
陰線引け。一時150.15円と、5日以来の150円台を回復したが、同日高値を上抜けず148円台まで押し戻された。
連日150円近辺の上値の重さを確認しただけに、下値を探る展開が予想される。すでにアジア勢参入には、148.35円まで小幅に上昇している日足一目均衡表・転換線を下抜けている。このまま引け値でも転換線を割り込んで引けた場合は、13日安値147.42円や年初来安値146.54円も意識される。
レジスタンス1 149.15(昨日FOMC発表前の日通し安値)
前日終値 148.69
サポート1 147.42(3/13安値)
サポート2 146.54(3/11安値=年初来安値)
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル ドル円転換線を割り込み年初来安値を目指すか
一目均衡表とはどのようなテクニカル分析なのか、初めての方でもわかるように基礎知識から解説しましょう。
一目均衡表は、他のテクニカル分析に比べ多くの要素で構成されており、相場の状況を様々な観点から的確に分析することが可能です。ここでは、一目均衡表の具体的な活用方法を説明します。
一目均衡表は、1936年に細田悟一(ペンネーム:一目山人、いちもくさんじん)が考案したとされている日本を代表するチャート分析手法です。考案者である細田氏は、独自の研究所を設立し2000人の職員と7年の年月をかけて一目均衡表を完成させたと言われています。緻密なデータに裏付けられた一目均衡表は、本来は株価を基に考案された指標ですが、FXの為替レートなどほかの銘柄にも応用することが可能です。 一目均衡表と他のテクニカル分析との大きな違いは、多くのテクニカル分析が価格の変化や相場の流れを重視して時間を二次的なものとして扱っているのに対し、一目均衡表は時間を主体として値段を二次的なものとして扱っている点です。つまり「いくら」になるかを分析するより「いつ」を分析することに特化したテクニカル指標といえます。また、一目均衡表は、買い方と売り方の均衡が崩れた方向に、相場が動くとする考えに基づいています。買いと売りの均衡が崩れた際の大きな動きを一目で把握することを目的として作られたとされ、日本人のみならず海外の投資家にも人気があるテクニカル分析です。そのように多くの人に使用されていることもあり一目均衡表の各線それぞれがレジスタンス・サポートラインとして機能する働きがあります。 なお、現在は一目山人の遺族が経営する株式会社経済変動総研が一目均衡表の普及に努めており、一目均衡表の資料や原著の販売などを行っています。
コメント