
総括
FX「祝日経最高値も35年間で4千円だけ上昇。日本の豊かさの遅れ」
ドル円=145-150、ユーロ円=170-175、ユーロドル=1.14-1.19
通貨ごとの注目ポイント
*円「通貨6位(5位)、株価14位(14位)、㊗日経最高値、ただ35年で4千円の上昇、20倍の米国株との差が大きい」
(今年の円相場は落ち着いている)
世間は米大統領を中心に騒々しいが、今年の円相場は落ち着いている。過去4年の独歩安的な円相場と比べ、年間では12通貨中6位と強くもなく弱くもない。G7のイシューにもならない。
株価(日経平均は最高値を更新したが、あのバブルの高値からは35年かけて約4千円の上昇は寂しい。同時期にNYダウは20倍上昇している。日本も20倍になっていたら日経は80万円程度か。これが日米の豊かさや国富の差かもしれない。
インフレ抑制では効果のなかった利上げ円高を叫ぶ声も出ているようだが、歴史的な検証を怠れば、一人当たりGDPで40位近くにいる日本と海外の差が再び拡がるだろう。
(需給は拮抗している)
原油安による貿易赤字の縮小と関税に向けての駆け込み輸出で4月までは円高が進んだが、5月、6月、7月と外貨投信への資金流入が凄まじく、円高を抑制している。5月は6.2兆円、6月は4.4兆円、7月は4.6兆円の増加。今後も短期的にはトランプ大統領の揺さぶり発言と米国指標で動くが、中長期的には貿易と外貨投信をチェックしたい。
(次回、日銀政策決定会合は9月19日)
次回の日銀政策決定会合は9月19日でFOMCが17日。約1か月あり。4-6月期のGDPの改善もあり、利上げ観測が高まっていくだろうし、恒例の大手メディアのリーク合戦もあるだろう。
ただ、内閣府は、政府経済見通しの年央試算と中長期試算を公表し、2025年度の実質成長率を従来(1月)の1.2%から0.7%へ大幅に下方修正した。トランプ関税による内外経済の下押しや物価高による消費抑制を織り込んだ。一方、税収増などにより25年度と26年度の国・地方の基礎的財政収支(PB)見通しはそれぞれ引き上げ、26年度は黒字幅が拡大する。
*米ドル「通貨11位(11位)、株価(NYダウ)15位(15位)、ドルは強いというが今年は最弱(除くトルコ)」
(ドルは劇的に弱いわけではないが、トルコリラを除けば最弱)
今年の米ドルは劇的に弱いわけではないが、トルコリラを除けば最弱だ。米国の不確実性による不安からの資金逃避が主な要因で、株価を見れば明らかなように欧州株が米株より強い。10年国債利回りは4.32%、7月雇用統計とCPIで低下したが、PPI上昇で戻している。
(二大イベント)
さてイベントは多い。月曜日に米ウクライナ首脳会談、順調に進めば22日に米露ウクライナの3か国首脳会談の観測もある。その22日にはジャクソンホールでのパウエル議長の講演がある
(パウエル議長は)
雇用統計でのNFPの大幅下方修正で、9月の利下げ予想が強まっている中(フェッドウオッチでは92%の確率で0.25%利下げ)でのパウエル議長の講演となる。ただ物価は下がっていない。僅かに上昇している。8月クリーブランド連銀CPIは前年比2.84%、コアは3.05%。7月は2.7%とコア3.1%。輸入物価上昇率は前月比で0.4%上昇。まだ中国、カナダ、メキシコ、インドブラジル、スイスなどとの関税協議は続いている。ソニー、任天堂、フジフィルムなどは値上げを表明している。不確実性のなかでの利下げは難しい。新たなFRB議長においても。
(ゴールドマン・サックス、関税影響分析を曲げず「関税が消費者の財布直撃」と警告
トランプ大統領が関税の経済的影響を否定的に捉えた「ゴールドマン・サックス」のアナリストの交代を求めたことを受け、同行のエコノミストは屈せず、関税が米消費者の財布に直接打撃を与え始めるとの従来の見解を堅持した。
