前日欧州時間から本日アジア時間のマーケット動向と個人資家動向をまとめました。市場参加者の動向を確認し、FX取引をする上での情報としてお役立てください。
FX投資家フローと市況
前日オープンから本日15時までのUSDJPYの値動き(ローソク足)と個人投資家動向です。(画面下のグラフは各時間帯の個人投資家の売買を表しており、青いバーが売数量、赤いバーが買数量です。)

9日、NY時間には自民党の高市総裁がTV番組で「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」「利上げそのものについて発言するつもりはない」「財政健全化が必要でないと言ったことは一度もない」と発言し、ドル売り・円買いが進行し、ドル円は152.101円まで下落した。売り一巡後は、高市トレードの円売りや、仏の政局不安を受け、ユーロが主要通貨に対して下落し、相対的なドル買いもありドル円は153.232円まで買い戻された。
本日アジア時間、序盤は実需フローで153.272円まで上昇するも、その後は日経平均が軟調に推移し、リスクオフの円買いが進行したほか、ユーロの買い戻しを受けたドル売りもあり、ドル円は152.632円まで下落した。
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市場シェア上位
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ポジション金額
外為どっとコムのFX取引サービス「外貨ネクストネオ」ポジションの円換算金額です。(青いバーが売建玉、赤いバーが買建玉です。)

ポジション増減
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FX個人投資家動向 高市砲の円買い後 高市トレードの円売りにx203cドル円一極集中x203c
7日、自民党の新総裁に財政拡張や金融緩和を志向するとされる高市早苗氏の勝利を受けて円売りが進行する中、仏の政治不安によるユーロ売り、さらにはカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が追加利下げに慎重な見方を示したことでドル買いも進行し、ドル円はNY時間終盤に152.047円まで上昇した。
これに次ぐ候補として小泉進次郎議員、林芳正議員、茂木敏充議員といった名前も散見されるが、高市議員ほど明確な「色」を持つわけではない。少なくとも辞任報道直後の円安・株高は高市トレードの一端を示したものだと考えたい。
総裁選の実施方式は1人1票の「国会議員票」とそれと同数の「党員・党友票」の合計を競うフルスペック方式が採用されるようだ。昨年の総裁選の経緯を踏まえると、党員から多くの支持を集めたのが高市議員であった。フルスペック方式を前提とすれば、低金利・拡張財政路線から円安・株高が促されるのが自然である。
金融市場の関心は既に「次の政権」に集中している。辞任の一報を受けた9月8日のアジア時間における値動きが示すように、次期首相へのコンセンサスは定まっていないが、「拡張財政路線に伴うインフレ継続、それと整合的な円安・株高」への期待は根強いものがありそうだ。1年前の総裁選で接戦を演じた高市早苗議員を念頭にトレードが進むことは必然の帰結である。
8日、高市トレードの円売り・ドル買いが進行し、ドル円は欧州時間に152.999円まで上昇した。その後は、インターバンクレートでの153円達成を受けて、利益確定の円買いが進行したほか、米長期金利の低下を受けたドル売りも進行し、ドル円は152.376円まで下落した。NY時間終盤にかけては、9月FOMC議事要旨で雇用市場への下振れリスクを指摘する一方、「参加者の大多数はインフレ見通しの上振れリスクを強調した」ことが明らかとなり、ドル買いで反応、ドル円は152.947円まで買い戻された。
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本日アジア時間は、引き続き高市トレードの円売りが継続し、ドル円は152.651円まで上昇した。
もっとも、高市議員を取り巻く環境は1年前とは若干異なっている。
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