米雇用統計でドル円急変か!?148円攻防で大注目 2025/9/5(金)志摩力男 FX/為替 #外為ドキッ

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米雇用統計でドル円急変か!?148円攻防で大注目 2025/9/5(金)志摩力男 FX/為替 #外為ドキッ
 

【動画】米雇用統計前の市場動向と経済指標分析【外為マーケットビュー】

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外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

ドル円の堅調な押し目買い傾向

昨日のドル円相場は東京市場で148円前後のもみ合いとなった。一時147.80円前後まで下落する場面があったが、最近は押し目でのドル買いがしっかりしており、下がったところを買えば上で売れるという動きが続いている。

経済指標の結果と市場反応

ADP雇用統計は予想6.5万人に対し5.4万人と若干悪い結果だったが、ドル円は148.30円前後から148円割れまで下落後すぐに戻した。新規失業保険申請件数も若干悪化したが、同様に一時的な下落後に回復した。

ISM非製造業指数は52.0となり、予想51.0を上回った。前回50.1から改善を示した。詳細を見ると、雇用は46.5と前回46.4からわずかな改善にとどまったが、新規受注が50.3から56.0へ大幅上昇し、事業活動も52.6から55.0へ大きく改善した。

関税影響の顕在化

ISM調査で注目すべきは輸入物価の急上昇だ。前回45.9から54.6へと大幅に上昇しており、関税の影響が明確に現れ始めている。回答者からは「関税が輸入品コストに及ぼす影響が見え始めている」「プロバイダーが値上げ要求時に関税を理由に含め始めている」などのコメントが寄せられており、関税の波及効果が拡大していることがうかがえる。

米雇用統計への注目と予想

本日の米雇用統計では非農業部門雇用者数7.5万人、失業率4.3%が予想されている。前回は過去2か月分の大幅下方修正によりドル売りとなったが、その後ドル円は下がらずに推移している。JOLTS求人数の悪化やISMサービス業の雇用項目低迷、黒人失業率上昇などから雇用面での懸念が高まっており、数字次第では下落局面もあり得る。

構造的要因と今後の展望

ただし米経済全体が下降局面に入っているかは不明で、前回同様に米雇用統計でドル円が下落しても連続的な下げが続くかは疑問だ。日経新聞によると、円高を拒むターフと呼ばれる為替デリバティブが急増しており、これは基本的にオプション売りとなるためポジティブガンマとなり、上下どちらにも動きにくい状況を作る。

また日銀の氷見野副総裁がタカ派でありながら慎重姿勢を示したのは、トランプ関税の影響を見極めるまで動きにくいためと考えられる。これらの要因を考慮すると、なかなか円高に向かいにくい環境が続く可能性がある。米雇用統計は数字次第で大きく動く可能性があるが、連続的な動きになるかは不透明な状況だ。

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志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。

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米雇用統計でドル円急変か148円攻防で大注目 2025 9

9月からの円安加速の背景。米雇用統計で利下げペースは早まるのか?!

こうした中で注目されたジャクソンホール会議でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演は、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げの可能性を示唆したと受け止められました。ただ、それが連続利下げの始まりになるかどうかは未だ不明瞭だったこともあり、米ドル/円の方向感が乏しい状況が続いたと考えられます。

8月の米ドル/円は、150円台と3月末以来の高値圏でスタートしました。ただ1日に発表された米雇用統計を受けて労働市場が急悪化していた可能性が浮上し、米利下げの早期再開観測から米金利が大きく低下すると、米ドル/円も一転して急落、「雇用統計ショック」となりました(図表1参照)。

ドル円が149.40レベルを目指すサインとして、現在147.90台で推移している10日線の攻防に注目したい。ドル円が10日線を完全に突破すれば148円台の攻防を想定したい。45分足チャートで示した148.15と148.75の2つのラインの攻防に注目したい。いずれの水準もレジスタンスラインへ転換する可能性がある。後者の148.75を突破する場合は、149.00のトライを意識したい。

しかし、ドル円の下落局面では急反発を警戒したい。円安要因として政局の不透明感、財政拡張路線への傾斜とそれに伴う「悪い金利上昇」への懸念、そして利上げ判断で日銀が慎重姿勢を維持している状況が、米雇用統計ショックを相殺する可能性があるからだ。

1日の日足ローソク足は大陰線となった。日足チャートのRSIは50割れが目前に迫っており、MACDもデッドクロスへ転じドル円の弱気サインが点灯している。想定を超える下落によりドル円が予想レンジの下限145.90を下方ブレイクする場合は、日足の一目雲の下限の維持が焦点に浮上しよう。今週8日時点でこの下限は144.80台で推移する。

米金利の低下は日米利回り格差の縮小も促すだろう。米雇用統計ショックの余波が残る可能性も考えるならば、少なくとも今週前半のドル円(USD/JPY)は下値トライを意識したい。

また、FRBに対する政治介入が高まっていることにも注意したいと思います。8月に入って、FRB理事達への辞任・解任工作が現実の動きとなってきており、パウエル議長に対して外堀が一層埋められてきました(9月のFOMCでは理事7人の過半数が利下げ派の可能性も)。9月のFOMCが近づくにつれてパウエル議長への利下げ圧力、解任圧力がさらに強まることも予想されます。

週明け4日の早朝時間に、8月1日の安値147.29レベルを下方ブレイクする局面が見られた。米ドル安・円高基調の流れが続いていることを考えるならば、147.00のトライを想定したい。147.00のブレイクは145.90をトライするサインと捉えたい。

週間の予想レンジ下限は145.90レベルを想定。すぐ上の146.00レベルは、レジスタンスラインからサポートラインへの転換が確認された水準である。すぐ下の145.88レベルは、7月1日の安値と8月1日高値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準に当たる。

逆に雇用統計が堅調な数字となり、CPIが予想以上に上昇していれば、9月の利下げに慎重になるのではないかと市場の利下げ期待が後退することも予想されるため注意が必要です。それでも10月のFOMCでの利下げ期待は残ることが予想されるため、ドル高の動きも限定的になると思われます。仕切り直して10月発表の米雇用統計と物価が注目されることになります。

週間の予想レンジ上限は149.40レベル。この水準は、現時点での今年高安の半値戻しの水準に当たる。このテクニカルラインのサポート転換は、新たなレジスタンスラインとして浮上した151.00を再びトライするサインとなろう。

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