時速60kmのEVに無線給電 成功
そこで当社は、新設した次世代技術実証センターの「舗装のテストトラック」(1周約900m)の直線区間に、電界結合方式による延長20mの無線給電道路を施工し、時速0~60kmで走行するEVに対して、最大出力10kWの連続無線給電を国内で初めて行い、本技術の高速道路への適用可能性を実証しました。
ゴットランド島では、40トンのトラックが20kWの充電モジュールを5個搭載し、時速60km/hで200mの距離を走ったとき、平均70kWが充電できました。
さらに、時速60キロメートルという現実的な交通速度において連続給電を成功させた点は、物流や長距離移動の分野における稼働時間の最大化をもたらす可能性がある。これは、EVの普及が都市部に限定されず、全国規模の交通インフラとの接続によって加速され得ることを示している。
大成建設は2025年、福島県の専用コースにおいて、電気自動車(EV)への無線給電技術に関する実証実験を行い、時速60キロメートルで走行中の車両に対して連続的な給電に成功した。この形式での給電成功は国内で初とされる。従来は停止中あるいは低速走行時の給電が主流であり、高速域での安定給電は技術的な難度が高かった。
電気自動車(EV)への給電を走行中に行う——そんな次世代インフラの一歩となる実証実験が、大成建設によって成功した。国内で初めて、高速走行中の車両への無線給電に成功したこの試みは、EVの航続距離や充電の常識を覆す可能性を秘めている。実験の詳細と、今後の社会実装に向けた展望を見ていく。
A. 今回は実験の安定性を確保するため、受電用電極を搭載した車両を別の車両が時速60kmで牽引する形式で行われました。
実証実験は、福島県内の実験コースに長さ20メートルの無線給電道路を作って実施。受電用電極を載せた車両を別の車が時速60キロ・メートルで引っ張り、道路側から最大10キロ・ワットで送電したところ、6~7キロ・ワットを連続して受電できた。


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