
上影小陽線引け。一目均衡表・雲の上限146.73円付近で一定の底堅さを維持したが、147円半ばで低下中の21日移動平均線を上値に控えるなか伸び悩むなど、上向きの方向感を強めきれなかった。
気迷い気味の足型だが、今後の低下が予想される一目・転換線147.68円が重しになりそう。やがて切り上がる雲の上限を支えに戻りを試しても、転換線前後で伸び悩み、雲の中へ突入するリスクがある。
レジスタンス1 147.68(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 147.05
サポート1 146.44(ピボット・サポート2)
サポート2 145.94(90日移動平均線)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル ドル円転換線が重し
一目均衡表は、概念や理論に基づいた分析を行い、その他のテクニカル指標と組み合わせながら有効活用していきましょう。
まず、一目均衡表の使い方をマスターしても、かならず利益が出るとは限らないことです。どのテクニカル指標にもいえることですが、必勝法は存在しないため、あくまで効果的なチャート分析であると捉えておきましょう。
FXで一目均衡表を有効活用したい場合は、時間論・波動論・水準論を理解し、他のテクニカル指標と組み合わせたより高度なチャート分析を行うことをオススメします。
筆者はファンダメンタリストだが、長年の同僚であり親友でもあったテクニカルアナリストの故近藤人志氏から多くの影響を受けた事柄の一つに「一目均衡表」がある。
一目均衡表の詳細はテクニカルアナリストに譲るが、2021年1月以降のドル高円安局面において、ドル円相場が、先行スパン1と先行スパン2によって構成される「雲」と呼ばれる帯状の部分によって見事にサポートされてきたことは注目に値する。
価格などに主眼を置いたその他のテクニカル指標を組み合わせることで、値幅の概念を加えたより高度な分析が実現します。
一目均衡表は、時間軸での分析を主体に、さまざまな材料で未来の値動きや天井、底を予測するテクニカル指標です。
ドル・円相場はテクニカル分析の観点から年末にかけて1ドル=130円台までの下値リスクが出てきた。日足の一目均衡表では強い売りシグナルである「三役逆転」が点灯、市場のモメンタムは典型的な下落トレンド入りした公算が大きい。
大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、日足の一目均衡表で三役逆転が点灯したことを受けて「下向きの方向感が出てきたことはテクニカル的には明確だ」と指摘。「典型的な下落トレンドある」として「年末までに8月2日につけた130円41銭をターゲットにドル安・円高が進む可能性がある」とみている。
純国産のテクニカル指標である一目均衡表は、時間論を軸にした高度なチャート分析が可能です。


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