
陰線引け。昨日は三役好転が点灯するも上値が重く、一目均衡表・雲のねじれた部分を割り込んで取引を終えた。雲下限はここから低下が続くが、本日は159.75円に位置。12日の足型が上影陽線となり目先の天井を付けた可能性があるなか、雲の上限160.39円付近が重くなるようならば雲下限に沿って下押す可能性がある。反対に雲付近で底堅めができれば、昨日高値161.52円に向けて戻り歩調を試すことになるか。
レジスタンス1 161.52(3/13高値)
前日終値 160.42
サポート1 159.75(日足一目均衡表・雲の下限)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル ユーロ円低下する雲を意識した展開か
では、ユーロ圏を代表するドイツの10年物国債のテクニカルもチェックしておきましょう。最低金利となる-0.660%からは反発していますが、利回りの上昇も0.00%を前に上げ渋って、下段のスロー・ストキャスティクスがデッド・クロス気味です。テクニカル面からは、ECBの正常化の動きから、大幅低下はないとしても、更なる上昇は当面難しそうです。
先週は、堅調な株価動向や、南ア経済指標が予想を上回る結果となったことを背景に、序盤から堅調な動きとなった。しかし、日米の大手自動車会社が、部品調達先のストライキなどが原因で、南アフリカの工場での生産を一部停止すると発表したことを受けて、南アランドはやや上値の重い動きとなった。その後、マレーシア航空の旅客機がウクライナ上空で撃墜されたことを受けて、リスク回避の動きが強まり、南アランド/円は9.41まで下落し、3月24日以来の安値を付ける動きとなった。ただ、週末には9.50台まで値を戻す動きとなっている。今週は、上値の重い展開が予想される。引き続き南ア国内ではストライキの動きも継続しており、完全な終決までには時間を要する可能性もある。実際に外資系企業の操業や、資源生産への影響も続いていることから、上値は限定的と考えられる。また、ウクライナやパレスチナ情勢の緊迫化も投資家のリスク回避の動きにつながりやすいことから、状況が悪化する場合には、南アランド/円の一段の下落につながる可能性も考えられる。そして、先週は南ア中銀が利上げを決定したものの、事前に予想されていたことや、引き上げ幅が小幅だったことから影響は限定的だったが、追加の利上げの可能性が高まるようなら、底固い動きとなるだろう。テクニカル的には、9.41〜9.54でのレンジ内の展開が続いており、レンジを抜けた方向に動き可能性が考えられる。そのため、目先上下どちら側に抜けるのかに注目したい。9.54を上抜ける場合には、?9.57 ?9.60 ?9.65 が目先のポイントとなり、9.41を下抜ける場合には?9.38 ?9.33 ?9.28 が目先の下値ポイントとなる。
テクニカル面でも、今週に入り日足の一目均衡表では三役好転の強い買いシグナルが点灯したほか、昨日は3カ月弱ぶりに200日移動平均線に迫る上伸を見せるなど、上値を試しやすい状況といえる。本日も引き続き、151.37円に位置する200日線を巡る攻防の行方に注目したい。もし同線を上抜くと、7月31日以来となる152円台も視野に入ってくるだろう。
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