8月の企業倒産 12年ぶり800件超
最も増加率が高かったのは、『北陸』(前年同月22件→31件、40.9%増)で、8月としては2003年(32件)に次ぎ過去3番目タイとなった。特に「富山」(同2件→8件)の増加が目立った。『九州』(同44件→59件、34.1%増)は、「長崎」(同1件→5件)が大幅に増加した。「佐賀」は2025年1-8月の累計が29件となり、全国で唯一2024年通年の件数(26件)を上回った。
業種別にみると、7業種中4業種で前年を上回り、サービス業の241件(同12.6%増)が最も多かった。運輸・通信業は39件(同17.0%減)で、8カ月連続で前年を下回った。
2025年8月の「人手不足」が一因の倒産は22件(前年同月比37.5%増)で、8月では初めて20件台に乗せた。1-8月累計は237件(前年同期比21.5%増)に達し、2024年(1-12月)の292件を上回り、年間で初めて300件台に乗せる勢いで推移している。
負債額を規模別にみると、「5000万円未満」が465件(前年同月473件、1.7%減)で最も多かった。「5億円以上10億円未満」が22件(同12件、83.3%増)と9カ月ぶりに前年を上回り、中規模の企業の倒産が目立った。
株式会社帝国データバンクは、2025年上半期(1月〜6月)における企業倒産件数について集計・分析を実施したことを発表しました。負債1000万円以上の法的整理案件を対象とした調査によると、上半期として3年連続で増加し、12年ぶりに5000件台となったことが明らかになっています。
資本金を規模別にみると、『個人+1000万円未満』の倒産が563件(前年同月529件、6.4%増)となり、8月としては2000年以降で最多となった。
負債額を規模別に見ると、「5000万円未満」の倒産が3164件(前年同期2898件、9.2%増)で全体の63.2%を占め、上半期としては2000年以降で最も高い割合となっています。一方、「5億円以上10億円未満」は120件(同157件、23.6%減)と、上半期としては4年ぶりに前年を下回りました。
業種別に見ると、全7業種中4業種で前年を上回っています。『サービス業』(前年同期1228件→1329件、8.2%増)が最も多く、2000年以降で最多を更新しました。『小売業』(同1029件→1078件、4.8%増)がこれに続き、2年連続で1000件を上回っています。また、『建設業』(同917件→986件、7.5%増)は4年連続で増加し、『不動産業』(同134件→153件、14.2%増)は増加率が最も高く、上半期としては2年ぶりに前年を上回りました。
業種別にみると、7業種中3業種で前年を上回った。『サービス業』(前年同月197件→184件、6.6%減)が最も多かった。最も高い伸び率を示した『建設業』(同122件→154件、26.2%増)は、8月としては2016年(154件)と並んで、過去10年で最多タイとなった。『運輸・通信業』(同28件→34件、21.4%増)は、8月としては過去10年で最多となった。
倒産態様別に見ると、『清算型』倒産の合計は4876件(前年同期4758件、2.5%増)となり、全体の97.5%を占めています。この構成比は2000年以降で最高となっています。一方、『再生型』倒産は127件(同129件、1.6%減)発生し、前年を下回りました。
8月の全国企業倒産件数は?
2025年8月の全国企業倒産 2025年8月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)は、件数が805件(前年同月比11.3%増)、負債総額は1,143億7,300万円(同12.8%増)だった。
『清算型』では、「破産」が708件(前年同月693件、2.2%増)で最も多く、8月としては過去10年で最多となった。一方、「特別清算」は26件(同31件、16.1%減)で、2カ月連続で前年を下回った。
2025年上半期の倒産件数は5003件(前年同期4887件、2.4%増)となり、前年同期と比較して116件増加しました。これにより上半期としては3年連続で前年を上回り、2013年(5310件)以来12年ぶりに5000件台となっています。
『再生型』では、「民事再生法」が124件(前年同期129件、3.9%減)発生しました。個人が100件、法人が24件となり、法人は2000年以降で最も少ない結果となっています。



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