ゴールドマン・サックスのエコノミストは、米国の消費者が関税コストの22%を負担しており、今後の関税が初期に課された関税のパターンを踏襲する場合、消費者の関税コスト負担割合が67%に上昇すると試算していた。これまで関税負担は主に企業が担ってきたが、今後は消費者に転嫁されるというこの報告内容は、トランプ大統領の公然たる批判を招いた。
*ユーロ「通貨1位(1位)、株価4位(4位)DAX)、 ユーロは通貨最強を維持。独が心配」
(ユーロは通貨最強を維持。独が心配)
ユーロは米経済の不確実性を受けて年初来で通貨最強を維持してる。欧州各国の株価も強い。独の10年国債利回りは米PPIを受けて2.79%へ上昇、8月の高値圏にある。
欧州全体より、かつては欧州の牽引車であった独の経済の弱さと政治の不安定さが目立つ。
(小売売上改善)
ユーロ圏の6月の小売売上高は前年比3.1%増と、予想(2.6%増)を大幅に上回った。
貿易を巡る不確実性の中でも、内需回復を背景に域内経済が底堅さを維持していることが改めて浮き彫りとなった。
(9月も政策金利据え置きか)
ECBは9月の理事会で政策金利を前回に続いて2%に据え置くとの予想が過半数に達した。EUは米国と貿易交渉に合意したが、その後もユーロ圏の経済見通しが概ね変わっていないためだ。
米国による対EU製品への15%関税で成長が圧迫され、物価上昇圧力が弱まる可能性はあるが、ドイツを筆頭にした財政支援や先行き不透明感の後退で、経済は安定した成長軌道を保つと予想している。インフレ率は既にECBの目標である2%に達し、政策当局には安心材料となっている。
ユーロ圏の経済成長率の予想は今年が1.1%、26年が1.2%、27年が1.4%で、いずれも6月以来、概ね変わっていない。
*ポンド「通貨4位(4位)、株価10位(7位)、英中銀も気迷い症状)」
(中銀意見が分かれる「しぶとさ」がある)
米経済の不確実性よる欧州への資金シフトでユーロほどではないが底堅い。物価や成長も中銀の予想ほど弱くならず、中銀も気迷い症状がみられる。ポンドは年初来4位で対円1.41%高、FT株価指数は11.82%高。10年国債利回りは主要先進国では一番高い4.7%
(迷える中銀が僅差で利下げもインフレ目標引き上げ)
英中銀は、政策金利を予想通り4.25%から4.0%に引き下げた。しかしインフレ懸念から、9政策委員のうち4人は据え置きを求め、利下げ局面の終了が近い可能性を示唆した。
ベイリー総裁は金利が依然低下する道筋にあるとしつつも、「金利の方向性について真の不確実性がある。その道筋はより不確実になったと思う」と述べた。
インフレ見通しについて、9月ピーク時点の水準を3.7%から4%に上方修正。
3Qの経済成長率を0.3%と予想、2Qの0.1%を上回ると予想した。
(2Q・GDPは予想を上回る)
2Q・GDPは前期比0.3%増と米国の関税や労働市場の低迷にもかかわらず、予想を上回る成長となった。
エコノミストや英中銀は、0.1%の増加を予測していた。発表後ポンドはドルに対してわずかに上昇した。
(利下げ先送りの可能性)
英中銀のチーフエコノミストのピル政策委員は、物価上昇圧力が今後弱まる可能性が高いとしながらも、もしもインフレ率拡大が長期的な行動の変化を反映している場合には利下げを先送りする可能性があるとの見解を示した。
*豪ドル「通貨8位(8位)、株価12位(12位)、ドルより強いが中国景気減速で伸びず」
(米関税による不確実性と中国景気減速の中で豪ドルは年初来8位)
米関税による不確実性で弱いドルよりは強い。ただ中国景気の減速もあり、豪の景気も過熱しない。豪ドルは年初来8位で対円1.55%安、株価(全普通株指数)は9.4%高。10年国債利回りは4.27%。
(RBAが0.25%利下げ、インフレ低下で)
豪RBAはインフレ鈍化と労働市場の減速を理由に今年3回目となる利下げを実施、政策金利を0.25%引き下げ3.6%とした。経済が勢いを一部失っており、インフレと雇用の目標達成には一段の政策緩和が必要になる可能性を示唆した。
