1パック1300円も 米国でも卵高騰
そこで筆者は先日、近所にあるディスカウントスーパーのアルディで卵の価格を調査しました。するとLサイズ12個入りが4.49ドル(1ドル133円換算で約600円!)になっていました。私の記憶では、1年前は1ドル前後で、高い時でも2ドルくらいでしたので、まさに大違い。米国のロープライスリーダーを自認するアルディでさえ“恐るべき”価格にせざるを得ない状況になっていたのです。
米国では国際指針に基づき、鳥インフルが発生した養鶏場の鶏は殺処分される。今年1~2月に処分された採卵鶏は前年同期比20倍の3000万羽超。飛来する野鳥がウイルスを持ち込み、ネズミなど野生動物が運び役となって拡散。変異株の出現なども相まって収束の兆しは見えない。日本でも鳥インフルがまん延している。
【ニューヨーク時事】米国で高病原性鳥インフルエンザの感染爆発が発生し、卵価格が供給不足から高騰している。消費者が根強い物価高にあえぐ中、手頃な価格でたんぱく質を摂取できた卵も高根の花となり、食卓に影を落とす。農務省は鳥インフルの拡大防止や価格低下に向け最大10億ドル(約1500億円)を拠出する方針を打ち出すなど、対策に躍起だ。
米国にあまたあるスーパーの中でもアルディは、ローコスト経営を最も徹底している店として知られています。1万4000平方フィート(約400坪)ほどの店舗で約1500アイテムを取り扱い、その9割がプライベートブランド(PB)商品であることが特徴です。
米国は、こうした卵の供給量自体の減少に加えて、飼料価格やエネルギーコストの上昇という要因も加わったパーフェクトストーム(100年に1度の嵐)に襲われています。さらにホリデーシーズンである年末年始は、自宅で食事をする機会が増える上に、パーティー用のケーキなどを作る人も多くなるので、卵の需要が急拡大。需要と供給の乖離(かいり)が大きく、しかも、一旦上がった価格が下がりにくい状態が続いています。
米国で卵の価格が1パック(12個入り)7ドル(約1080円)に跳ね上がっている。全米的な卵不足で、ニューヨークからサンフランシスコに至る食料品店にとどまらず、外食業界もあおりを受けている。
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