ドル円、日銀利上げ観測で147円台へ下落…次の下値ターゲットは?(NY市場の見通し)2025/3/6#外為ドキッ

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ドル円、日銀利上げ観測で147円台へ下落…次の下値ターゲットは?(NY市場の見通し)2025/3/6#外為ドキッ
 

ドル円、日銀利上げ観測で147円台へ下落…次の下値ターゲットは?

欧米時間のドル/円予想レンジ:146.900-149.000円

東京市場のドル/円は、149円台の上値が重い展開。序盤に日本株高や米長期金利の上昇を背景に149.33円前後まで強含む場面もありました。ただ、その後は伸び悩むと午後には148.80円台まで押し戻されています。

欧州市場では、今年の春闘での平均賃上げ率は6.09%(去年:5.97%)と伝わったことで日銀の利上げ観測が高まり円買いが強まりました。147.60円台まで下値を切り下げ昨年10月以来の安値を更新しました。

今夜は米2月チャレンジャー人員削減数や米新規失業保険申請件数が発表されます。メインイベントは明日の米2月雇用統計ですが、前日に発表された2月ADP全国雇用者数が予想を大幅に下回ったことから、市場は労働関連の米経済指標に神経質になっていると考えられます。仮に労働市場の軟化を示す結果となればドル/円は147円台の下値を探る展開となる可能性があるでしょう。一方で底堅さを示す結果となりドル買いで反応したとしても明日の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から148円台後半では伸び悩みそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が弱気のパーフェクトオーダーを形成し下落基調であると見れます。そうした中で、148円を割り込み下値を探る展開となっています。次のターゲットは61.8%押し水準146.90円台となりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

3/6(木)
20:00☆トルコ中銀政策金利
21:30☆米2月チャレンジャー人員削減数
22:15☆ECB政策金利
22:30 カナダ1月貿易収支
22:30 米1月貿易収支
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:45☆ラガルドECB総裁講演
22:45 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
24:00 マン英MPC委員講演
29:30 ウォラーFRB理事講演
—– 中国全国人民代表大会(~11日)

3/7(金)
09:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円 日銀利上げ観測で147円台へ下落次の下値ターゲットは NY市場の見通し

9日付の一部新聞社とのインタビューで植田日銀総裁が「来年の賃上げが重要であり、早ければ年内にもその見極めができる可能性」「マイナス金利解除が選択肢」との認識を示したと報じられたことを受け11日の欧州市場序盤には145円91銭まで下落。

そのため、11月の利上げ再開の有無を巡り、FOMCメンバーの政策金利見通しやインフレ見通しなどが6月時点からどのように変更されるか、あるいは変更なしかが焦点となります。また、サウジアラビアとロシアによる原油減産を反映し、14日のNY原油先物価格は90.16ドルへ上昇して取引を終えましたが、エネルギー価格の上昇が続けば、FRBの静観を裏付けるほど十分にインフレが鎮静化するか懐疑的な見方も出てくると思われ、11月利上げ再開の可能性も踏まえ、パウエル議長の会見が注目されます。

また14日のECB理事会では10会合連続の利上げを決め、中銀預金金利を0.25%引き上げユーロ誕生の1999年以降最高となる4.00%としました。一方、声明では「政策金利は十分長期にわたって維持されており、インフレを適切なタイミングでターゲットに戻すために大きく貢献するとみられる水準に達したと考える」として、今回の利上げで引き締めサイクルの終了を示唆したとされユーロは今年3月20日以来の安値となる1.0632ドルまで下落し1.0644ドルで取引を終えました。

しかし、日銀は2月以来となる共通担保オペを14日に実施すると通知するなど、長期金利の上昇を抑制する姿勢を示すとともに週初に高まった日銀緩和政策の早期転換への思惑が徐々に後退。さらに、13日に発表された米8月消費者物価指数が前年比+3.7%と市場予想を上回ったほか、コア指数も前年比+4.3%と市場予想通りとなった一方、前月比+0.3%と7月及び市場予想(+0.2%)を上回ったことから147円73銭まで反発。

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