蒲田の2駅結ぶ 蒲蒲線 計画認定
(参考:太田区「新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)概要 (事業計画案、事業費、費用便益比等)」
2030年代の開通を目指す蒲蒲線!起点となる東急多摩川線沿線の街への影響はいかに!?
整備構想では、蒲蒲線の工期は2025年度後半~41年度末を予定し、総事業費は約1250億円とした。東急多摩川線蒲田駅を地下化した上で、京急蒲田駅付近までの約800メートルの区間に線路などを整備し、両駅を結ぶ計画になっている。
東急多摩川線は、多摩川駅から蒲田駅を結ぶ、地元住民にとって重要な路線です。今回の計画では、この路線の矢口渡駅から蒲田駅の間が地下化され、新空港線と接続することでさらなる利便性向上が図られます。
A9 鉄道整備の効果は、単に線路と線路を繋ぐだけでは十分に発揮されず、線路がつながることで生まれる新しいヒトやモノの流れを駅周辺のまちに取り入れていくことによって、十分な効果を発揮することができます。都市の魅力を向上させ、まちなかに賑わいを創出させるとともに、国際空港羽田への近接性を活かし大田区のまちを持続的に発展させていくには、新空港線と併せて沿線のまちづくりを計画的に進めることが重要であると考えています。 このため、区は鉄道沿線のまちづくりの方向性や将来像とその実現に向けた道筋を取りまとめた「大田区鉄道沿線まちづくり構想」を令和6年3月に策定しました。新空港線整備を最大の契機と捉え、それぞれの地区が持つ魅力的な地域資源を生かしながらまちの機能更新を行い、より利便性が高く、多くの方に「訪れてみたい」、「住み続けたい」と思っていただけるようなまちの実現を目指していきます。
A14 都市計画交付金や特別区財政調整交付金の特別交付金を想定しています。大田区から整備主体への補助金については、都区の合意内容において、「都市計画決定及び都市計画事業認可の後、大田区が本事業を特別区都市計画交付金制度の対象事業とすることができるよう、東京都と大田区は調整を行う」こととなっており、現在調整中です。さらに、区から整備主体に対する出資金については、特別区財政調整交付金の特別交付金の対象となるよう都区で調整中です。
新空港線(蒲蒲線)の整備では、都市鉄道の地下化技術を駆使して安全で効率的な交通インフラを構築します。この断面図が示すように、矢口渡駅から京急蒲田駅までの区間は主に地下を通る構造になっており、都市空間の有効活用が図られます。
JR・東急の蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ区間を「一期整備」としています。 京急蒲田駅から大鳥居駅の手前で京急空港線に接続するまでの整備を「二期整備」としています。
蒲蒲線はあくまで国の検討路線にあるだけで、東京都が予算づけして進めることにしたのは、品川地下鉄。品川へのアクセスを改善して、品川から羽田空港へつなぎます。
整備計画は、1987年に大田区が調査を開始したことを契機に始まりました。1989年には「大田区東西鉄道網整備調査報告書」が公表され、その後、2000年の運輸政策審議会答申第18号で、目標年次2015年までに整備着手が適当とされました。2005年には、整備促進を目的とした区民協議会が発足し、2006年には大田区が「蒲蒲線整備計画素案」をまとめ、2007年に国、都、区、東急、京急による勉強会が始まりました。
また、この新たな接続は地域の活性化を促進し、蒲田地区全体の魅力向上に寄与すると考えられます。この計画は、鉄道とまちづくりが一体となって発展していく、未来の大田区を象徴する取り組みの一つと言えるでしょう。
その他、商店街や図書館、屋上遊園地などがあります。 また、西六郷公園や西蒲田公園、本蒲田公園があり、お子さんがいるご家庭にも適している街と言えます。
多摩川線周辺エリア、蒲田駅、京急蒲田駅周辺エリアはもちろん、大田区全体の不動産価値に大きな影響を与えることが予想される計画だけに、引き続き行方を見守りたい。
東京都大田区にある蒲田駅は、首都圏の主要駅へアクセスしやすく、JR東日本の調査によると、2020年度の乗員客数ランキングは19位となっています。
2011年には東急電鉄が構想を発表し、2015年には大田区が2020年東京オリンピックに向けた暫定開業を目指す方針を公表しました。2016年、交通政策審議会答申第198号で国際競争力強化のための重要プロジェクトと位置づけられ、2017年には事業費試算や第三セクター設立の検討が進められました。2018年には東京都が予算案で本計画を含む6路線を検討対象とし、2022年に第三セクター「羽田エアポートライン株式会社」が設立されました。2024年には国土交通省が設計・調査に対する補助金を要求するなど、着実に計画が進行しています。


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