外食値上げの限界点どこ 模索の年
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 外食値上げの限界点どこ 模索の年
外食値上げの限界点どこ 模索の年
ファミレス大手のすかいらーくホールディングス(HD)も、現時点で値上げによる客離れは起きていないという。主力チェーンの「ガスト」で24年11月に値上げを実施。客単価は計画通り上昇した。同社マーケティング本部マネージングディレクター平野曉執行役員は「アプリでクーポンを配布するなどの販促効果によって、プライシングというネガティブな要素が払拭されている」と分析する。 同社は2月13日に24年12月期決算を発表し、25年12月期の連結売上高が前期比11%増の4450億円と過去最高となる見通しを示した。純利益も6%増の148億円を見込む。 ●値上げの限界点を模索する1年に 日本フードサービス協会(東京・港)が1月に発表した「外食産業市場動向調査」によると、24年の外食業界の市場は3年連続で前年比の売上高を上回り、堅調に回復している。客数においても、ファストフード、ファミリーレストランなど統計をとったすべての業態で前年を上回った。 ただ節約志向を強める消費者を呼び込むため、採算悪化を覚悟で割り引きキャンペーンや価格据え置きなどを実施するチェーンも出始めており、業界全体で見れば業績悪化リスクは高まっている。 外食業界に詳しいいちよし経済研究所の鮫島誠一郎首席研究員は「現時点で客数に影響が出ている店は一部に限られているため、消費者はある程度値上げを受け入れていると見られる。しかし、これ以上の値上げは客数の減少につながるだろう」と話す。 消費者が許容できる値上げの限界点はどこか。25年は各チェーンが模索することになりそうだ。
コメント