
大陰線引け。2日連続で153円台前半での上値の重さを確認すると、売りの勢いが強まり151.17円まで下落した。
前日の陽線を打ち消す大陰線が出現したことで、目先の天井を付けたとの見方が浮上する中、戻りは売られやすいと見る。本日朝方に152.28円まで上昇するも10日高安の半値戻し水準にあたる152.22円を超えたところで上昇が一服しており、引き続き下値が意識されやすいと見る。10日安値を割り込むようならば、日足・一目均衡表の転換線149.93円が視野に入ってきそうだ。
レジスタンス1 152.47(10日高安の61.8%戻し)
前日終値 151.19
サポート1 150.48(ピボット・サポート1)
サポート2 149.93(日足・一目均衡表の転換線)
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者
もっとも、地政学リスクの高まりで円売りポジションの圧縮が見られたが、円はかつてのようにリスク回避先として選好されることはないとみられ、あくまで受動的な値動きだと理解している。この意味合いでは、かえって材料次第では、これから変動幅の拡大が想定される。さらに、地政学リスクの不確実性に鑑み、テクニカルの視点のみでは把握できない可能性も大きく、臨機応変なスタンスが要求される。
前半のテクニカル分析では「地合いの悪化進展による下値模索中心の展開が続く」一方で、「底打ち接近の兆候も徐々に増幅している」との結論としました。
中央銀行による金融政策への連動性が高くなっている日米株式市場を対象とし、リスク指標を活用した分析を試みた。リスク指標としては、日次損益率の標準偏差(Value at Risk の考え方に近い)、株価指数自体の標準偏差(時価の標準偏差に相当)、VIX指数(あるいは日経VI)の3つを用いた。また、トレンドとの兼ね合いを見るため移動平均線との比較を行い、期間についても25日と200日の値をそれぞれ算出。複数の指標および期間で比較、分析を行ったことにより、株式市場のサイクルにおける各局面(上昇局面、天井圏、下落局面、底値圏)での特徴と、主に中長期的なインデックス運用におけるテクニカル指標としての有効な活用方法の示唆が得られた。
価格変動におけるジャンプ(急落・急騰)を検出するボラティリティ指標としてBipowerVariationが知られている。本論文では、価格変動の状態を、ボラティリティ不安定期と規則的変動期の2つのグループに分類すべく、Bipower VariationとRealized Volatilityを組み合わせることで新たなテクニカル指標を構成した。この指標に従って、価格が規則的変動期に所属する期間ではロングもしくはショートのポジションを取り、価格がボラティリティ不安定期に入るとすぐさまポジションを解消し、規則的変動期に入るまでポジションを取らない、という売買タイミング戦略を立てた。本論文では、本指標の詳細を述べ、また、その有効性を確認するために実データを用いたバックテストを行ったところ良好の結果を得たので報告する。
1949年、長崎市生まれ。長崎大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学博士課程修了。流通関連会社勤務後、独立。テクニカル分析手法「柴田罫線」の第一人者。『月刊宝島』の推奨銘柄的中率ランキング上位の常連。現在は(株)オルタナレッジで柴田罫線のアドバイザーとして活躍中。


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