RBAは「基調的なインフレ率が2-3%のレンジ半ばに向けて低下し続け、労働市場の状況も予想通りわずかに鈍化していることから、さらなる金融緩和が適切と判断した。需給の双方について不確実性が高まっていることを踏まえ、見通しについて慎重な姿勢を崩していない」とした。 決定は全会一致。
(インフレ率は目標下限)
2Q消費者物価が前期比で0.7%上昇。上昇率は前期から0.2%低下。前年同期比では2.1%で、前期から0.3%低下し、約4年ぶりの低水準となった。また、インフレ率は4四半期連続でげる目標圏内(2~3%)に収まった。
(雇用はまずまず)
7月の雇用統計によると、失業率は4.2%と、前月比で0.1%低下した。就業者数は1464万1400人と、前月から2万4500人増加。予想の2万5000人増をやや下回った。一方、失業者数は64万9000人と、前月から1万0200人減少した。雇用は懸念されたほど悪化しなかった。
(企業信頼感指数は改善)
7月の企業信頼感指数はプラス7と6月のプラス5から上昇し、約3年ぶりの高水準となった。サービス業と建設業が堅調だった。
*NZドル「通貨7位(6位)、株価19位(19位)、国を離れるNZ国民」
(通貨は強くもなく弱くもないが、株が弱い)
NZドルは、不確実性からくるドルの弱さもあって年間で7位(対円-0.91%)と弱くはないが、株価は弱い。主要市場で唯一のマイナス圏だ(-1.69%)。10年国債利回りは4.43%。主要国では英国の4.7%次いで高い。
(今週は利下げか。高い失業率も考慮)
NZ中銀は、今週さらなる利下げを行うと予想されており、低迷する経済の活性化に向けた措置となる。政策金利を0.25%引き下げ、3.0%とすると予想されている。
インフレが鈍化する中、労働市場が軟調となっており、経済を支援する。2Qのインフレ率は2.7%で、目標の1-3%の範囲内にあり、インフレ期待も低下傾向にある。
一方、2Qの失業率は5.2%に上昇し、2020年後半以来の高水準となった。
(国を離れる国民)
NZの人口流出は経済状況悪化で13年ぶりの高水準に達し、移民の3分の1以上が30歳未満となっている。2025年6月までの1年間で7万1800人のNZ国民が国を離れた。これは、その前の12か月間の6万7500人から増加したが、2012年2月までの1年間に記録された7万2400人というこれまでの記録からは減少している。
(ラクソン首相も利下げを望む」
ラクソン首相は、経済状況についてコメントした。「4月の米国による追加関税発表以来、世界中で深刻な信頼感の喪失とセンチメントの低下が感じられています。過去3ヶ月は非常に困難な時期でした。世界情勢の変化が当然ながら懸念を引き起こしたからです」と述べた。また「製造業の活性化に尽力しており、そのために投資促進のため加速償却政策を導入しました。クリスマス前に発表した60億NZドルのインフラ投資に見られるように、多くの雇用機会につながる建設・開発セクターにも注力しています」と述べ、「今後、更なる利下げを期待しています」と付け加えた。
テクニカル分析
「8月1日の大陰線が効いて重い」
日足、膠着だが8月1日の大陰線が重い。ボリバン下位。8月14日-15日の上昇ラインがサポート。8月12日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、7月28日週の長い上ヒゲが効いている。上位は維持、雲の下。6月30日週-8月11日週の上昇ラインがサポート。7月28日週-8月11日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向く。
月足、ボリバン2σ下限から反発も中位を越えず8月は反落。4月-7月の上昇ラインがサポート。1月-7月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、5年ぶりの陰線が進行中。23年-24年の上昇ラインを一時下抜く。2012年-2021年の上昇ラインがサポート。1985年-2024年の下降ラインが上値抵抗。
「ボリバン2σ下限から上昇、中位越える」
