
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。
※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2025年10月10日 19時00分
【10/14(火)】:イギリス失業率、ドイツZEW期待指数、アメリカ中小企業楽観度指数ほか
・15:00 イギリス 9月失業率
【前回】4.4% 【市場予想】–
ポイント:
英国の8月失業率は4.7%と、5月以降横ばいが続いています。ただし、2021年以来の高水準で推移しています。また、失業保険申請者数は減少から増加に転じました。政府の予算案の行方が不透明な中、企業側も積極的に採用できない状況にあり、労働市場の縮小が警戒されます。
一方、ボーナスを含む平均賃金は前年比で4.7%と、小幅ながら7月の4.6%から上昇しており、英中銀が積極的な緩和に向かう材料にはなっていません。
FX視点:
・労働市場の悪化は警戒されますが、賃金の伸びが高止まりすれば、英中銀の利下げ時期の後ずれ観測から、ポンド買い戻しが強まる可能性があります。
・一方、労働市場の悪化や賃金の伸びが鈍化すれば、英中銀の利下げ期待から、ポンドの上値が重くなる可能性があります。
・18:00 ドイツ 10月ZEW景気期待指数
【前回】37.3 【市場予想】–
ポイント:
9月の期待指数は、市場予想の26.3を上回る37.3となり、8月の34.7から上昇しました。ただし、独政府が計画する投資プログラムによる経済刺激や、米国との通商協議の進展を期待して7月に52.7まで持ち直した水準からは、低下しています。
もっとも、全体的な回復の流れが続いていることで、ドイツ経済に対する期待感は緩やかに広がっています。
FX視点:
・見通しへの期待が広がれば、ユーロの底堅さが増しそうです。
・一方、失速すれば、ドイツ経済に対する期待が後退し、ユーロの上値が重くなりそうです。
・19:00 アメリカ 9月NFIB中小企業楽観指数
【前回】100.8 【市場予想】–
ポイント:
8月は100.8と、5月の95.8を底にして戻り基調が続いています。景況感指数の10項目中、4項目が上昇、4項目が低下、2項目は横ばいとなり、売上高の増加を見込む事業主が増えたことがヘッドラインを押し上げました。
9月のISMサービス指数が予想以上に落ち込んだ流れに連動して、中小企業でも景況感の鈍化が見られるのか、それともFOMCの利下げ再開を好感して改善傾向が続くのか、注目されます。
FX視点:
・利下げ再開を好感して指数の改善が進めば、米経済に対する期待からドルの上昇が期待されます。
・一方、労働市場の不安から景気の先行き懸念が強まる様子が示されれば、ドルの上値が重くなる展開が考えられます。

※Bloombergのデータを基に作成
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