
「ドル/円」を中心に前日の振り返りと当日の見通しをギュッとまとめて動画配信しました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場に影響を与えた材料>
前週末の大幅下落への反発
9月FOMCでの利下げ織り込み進む
<ドル円は…>
148円台まで上昇も反落
<今日の注目材料>
米6月貿易収支
米7月ISM非製造業景況指数
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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今日のFX予想米国への不信 ドル円の上値が重い 2025
米6月耐久財受注確定値は前月比―9.4%と、予想外に速報値-9.3%から下方修正されパンデミックによる経済封鎖直後の2020年4月来で最低となった。製造業受注・資本財(航空機を除く非国防) 確定値は前月比-0.8%と、速報値から一段と下方修正された。5月+1.9%から再びマイナスに転じ、関税を巡る不透明感に企業は新規従業員の採用など、企業は設備投資に慎重な姿勢が再確認された。
20日も加藤財務相が今週の日米財務相会議で「為替を含め2カ国間の諸問題を議論する」と述べると円高に動きました。日米会談まではドルの上値は重たい状況が続きそうです。
5月の米ドル/円は142~148円台のレンジで方向感の定まらない展開となりました(図表1参照)。一時的に大きく米ドル高・円安に振れる場面があったものの、すぐに米ドル安・円高へ戻す動きを何度か繰り返しました。
4日のNY金先物12月限は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比+26.60ドル(+0.78%)の3426.40ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは3397.90-3439.50ドル。ドル安を意識した買いが入ったようだ。
ユーロドルは小幅高。8時時点では1.1580ドルとニューヨーク市場の終値(1.1571ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円の下落に伴って買いが散見され、一時1.1581ドルまでやや強含んでいる。
今週最も警戒されるのは、G7や日米財務相会談、日米貿易協議で米国から円安是正が要請されるのかどうかという点です。20日からのG7開催中に予定される日米財務相会談でどのような為替協議になるのか警戒が高まっています。
ベッセント財務長官は参加しないとのことですが、この協議でも為替が議題になるのではないかとの思惑が交錯し、日米財務相会談が終わっても24日の通商会議が終わるまではドル/円の上値を抑えることが予想されます。
ドル円は146.75円前後で推移している。シンガポール取引所(SGX)の日経225先物(期近限月)は、大阪夜間終値(40610円)から45円安の40565円でスタート。
21日、「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画している」と報じられたことで、リスク回避の円買いがみられ、144円前半へ円高となりました。ドルの上値の重い地合いの中でこのような中東の地政学的リスクが高まるニュースが流れると、円高に行きやすい動きとなりました。
ドル円は下げ渋り。9時過ぎに146.62円まで下落する場面があったが、本邦勢と見られる買いが観測されると一巡後は147.00円付近まで持ち直している。本日は5・10日(ゴトー日)とあって東京仲値にかけたドル買い需要が意識されている面もあるか。
4日のNY原油先物9月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.04ドル(-1.54%)の66.29ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.46ドル-67.74ドル。ロシアに対する制裁によって供給不足となることが警戒されているが、石油輸出国機構(OPEC)による増産観測や7月米雇用統計の悪化を受けた売りが続いており、一時65.46ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に66ドル台前半で推移。
米実質GDP(国内総生産)は、第1四半期がマイナス0.2%(第一次改定値)と2022年以来のマイナス成長となりましたが、第2四半期について定評のあるアトランタ連銀の経済予測モデルのGDPナウが30日更新した予想値は3%以上のプラス成長を回復する見立てとなりました。
先週、台湾政府高官が「米国との貿易協議には、為替は含まれていない」と発言しました。さらに鄭仁教(チョン・インギョ)・韓国通商交渉本部長も「グリア米通商代表部(USTR)代表との協議で為替は取り上げられなかった」と述べるなど、日本とともにドル高・自国通貨安是正が要請される懸念があった台湾・韓国両国が、為替協議はなかったと否定しました。
一時は関税政策の影響で景気後退と物価上昇が同時に起こるスタグフレーションも警戒されましたが、そうした懸念は後退し、それも米ドル安・円高の歯止め役になった可能性はあるでしょう。
日経平均株価指数前場は、前日比230.30円高の40521.00円で寄り付いた。 ダウ平均終値は585.06ドル高の44173.64。 東京外国為替市場、ドル・円は8月5日9時07分現在、146.65円付近。



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