日足、ボリバン2σ下限から上昇、中位を越える、雲の上。8月1日-15日の上昇ラインがサポート。8月13日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、中位を割らず連続陽線。8月4日週-11日週の上昇ラインがサポート。7月28日週-8月11日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、7月は7か月ぶり陰線も8月はここまで陽線。雲の上。2σ上限。6月-7月の上昇ラインがサポート。21年9月-25年7月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線上向き。
年足、25年は陽転ここまで大陽線。22年-24年、01年-22年の上昇ラインがサポート。21年‐24年の下降ライン、14年-21年の下降ライン、08年-21年の下降ラインを上抜く。9年-11年の下降ラインが上値抵抗。
「中位近辺で膠着」
日足、中位近辺で膠着。8月14日-15日の上昇ラインがサポート。8月13日-15日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、20日線下向き。
週足、10週ぶり陰線から回復中。連続陽線。ボリバン上位。8月4日週-11日週の上昇ラインがサポート。7月28日週-8月11日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、ボリバン2σ上限。雲の上。4月-6月の上昇ラインがサポート。24年7月-25年7月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線上向き。
年足、5年連続陽線、今年もここまで陽線、22年-23年の上昇ラインがサポート。昨年の高値は175.42。
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FX 祝日経最高値も35年間で4千円だけ上昇 日本の豊かさの遅れ
2月7日(金)より全国公開を迎えた本作は、動員数122,076名、興行収入170,282,670円で週末興行ランキングは興行収入で第3位、動員数で第2位を記録し、洋画No.1スタートを切った!なお、2025年公開の洋画で№1スタートとなっている。客層はファミリー中心のなか、20代~50代の男女まで広がりを見せた興行となっている。 さらに、優れたアニメーション作品を対象とした第52回アニー賞の結果が日本時間2月9日(日)に発表され、本作が長編アニメ部門において、最優秀作品賞にあたる【長編作品賞】をはじめ、【監督賞】、【キャラクター・アニメーション賞】、【キャラクター・デザイン賞】、【声優賞(ルピタ・ニョンゴ)】、【音楽賞(クリス・バワーズ)】、【美術賞】、【編集賞】、【FX賞】の最多9冠に輝いた!! 本作の鑑賞者からは、「本来ならマニュアル通りにプログラムに従うはずのロボットのロズが、頭でなく子を育てたことで芽生えた「心」に従って行動する姿に感動して涙がほろり。予告を超える感動作だった。」、「子育てを軸に他者と共存することの重要さを問いかける物語に心が震わされた。テーマ性、アニメ表現、楽曲、全てが一級品の宝物のような映画。文句無しオールタイムベスト。」、「ちびっ子たちと一緒に吹替版を鑑賞。想像以上に広大な物語世界で、種を超えた共存やシビアな食物連鎖、プログラミングされた「機能」から「個」を獲得するドラマが、圧巻の映像美とユーモアを伴って展開する。活劇としても最高レベル!愛しい者の旅立ちに手を離す瞬間、涙腺崩壊。」、「直近の1年間で観た映画の中でも最高の作品かもしれない。数株の示唆深いテーマをシンプルなストーリーの中でまとめあげているところが凄い。全くもって非の打ち所がない。」といった絶賛のコメントが続々とSNSに投稿されている! ますます注目を集める『野生の島のロズ』を、是非劇場の大スクリーンでお楽しみください!
