OPECプラス 自主減産完全解除へ

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OPECプラス 自主減産完全解除へ
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OPECプラスが9月に合意した内容は何ですか?

第2に、提示された量の減産が遵守されるか、という点だ。OPECプラスは2020年3月末まで減産をしておりその時の減産約束量は日量210万バレルだった。対して、OPECプラスが合意した2020年5月から6月の減産量は日量970万バレル。しかし、実際は日量210万バレルの減産でさえ難しく、2020年1月時点で減産量を達成したのは20カ国中7カ国のみだった。

もっとも、この時はサウジアラビアが自身に課された削減量以上の減産を行っていたため、OPECプラス全体の減産遵守率は99%と高かった。しかし、今回サウジアラビアに要求されている減産量は、日量90万バレルの減産を達成していた1月の生産量からさらに日量125万バレルを削減するという厳しいものだ。

もちろん、歳入減少に対しては生産減少ではなく数量で補う選択肢もあった。事実、3月6日のOPECプラス減産協議決裂後、サウジアラビアやロシアは大幅増産を打ち出した。しかし価格下落に耐えられず、今回の減産合意で価格維持に方針を変更したと見られる。

現状、OPECプラスとそれ以外の産油国合計で、日量約1,500万バレルの原油生産が削減に向かうとの観測だ。これは世界生産量の約15%に及ぶ膨大な量となる。しかし、現時点では原油価格は上がっていない。その理由は2つある。

4月12日、OPECプラスは2020年5月から2ヶ月間、最大日量970万バレルの協調減産で最終合意した。OPECプラスはサウジアラビアやロシアら20カ国で構成される産油国の集まりで、原油生産量は世界の約4割超を占める。また、この合意とは別に、米国、カナダ、ブラジルなどOPECプラス以外の産油国が日量500万バレルの減産に寄与する見通しと報じられている。

OPECプラス以外の産油国の減産は、前述の通り時間軸が示されておらず、なおさら投資の減少による生産量の自然減を待つ可能性が高そうだ。米国エネルギー情報局(EIA)は4月の月報で、2020年末の米国の原油生産量は2019年末に比べて日量約170万バレル減少するとの見通しを示した。

同国に他の国の分まで削減し販売シェアをさらに落とす戦略をとる余裕があるとは考えにくい。また、OPECプラス以外の産油国によって示された日量500万バレル程度の減産は、時間軸が示されておらず、いつになるかも不明である。

3月6日のOPECプラス減産協議決裂と新型コロナウイルスの感染拡大に伴う石油需要の激減観測を受けて、原油価格は一時2002年以来の安値まで下落した。果たして、この合意によって原油価格は上がるのだろうか。

OPECプラスが9月に合意した内容は何ですか?

OPECプラスは次回の第30回会合を6月30日に開催予定としている。

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