鹿児島が荒茶生産日本一 なぜ躍進

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鹿児島が荒茶生産日本一 なぜ躍進
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鹿児島が荒茶生産日本一 なぜ躍進

しかし、本格的に生産が伸びていったのは第二次世界対戦後と言われており、当初鹿児島茶には知名度がなく、ブレンド用に使われることがほとんどだったそうです。1985年から「かごしま茶」のブランド化に力を入れ始め、最近では、その収穫量と質の高さから一気に鹿児島のお茶が全国へ躍進することとなっています。

2024年の荒茶生産量で、鹿児島に抜かれ初めて2位となった静岡。なぜ鹿児島は大躍進を遂げたのか?そのワケを探るべく鹿児島の茶畑を取材すると、静岡とは大きく異なる点がいくつも見えてきました。

さらに、鹿児島は茶のブランドを「知覧茶」として統一する取り組みも進めている。古くから引き継がれてきた伝統のブランドが多数存在する静岡県と異なり、「鹿児島のお茶はわかりやすい」といった好意的な消費者も少なくない。鹿児島の躍進の裏には、地道に積み重ねてきた努力もあるというわけで、「21年にはいよいよ生産量でも鹿児島がトップを奪うのではないか」との見方も強まっている。

これに対し、鹿児島では広大で平らな土地が多く、機械化に適している。実際、経営規模の拡大が年々進んでおり、農水省によれば、2015年時点で農家1戸あたりの栽培面積は静岡の1.3ヘクタールに対し、鹿児島は3倍以上の4.3ヘクタールにのぼる。鹿児島の規模は茶の主要生産県の中でも飛び抜けて大きく、効率的といえる。

続いて生産量全国2位、実は鹿児島県なのです!!

一方で、茶の飲み方は近年、急速に変化している。「若い世代を中心に、お茶は急須で入れるのではなく、ペットボトルで飲むものだという人が増えている」(流通関係者)という状況だ。こうしたなか、ペットボトル飲料を製造するメーカーにとっては、安定した品質の茶葉を大量に仕入れることが重要となっており、鹿児島産を大量購入するメーカーが増加。こうした環境の変化が鹿児島の茶栽培を盛り立てているといえる。

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