この度、6/21(金)の全国公開に先駆け、監督・キャストが勢ぞろいし、完成披露試写会が行われました! ■登壇者:坂口健太郎さん(息子・岩本アキオ役)、吉田鋼太郎さん(父・岩本暁役)、佐久間由衣さん(アキオの会社の同僚・里美)、山本舞香さん(アキオの妹・美樹役)、野口照夫監督、山本清史監督(ゲームパート監督)、マイディー(キャラクター) ■実施日時:5月23日(木)16:00~16:30■場所:有楽町朝日ホール★最初の挨拶 満員の会場の中、MCの呼びかけで登場した豪華キャスト。主演で息子・岩本アキオ役を演じた坂口健太郎さんが「こんにちは。とてもいい天気ですね。お日柄もよく。短い時間ですが、作品の良さを存分に語りたいと思います!」と、挨拶をすると会場から歓声が起こりました!主演で、父・岩本暁役を演じた吉田鋼太郎さんが「坂口さんの挨拶の時には健ちゃーん!という歓声があったので、こうちゃーん!を期待していましたが」と話すと、「こうちゃーん!」と声が上がった会場は大盛り上がりに。吉田さんはその声に応えつつ、「嬉しいです。ありがとうございます。本当に素晴らしい作品なので楽しんでいただければと思います。」と挨拶しました。 アキオの会社の同僚・里美役を演じた佐久間由衣さんは「本日は短いお時間ですが、上映前なので話せることを話せたらと思います。」と、アキオの妹・美樹役を演じた山本舞香さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。短い時間ですが、楽しんで行ってください。」と、本作を手掛けた、野口照夫監督が「本日はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。僕はテレビドラマからの続投になるのですが、テレビ版のキャスト・スタッフの思いも受け継ぎながら、新たなキャストでこの作品を作り上げました。本日は宜しくお願いいたします。」と、本作のゲームパートを手掛けた、山本清史監督が「この映画特殊な形で出来上がっておりまして、この映画は沢山の人の協力のもと、出来上がりました。ここにはいないFFXIVのプレイヤーの皆さんやマイディーさんなどにも協力して頂いています。今日はそのみんなの代表としてお話しできればと思います。」とそれぞれ話しました。★本作に出演が決まったときの気持ち、撮影現場の雰囲気 MCからアキオを演じたことについて尋ねられると「最初に台本読んだ時は僕がゲームの世界に入ってお芝居するのかと思っていたのですが、それは違うということが分かり、ゲームという軸はあるのですが、父と息子のヒューマン的なものに気持ちが入り込みました。見ていただければわかると思いますが、僕と鋼太郎さんは劇中であまり言葉を交わさないんですね。なので、アキオがお父さんの背中を見ている眼差しとか、背中とか、セリフじゃないものを大事にしようと思いました。役作りとしては、実際にファイナルファンタジーをやらせて頂いて、すごく楽しかったです(笑)遊んでいるわけじゃないですよ(笑)あとは鋼太郎さんとお芝居をやる感覚は頭の中において演じていました。」と答える坂口さん。 続いて吉田さんは「テレビ版をご覧になっていた方もいらっしゃると思うんですけど、テレビでは僕の役柄を大杉漣さんがやられていて、僕の大好きな役者さんなので、大杉さん、やらせていただきます、という気持ちでした。ファンの方の気持ちを裏切らないように、一生懸命やるしかないなと思いました。健太郎と一緒で、脚本を読んだだけじゃなかなか理解できない部分もあったんですが、僕、実はゲームには馴染みが深くて、ゲーマーなので(笑)とうとう来るべきものがきたな、という気持ちでした。(笑)お話も、実話ということが信じられないくらい素晴らしくて、感動しました。」と脚本を読んだ際の思いを交えながら話しました。アキオの同僚でヒロインの里美役を演じられた佐久間さんに会社でのシーンの撮影の雰囲気を尋ねると「スタッフ・キャストみなさん、とても丁寧に現場を進めてくださり、アキオを応援したいという気持ちを軸にこの作品に参加しました。家族の話がメインなので、その周りで応援する人の気持ちを、役を通じて表現できればと思いました。