【見通し】NY株見通しーもみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数など

今晩はもみ合いか。昨日はトランプ政権がメキシコとカナダからの輸入する自動車への関税適用を1カ月猶予すると発表したことや、ホワイトハウスのレビット報道官が「トランプ米大統領は関税の適用除外の要請にオープン」との見解を示したことでトランプ関税への過度な警戒感が和らいだ。主要3指数は、ダウ平均が485.6ドル高(+1.14%)、S&P500が1.12%高、ナスダック総合が1.46%高とそろって3日ぶりに反発した。ただ、週初来ではダウ平均が834.32ドル安(-1.90%)、S&P500が1.88%安、ナスダック総合が1.56%安とそろって1%超の下落となった。
今晩の取引では関税問題や経済指標、決算発表などをにらんでもみ合う展開か。今週の経済指標では金曜日に発表される米2月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金など)が最大の焦点となるが、今晩も新規失業保険申請件数などが発表予定で、足もとの雇用動向が注目される。足もとで弱い経済指標の発表が続いたことで、市場では年内2回(0.50%)の利下げ期待が再び高まっており、今晩の新規失業保険申請件数などが適度に弱い結果となれば、利下げ期待の高まりが相場の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数のほか、2月チャレンジャー企業人員削減数、1月貿易収支、1月卸売在庫など。決算発表は寄り前にクローガー、引け後にコストコ・ホールセール、ブロードコム、ヒューレット・パッカード・エンタープライズなどが発表予定。(執筆:3月6日、14:00)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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