
今晩は底堅い展開か。
昨日は米7月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったものの、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ見通しが維持されたことが支援となった。ダウ平均は朝方に231ドル安まで下落したが、11.01ドル安(-0.02%)と下落幅を縮小して終了し、S&P500は0.39%安まで下落後、0.03%高とわずかに上昇して終了し、終値で3日連続での最高値更新となった。ハイテク株主体のナスダック総合は0.40%まで下落後、0.24%高まで上昇し、0.01%安とわずかにマイナス圏で終了した。
引け後の動きではダウ平均採用のユナイテッドヘルスがバークシャー・ハサウェイの株式取得を好感し、時間外で10%超上昇した。一方、アプライド・マテリアルズは4-6月期決算が予想を上回ったものの、弱い見通しが嫌気され時間外で14%安と急落した。
今晩は週末の取引となるが、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しが引き続き支援となることが期待されるほか、ダウ平均採用銘柄のユナイテッドヘルスの大幅高が見込まれることも支援となりそうだ。比較的値がさ株のユナイテッドヘルスが通常取引でも10%高となれば、1銘柄でダウ平均を170ドル以上押し上げることになる。経済指標では景気動向を巡り、7月小売売上高、8月NY連銀製造業業況指数、8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が注目されるほか、インフレ動向を巡ってはミシガン大が併せて発表する8月1年先・5年先期待インフレ率速報値にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは7月小売売上高、8月NY連銀製造業業況指数、8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値のほか、7月輸入物価、7月鉱工業生産など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月15日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通しー底堅い展開か 経済指標は7月小売売上高など
TOPIX構成銘柄のうち、上方修正された銘柄は511社に対し、下方修正銘された銘柄は519社とほぼ拮抗でした。上方修正が1社のみだったエネルギー資源の項目を除くと、電力・ガス、運輸・物流などの内需株の業績見通しが強くなりました。トランプ関税の影響を受けにくく、関税政策に関する急激な動きがあった際も底堅い値動きで、相場全体の下支え役になると考えられます。7月末時点では、4-6月期決算の発表済み企業は全体の4分の1程度ですが、決算発表シーズンの出だしは時価総額の大きい会社が比較的多く、全体の方向を占う上でも有用です。


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