─キリングループと連携した研修なども行っているそうですね
私たちは自社で生産地を持っていないため、キリングループとの連携による取り組みは、とても貴重な機会だと思っています。
【プロフィール】江田 雄太えだ ゆうたキリンビール株式会社 執行役員 販売推進統括本部長東京都出身。1995年 キリンビール株式会社 入社営業、マーケティングでキャリアをスタートし、2018年 キリンシティ代表取締役社長、2023年 キリンビール執行役員 広域販売推進統括本部長を経て、2025年4月より現職。
早稲田大学政治経済学部卒業後、1995年に富士銀行(現みずほ銀行)入行。2002年、グローバル人材育成を行うスタートアップをNYにて起業。2011年、米国の社会起業家支援NPOアショカの日本法人設立に尽力。米国フィンテック企業の日本法人代表、通信ベンチャーのグローバル部門役員を経て、アクセンチュアにて人事領域のDXと採用戦略を担当。2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。2022年、AIを利用してスキル可視化を含むリスキリング・プロセス支援を行う米国のSkyHive Technologiesの日本代表に就任。 石川県加賀市「デジタルカレッジKAGA」理事、広島県「リスキリング推進検討協議会/分科会」委員、経済産業省「スキル標準化調査委員会」委員、「日経リスキリングコンソーシアム」ボードメンバー、英Economist誌主催「Economist Impact's Advisory Panel on Green Skills」アドバイザー、山形県 21世紀山形県民会議「DX山形経済再生、コロナの先へ」アドバイザー、リクルートワークス研究所 客員研究員を歴任。日本全国にリスキリングの成果をもたらすべく、政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。 インドネシア政府主催「Future Skills Summit2023」、沖縄県所得向上応援企業認証制度認証式、日本経済新聞社主催「日経リスキリングサミット」では岸田首相との車座対談にも登壇する等、講演多数。また、「クローズアップ現代」「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK)、「ノンストップ!」(フジテレビ)などのテレビ番組でもリスキリング解説を行い、ダイヤモンドオンライン、東洋経済オンライン、プレジデントオンライン、月刊経団連などの媒体などにも寄稿多数。 著書『自分のスキルをアップデートし続ける「リスキリング」』(日本能率協会マネジメントセンター)は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」イノベーター部門賞を受賞。2023年9月に続編『新しいスキルで自分の未来を創る「リスキリング実践編」』を上梓。
私たちは昨年から、『キリンビール 晴れ風』を販売していますが、これは若手社員が中心となって開発した商品なんです。新しい点として、商品を購入いただくと、日本の風物詩を支援する活動に貢献できる「晴れ風ACTION」という仕組みを取り入れました。
─キリングループと連携した研修なども行っているそうですね。
<プロフィール>2008年、キリンビールの需給担当としてキャリアをスタート。2016年、コンサルティング企業へ出向し、経営戦略・新規事業探索・市場調査などに従事したのち、キリンビールでD2C事業を経験。2024年、デジタルICT戦略部のメンバーとしてグループ戦略策定や組織能力強化に取り組み、2025年4月より、デジタルICT戦略部DX戦略推進室室長に就任 。
藤原:事業会社と持株会社にかかわっていますが、役割がそれぞれ若干異なります。事業会社は消費者が主なステークホルダーなので、ブランド価値を高めることが重要。一方、持株会社は、企業価値そのものを高めたい。キリンでは事業会社をサポートして、ブランドを基軸とした経営でブランド価値を向上させ、その結果「キリン」という企業価値を高めていくという役割を担っています。持株会社になると、投資家に対して企業価値を上げていくということになります。
キリングループでは長期経営構想「KV2027」において、イノベーションを実現する基盤として「価値創造を加速するICT」を掲げており、グループ全体のあらゆる領域でデジタル技術を活用し、業務プロセスの再構築による徹底的な効率化や、お客様への新たな価値創造に取り組んでいる。本講演では、キリングループのDX戦略の進捗と見えてきた課題、今後の展望について、データや生成AI、それを支える基盤構築・組織体制など様々な観点からお話する。
キリンホールディングスは、経営層の意思決定を支える“右腕”として「AI役員 CoreMate」(CoreMate)を7月以降のキリングループ経営戦略会議に本格的に導入すると発表した。
─ロイヤルグループといえば、長年愛される「ロイヤルホスト」がまず思い浮かびます。前キリンシティ社長の江田さんから見て、ロイヤルホストの魅力とは何ですか?
キリンシティは1983年にビアパブとして創業し、フードメニューも9品程度でした。しかし、時代の流れから2012年に、生産者の想いに“ひと手間”加えたおいしさをお届けするビアレストランに再設計したんです。その考えをもとに、生産者の気持ちを汲んだメニューの開発をしていますし、常連のお客さまにも「フードメニューが楽しみの一つになっている」というお声をいただけるようになりました。
東京大学理学部卒業。キリンビール㈱入社。 技術系出身だがビール、清涼飲料のマーケティング、広報を長く経験。2010年から2年間横浜赤レンガ社長を務めた。2013年から国内綜合飲料事業を統括するキリン㈱ブランド戦略部長を経て2014年キリン㈱執行役員、2019年からキリンホールディングス㈱常務執行役員に就任。ブランド戦略部長を兼任し、マーケティング戦略・ブランド戦略を担う。2022年より人事総務戦略担当(CHRO)。2023年3月より取締役常務執行役員(現任)。2020年6月より㈱ファンケル社外取締役を兼任。
江田:そうですね。生産地のことを深く知っていただくことで、お客さまへ提供いただく際の想いも強くなると思います。だからこそ、キリンが外食産業と生産者とつなぐ場を提供していくことは、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。
再び大阪の地で万博が開催される2025年、この歴史的な協力関係は55年を迎えました。この節目の年に、ロイヤルホールディングス取締役の藤田敦子さんと、前キリンシティ社長で現在はキリンビール執行役員の江田雄太による対談が実現。



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