【見通し】株式明日の戦略-2週連続の4桁上昇、期待値の高い状態が続くか

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【見通し】株式明日の戦略-2週連続の4桁上昇、期待値の高い状態が続くか

15日の日経平均は大幅反発。終値は729円高の43378円。米国株は3指数がまちまちとなったが、強めの米7月生産者物価指数(PPI)を受けて為替市場で円安(ドル高)が進んだことを好感して、200円超上昇して始まった。前場では43000円近辺まで上昇すると上値が重くなったものの、11時辺りから強含み、前引けでは43000円を上回った。

 後場は43000円より上が定着し、買いに勢いがつく展開。主力銘柄の多くが値幅を伴った上昇となり、プライム市場全体でも値上がりに転じる銘柄が増加した。前日の下げ分(625円安)を埋めると、終盤にかけては上げ幅を700円超に拡大。43400円台に乗せる場面もあり、高値圏で取引を終えた。TOPIXは終値で3100pを上回っており、そろって史上最高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆6100億円。業種別では銀行、非鉄金属、保険などが大幅上昇。下落は金属製品、水産・農林、倉庫・運輸の3業種のみとなった。米長期金利の上昇や良好な4-6月期GDPなどを追い風に、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行が大幅上昇。半面、下方修正や期末配当見通しの取り下げを発表した電通グループが急落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり853/値下がり703。指数寄与度の大きいソフトバンクGとファーストリテイリングがそろって大幅上昇。レーザーテックが全市場の売買代金トップとなって8.3%高と、動きの良さが際立った。古河電工やフジクラなど電線株のほか、ソニーG、アシックスなど業績期待の高い銘柄群が大幅上昇。メガバンクの動きが良くなる中で、第一生命、東京海上など保険株や、コンコルディア、九州FGなど地銀株にも資金が向かった。業績関連では、上方修正を発表したアミューズが急騰した。

 一方、川崎重工が逆行安。三井倉庫や三菱倉庫など倉庫株が弱かった。上期が計画を下振れ、通期は最終赤字の見込みとなったペッパーフードが急落。くら寿司、串カツ田中、ギフトHDなど、外食株は株高の流れに乗り切れない銘柄が多かった。決算を材料に東邦亜鉛、メドレー、クレディセゾンなどが大きく水準を切り下げた。

 日経平均は700円を超える上昇となり、前日の下げ分を埋め切った。後場に入って上げ幅を広げた動きは強い。先週末の同欄では、今週の注目点としてプライムの売買代金を挙げたが、今週は5兆~6兆円レベルの高水準が継続した。ソフトバンクGやサンリオなどが決算で買われた後も人気になっており、密かに強い動きが続いていた銀行株もここにきて一段高となってきた。この辺りで半導体株の下値不安が後退してくれば、日本株には死角が少なくなる。きょうの半導体株は米アプライド・マテリアルズの時間外の下落には耐性を示した。決算で急落した後も戻りが鈍い東京エレクトロンにそろそろ出直りの動きが見られるかに注目しておきたい。

【来週の見通し】

 堅調か。21日~23日に開催予定のジャクソンホール会議が注目を集める。パウエルFRB議長が22日に講演することが伝わっているが、東京市場では来週の時点ではこの講演内容は消化できないと思われる。市場では9月のFOMCで利下げが再開されるとの期待が高まっている。仮に議長が早期の利下げに否定的な見解を示した場合でも、日本では銀行株(米長期金利の上昇)や自動車株(ドル高・円安)などに資金が向かう展開がイメージできるだけに、議長講演を前にしては売りが手控えられる公算が大きい。決算発表は一巡して個別の材料は少なくなるが、日本株のなかで資金が循環し、下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】株式明日の戦略-2週連続の4桁上昇、期待値の高い状態が続くか

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