にはRBAの追加利下げのペースが緩やかになる可能性もありそうだ。
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