自動運転バス事故 デマ拡散に声明

警視庁によりますと、自動運転のバスが街路樹に突っ込み歩道に乗り上げたということです。

この自動運転バスは、「部分運転自動化」と呼ばれる自動運転レベル2で運行していた。レベル2の運転の主体はあくまで人間であり、状況に応じてハンドルやブレーキを操作する必要がある。

東京・八王子市で自動運転の実証実験中のバスが街路樹に突っ込み、乗客数人がケガをしました。

東京・八王子市で8月29日、自動運転の実験中のバスが起こした事故をめぐり、アイサンテクノロジー（東証スタンダード／名証メイン上場）が関わっているとの誤情報がネットで拡散しているとし、同社は9月1日、「当社と当社子会社は、一切関与していない」との声明を、Webサイトなどで発表した。

2025年4月28日、大阪・関西万博のパークアンドライド（P&R）駐車場から万博会場まで来場客を送迎する、大阪市高速電気軌道（大阪メトロ）の自動運転電気自動車（EV）バスが衝突事故を起こした。

東京・八王子市で8月29日、自動運転の実験中のバスが起こした事故をめぐり、アイサンテクノロジー（東証スタンダード／名証メイン上場）が関わっているとの誤情報がネットで拡散しているとし、同社は9月1日、「当社と当社子会社は、一切関与していない」との声明を、Webサイトなどで発表した。 1月に熊本市での実証実験で起きた事故についても、同社が関わっていたといった誤情報が拡散されているが、一切関与していないという。 同社は誤情報を発信したサイト運営者やSNS投稿者に対して訂正を要請し、削除か修正を依頼している。 八王子の事故は、8月29日午前11時半すぎに発生。自動運転バスが道路脇の木にぶつかり、フロントガラスの一部にひびが入った他、乗客数人が軽いケがをした。 1月30日には熊本市で、自動運転バスに路線バスが追突する事故が起き、自動運転バスの窓ガラスが割れた。

このバスは東京都が進める自動運転の実証実験中で、運転手も乗車していたということです。

自動運転バスが坂道を上がりきったバス停付近に向かっていたところ、バス停の手前にトラックが停車していた。そのため自動運転でブレーキをかけ、右に避けるために手動でハンドル操作を行った。その後、前に障害物がなくなったため、自動で加速したという。

警視庁によりますと、事故を起こしたバスは23日から高尾駅周辺で実証実験を行っている自動運転バスで、走行中に道路脇の街路樹に衝突したということです。

完全自動運転と呼ばれる技術レベルに至るまでは、人間の介入が必要なケースが多く出てくる。「自動運転バス」という呼称だと勘違いしてしまいがちだが、現在はまだ人間が運行の責任を持たなければならない段階だ。

自動運転バスの事故なのに運転手が書類送検…。なにか矛盾を感じ、腑に落ちない人もいるのではないか。

過去にも、自動運転車の実証実験中の交通事故は数件起こっている。

海外においては、テスラ車が自動運転モードで走行中に衝突事故を起こし、運転手が死亡するといった例がある。この場合、自動運転モードとはいえ部分的な自動運転に過ぎず、運転手はハンドルに手を添えている必要があった。

また同年8月には、今回と同様に大津市で産業技術総合研究所（産総研）による中型自動運転バスの実証実験において、接触事案があった。手動運転への移行のタイミングやGPSの精度、自動運転システムに異常は認められなかったとして、最終的に運転手の車幅感覚の判断ミスが要因とされている。

29日午前11時半ごろ八王子市高尾町で「自動運転のバスが事故を起こした」と110番通報がありました。