「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
現在の市況
– ドル円が148.50円台まで下落(昨年10月以来の水準)
– 下ヒゲを伸ばして反発する展開が続いている
相場環境の背景
1. 金利動向
– 日本の10年金利は上昇傾向
– アメリカの金利は足元で軟調
– 日米金利差縮小によるドル安・円高傾向
2. 主な材料
– 日銀の利上げ観測による円買い
– 米消費者信頼感指数の予想以上の低下
– 先週のサービス業PMIの50割れ(景気減速懸念)
テクニカル分析
– 148円台は押し目買いポイントとして機能
– 150円付近は上値が重く、複数回押し戻されている
– 短期的なレンジ:148円後半~150円前半
今後の展開予想
– 昨日と同様の動き(上下に振れる展開)が続く見込み
– 148円後半での押し目買い圧力
– 150円台での戻り売り圧力
– 短期的には150円付近の上抜けでスキャルピング機会
– 終値ベースでの150円突破が重要
今後の注目ポイント
1. 本日の重要材料
– 特に注目すべき経済指標はなし
– 米株式市場の動向が重要
2. 明日の注目材料
– 米GDP改定値
– 耐久財受注
– 新規失業保険申請件数
総括
現状ではレンジ相場継続の見通し。148円台の押し目買いと150円付近の戻り売りが有効。大きな材料がない中、米株式市場の動向次第では方向感が出る可能性あり。今後の経済指標次第でトレンド転換の可能性も。
お知らせ
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『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル円 148円台は押し目買いポイントか 米景気減速懸念でドル安傾向強まる
もちろん先週のFOMCでも、それまで市場を席巻していた「早期利下げ観測」は牽制されました。しかしながら、既述➊~➌の背景を踏まえると「向こう数四半期でドルが大幅に上昇する余地は殆どない」との結論に達します。テクニカル分析での結論とも一致するところですが、我々は「中長期下落トレンドは依然として継続している」との判断を維持しています。
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