
【日経平均】上値の重い展開。
直近の日足は、海外市場の流れを受けて前日足から上寄りのスタートとなりましたが、結果的には実体の小さい陽線で終えています。この陽線が上昇余力に欠けるものであることや、上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、反落の可能性により警戒が必要です。一方で、40,000~40,050円、39,900~39,950円にやや強い下値抵抗が出来ており、これらを下抜けて終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。レンジ内に留まる可能性も高いと見ますが、下値リスクがやや高い状態にあることから、買いも引き付ける必要がありそうです。また。38,800円以下で終えた場合は下値余地が拡がり易くなり、39,200円前後の抵抗の強さを確認する動きへ。逆に41,000円台を回復して終えれば下値リスクが後退して、上値トライの流れに戻します。上値抵抗は40,600~40,650円、40,800~40,850円、40,950~41,000円に、下値抵抗は40,200~40,250円、40,000~40,050円、39,900~39,950円、39,800~39,850円、39,600~39,700円、39,200~39,300円にあります。

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日経平均 プロの予想 上値余地が限られる展開
2021年の自民党総裁選も9月の権利落ち日でした。当時の状況を振り返ると、配当落ちの影響もあり、日経平均は500円超下げて始まり下げ幅を拡大。アジア株安を横目で見ながら、前場のうちに下げ幅を800円超に広げた後はいったん売り圧力が和らぎ、後場に入るとしばらく模様眺めムードの強い地合いが続きました。総裁選の結果が伝わり、決選投票となることが決まったものの、大方の予想に反して1位となったのは岸田文雄氏。意外と受け止められたか、結果直後に下げ幅を急速に広げ、14時14分にこの日の安値をつける格好となりました。弱い反応は一時的にとどまりましたが、結局は600円を超える下落幅となり、その後は10月6日まで下落が続いた経緯があります。
やや強めの予想ですが、すでに日経平均はここ12年ほど続いている長期上昇トレンドの上値抵抗線を大きく上抜けており(図表2)、上昇余地は拡大しつつあると考えます。仮に大きな調整が発生しても、上値抵抗線のサポートが期待され(2025年前半は37,000円前後、後半は38,000円前後)、下抜けても下値支持線で下げ止まれば(2025年前半は30,000円台後半近辺、後半は31,000円台半ば近辺)、長期上昇トレンドは継続と判断されます。
主要企業の経営者20人に2025年の株式市場の見通しを聞いたところ、9割が日経平均株価の終値ベースの史上最高値である4万2224円を超えると回答した。内外景気の拡大が企業業績を支えるとの見方が目立つ。金利上昇の恩恵を受ける銀行や、成長が続く半導体関連、賃上げ効果が波及する小売りなどの期待が高い。
需給イベントにも注目です。9月期末の配当・優待取り狙いの買いが入りやすいタイミングとなります。また、9月26日の権利付き最終日や9月27日の権利落ち日にはTOPIXをベンチマークとする大口投資家による「配当再投資」に伴う先物買いが入ります。年金資金を運用・管理する信託銀行が、運用ポートフォリオに占める株式資産の配当落ちによる目減りを補うため、機械的にTOPIX先物に買いを入れるからです。ある大手証券では、日経平均で261円、TOPIXでは25.3ポイントの配当落ちを予想しており、パッシブ連動資産がすべて配当落ちに伴う先物買いに動いた場合、日経平均先物で2,000億円弱、TOPIX先物で1兆1,000億円程度の買い需要を予想しています。
弊社のマクロ経済分析に基づくトップダウン・アプローチを用いた場合、2025年12月末のTOPIXの12カ月先予想1株あたり利益(EPS)は224.3ポイント、株価収益率(PER)は14.2倍台と想定されるため、TOPIXは両者を掛け合わせた3,190ポイントとなります。また、日経平均をTOPIXで割って算出するNT倍率の直近値を参考に、14.2倍台で計算すると、日経平均は45,400円となります。
日経平均株価は先週(9月17日週)、200日線上を回復し、9月2日高値(38,700円)が視野に入ってきました。9月2日高値を上回ることができれば、8月5日安値(31,458円)を起点とした上昇二段上げ目(三波動構成)に入ったことが確認できるため、現象面では重要なポイントとなります。そのような展開になると、上値余地は一段と拡大することが予想されます。


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