坂口さんとの撮影は実質4日間で、私が一方的に坂口さんを観察させてもらっていました(笑)」と話す佐久間さん。 ギクシャクしている父と息子を時にツッコミつつ、ふたりの関係を繋ぐという大切な役どころを演じ、実際に現場でも家族を繋ぐムードメーカー的存在だった山本さんに撮影現場での雰囲気を尋ねると「ムードメーカーだったんですか?嬉しいです!」と驚く山本さん。そんな山本さんに坂口さんは「本当の妹みたいだったんですよ。」と返すと、山本さんも「最後おんぶしてくれるくらい、甘えられるお兄ちゃんでした。」と現場での雰囲気を振り返った。役作りに関しても、「役作りはしていないですね。普通の女の子ってこんな感じなんだろうな、と思いながら演じました。劇中ではいっぱい食べています!」と話しました。★本作の中でオンラインゲームに熱中していく父・暁。キャストの皆さんが熱中したことは? 「最近トレーニングしています。」と話す坂口さん。そんな坂口さんに吉田さんは「本当すっごいよ。」と、坂口さんの筋肉を触りながら反応。坂口さんも「筋肉は裏切らないです。そんな世界に入ってきました。」と熱中している様子を披露!吉田さんは「お芝居をやるようになってからは仕事なんですが、その前、中学の頃とかはフォークギターが台頭してきた時代だったので、女の子にモテたいためにギターを弾いて、バレーボールも女の子にモテるためにやっていて、中学の頃は女の子にモテることに熱中していました。」と話し、会場からも笑いが起こりました。佐久間さんは「馬ですかね。乗馬にはまってしまって抜け出せないんです(笑)馬との戦いがあって、馬とのコミュニケーションが大事で、うまくいくと嬉しいし、うまくいかないと悲しいです。」と話すと、それに対し、坂口さんは「乗っている姿素敵そうですよね!」と合いの手を。熱中しているものを尋ねられた山本さんは「ないですね・・・。家にいることが多いので、寝ること・・?寝れる時はずっと寝ていたいです。」と話し会場はさらに盛り上がりを見せました。★スペシャルゲストとして映画の原作者であり、ゲームパートの役者としても参加しているマイディーが登場! スクリーンに登場し、「うわーーっ!すごい人!こんにちは!僕、マイディーです!完成披露をやるって聞いて、ファイナルファンタジーXIV のエオルゼアを飛び出して、はるばるここ有楽町までやって来ちゃいました!こんなに沢山の人に僕たちの映画を観てもらえるなんて感激です!」と話し、坂口さんを見つめるマイディーに会場からは笑い声が。そのあとマイディーから「皆さん!実写パートの撮影、お疲れ様でした。本当に素晴らしかったです。僕も皆さんに負けないように、一生懸命撮影がんばりましたー!ゲームパートもお楽しみに!<光のお父さん計画>が成功するように、どうか応援してくださいね!」と話すマイディー。 坂口さんは「久しぶりにお会いできて嬉しかったです。お互い頑張ったね!」と話し、「うん!」と続けて坂口さんがマイディーの声真似をすると、会場からはさらに笑いに包まれました。★最後の挨拶 坂口さんと吉田さんは「さっき2人で決めて、一緒に話そうと思います。」と抜群の相性をここでものぞかせた。そこで話が始まると、「いざやるとなると難しいね。」としみじみと話す吉田さん。「いい映画だよね。」と言い合い、和やかな雰囲気になると、山本さんから「映画の見所言ってもらっていいですか?」とツッコミが。そんなツッコミに反応するかのように吉田さんが「実写の人たちとゲームの人たちが一つの映画で観れるというのが以外に斬新。初めて見るものになると思います。」と、「家族の話でもあるし、父親と子供の話であるというのも響くな、と思います。共感性が高いので色々な人に見て欲しいですね。」と坂口さんが映画のポイントを話した。2人のシーンに関しても、吉田さんが「僕と坂口さんの絡みはあまりないのだけど、実はすごく熱い演技合戦が行われているというところに気づく人はすごいです。」と見所を話し、坂口さんも「喋っていないのにクランクアップの日も本当に濃い芝居をしましたもんね。とっても不思議でした。観てよかったなと思ったら広めていただき、どんどんいろんな人に見てもらえたらと思います。」と話し、大盛況のままイベントは終了しました!
主演の坂口健太郎さん、吉田鋼太郎さん、そして野口照夫監督、山本 清史監督(ゲームパート)、原作者のマイディーさんよりコメントが到着しました!主演 岩本アキオ役坂口 健太郎 元々ファイナルファンタジー好きだったので、それを題材にした映画ってどんなものになるんだろうとワクワクしていました。脚本を読んでみると、お父さんと息子の関係性がゲームというツールで深まっていくことで温かい気持ちになり、実際にブログで書かれていた実話という事もありますが、いま本当にこの映画で描かれている事は十分ありえる事だと感じました。 父親に対してあと一歩踏み込めない主人公・アキオの気持ちが僕自身とても分かり、それが親、友達、恋人と相手は違えど皆が共感できると思います。 本作品ではアキオとお父さんの関係性がとても大事に描かれていると思っているので、ファイナルファンタジーを知らなくても、ゲームの知識がない人でもすごく楽しんで観てもらえると思いますし、感動する瞬間もあると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい!主演 岩本暁役吉田 鋼太郎 ドラマの時に大杉さんが演じられていた役で、劇場版もご本人が演じられたかったと思います。ただ、その役に私を指名して頂けた事はとても光栄で、尊敬する大杉さんの演じられた役を引き継ぐというプレッシャーもありますが、大杉さんの分も頑張ろうと一番最初にこのお話を頂いた時に自然と胸に込み上げてきました。 私自身ファイナルファンタジー好きで、ほぼすべてやっていると言っても過言ではないのですが、そのゲームの世界が絡んでくるというこれまでにない設定で大変興味をひかれました。父と息子の関係がゲームによって修復されていくストーリーがファンタジー要素もありながら何故かとてもリアルで最後には感動も待っているストーリーになっていて僕も心から楽しんでやっていける作品だと思っていますし、皆さんにも楽しんで見て頂ける作品になると思います。監督 野口 照夫 今回、坂口さん、吉田さんとは初めてご一緒させて頂くんですけれども、坂口さんはクランクインしてから知ったのですが、かなりのゲーマーでした。「ファイナルファンタジー」も昔からがっつりやりこんでいてオンラインゲームも過去にやっていたとの事で、ゲームリテラシーが非常に高く、脚本の理解度も高く主人公アキオにすんなりと入って頂いています。そして、さらにさらに意外だったのは、吉田鋼太郎さんもかなりゲーマーで「ファイナルファンタジー」もやられていたという意外な一面もありましてまさか二人ともゲーマーとは思っていませんでした(笑) 吉田さんは口数の少ないお父さん役なのですが、しゃべらずとも物凄い存在感で見事だなと日々感心しております。 そんな二人が主演を務めて頂きます本作品、ぜひご期待頂ければと思います。監督(エオルゼアパート) 山本 清史 「光のお父さん」はもともと深夜のテレビドラマだったのですが、あれから二年も経つというのに、いまだに「あのドラマ観ましたよ!」と声をかけられることがあります。そのたびにぼくは、心の底から驚き、ありがたいと感じるとともに、嬉しくて泣きそうになります。なぜって、作品中に出てくるキャラクターは、所詮ゲーム中のCGにすぎません。でもそのキャラクターを操作し、演技をさせ、物語を紡いでいった仲間たちの努力が報われた気になるからです。仲間といっても、ぼくたちは会ったこともなければ顔も性別も知らない間柄で、ただゲームの中で友だちというだけでした。そんな彼らに、ぼくはゲームに備わっているチャット機能を使って演技や立ち位置を指示し、カット割りを伝え、OKやNGを告げていたのです。ぼくも大変でしたが、演じる方も大変だったと思います。そうした努力と熱量がテレビを通じて伝わったからこそ、多くの人がいまだに声をかけてくれるんだろうな、と勝手に思っていたりします。 ところで映画化にあたっては、紆余曲折がありました。その中でも大杉漣さんの急逝は、とりわけ大きなショックだったと言えるでしょう。ぼくは訃報がもたらされた夜、せめてものお悔みにと、大杉さんの演じられたキャラクターを使って、ゲームにログインし、ドラマで使った印象的なロケーションで佇んでいました。すると世界中からプレイヤーが集まり、哀悼の祈りを捧げ、ただじっと、キャラクターの周りに座っては思い思いにドラマの感想を言いあうのです。FF14というゲームでは、ある一定の場所にたくさんの人が集まると、ざわざわと雑踏の環境音が流れるのですが、なんてことない森の一角でその環境音が響き渡りました。気づけばぼくのPCは、その場にいる全員を表示することができないほど処理の限界を迎えています。ぼくはプレイヤーの皆さんの愛の深さに感涙しながら、次から次へとやってくる「弔問客」にお辞儀のエモートを返すので精一杯でした。まさかこんなことになるとは思っていませんでした。と同時に、この作品はドラマの枠を超えたのだと確信しました。映画にする価値があり、ぼくがそれを成し遂げねばならないと強く自覚したのがこの時だったのです。 ようやく映画が本格的に動き出したのは、大杉さんの一周忌の頃でした。これも何かの縁だろうと感じ、ぼくは命日の夜に再びそのキャラクターでログインしました。すると、どうでしょう。やはりプレイヤーたちが集まってきたのです。ぼくは心が熱くなりました。こんなとことってあるでしょうか。二年経った今も、この作品を愛してくれているこの人たちの想いを裏切るような作品にはすまいと心に誓い、ぼくはエオルゼアパートの撮影に入りました。十数台のPCを一つの部屋に集め、撮影環境を強化したおかげで、カメラワークも、演技も、ドラマ版より凄いものになっているという自信は日に日に増しています。マイディーさんも「2、1、柔和、1、1、タゲ外し」と謎の暗号を口にしながら熟練の域に達した演技を披露してくれているので、どのような映像に仕上がっているのか、ぜひご期待ください。原作 マイディー みなさんこんにちは!FC:じょびネッツアマスターのマイディーです! この度、僕のブログ一撃確殺SS日記で連載しておりました「光のお父さん」が、書籍化、ドラマ化という怒涛の展開を経て、ついに映画化が決定いたしました。 これもひとえに、これまで応援してくださった皆様のおかげです!ありがとうございます!! ドラマ放映後すぐくらいに映画化の話が持ち上がったのですが、その後僕らにとってとても悲しい出来事が起こり、続編や映画化の流れはもう無理かなと諦めていました。 ですが、ドラマを見てFFXIVを始めました!とか父親と再び仲良くしようと思えました!等のご感想をたくさん頂くにつれ、書籍化ドラマ化に携わってくれた方々が紡いでくれた「光」を絶やすわけにはいかない。 僕らが毎日見ているモニターの向こうにはこんなに素晴らしい世界があるのだぞと、もっとより多くの人に伝えたい。 そんな思いが日増しに強くなり、映画化という形で光のお父さんを『新生』させる決断に至りました。 前売り券にゼンマイで動くトコトコマイディーを付けてくれという僕の案は5秒で却下されましたが、ドラマで紡いだこの「光」をより強く輝かせるために、スタッフ、キャスト、FCメンバー一同頑張ってまいりますので、新生:光のお父さん、応援の程よろしくお願いします!


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