がん公表の森永卓郎氏 思いを告白
そうなると素人にはもう抵抗のしようがありません。私は診断結果を受け入れ、家族やマネージャーとも相談のうえでその年の12月、メディアを通じて自分のがんを公表しました。
卓郎氏の検査受診から経緯を知っていた垣花から父の様子を聞かれると、「直接会う機会がそんなにない。ラジオを聞くとステージ4がん患者というイメージがあまりない」と率直に告白。垣花も「めちゃくちゃ元気です」と同調した。
卓郎氏は抗がん剤治療を始めたが、新規以外の仕事を続けるとしており、垣花は「ご本人の気持ちに甘えすぎることなく、見極めて、一方であの感じで元気に出てもらいたい希望もある」と共演者として寄り添った。康平氏は「いろんな方から連絡があって、代打として控えておけとあった。ネクストバッターサークルで素振りはしておこうかな」。垣花は「(以前に)息子に仕事を振りなさいよと言ったら、『康平はボケねえんだよ。ボケられる経済アナリストは俺だけだ』と。ボケのクオリティーは別として」と本人の口調をまねながらユーモアを交えて伝え、康平氏は「(ボケのクオリティーは)低いですね」と苦笑していた。
1957年東京都出身。獨協大学経済学部教授のかたわら、タレントとしても活躍。2023年末、すい臓がんを告白(その後、「原発不明がん」と診断)。現在も闘病中。
生存率は上がっているが、いまだに日本人の2人に1人が患うがん。実際に自分ががんと告知されたら、家族や大切な人にどう伝えるべきか。現在も闘病中の経済アナリスト・森永卓郎さん(67才)のがん告知は、妻と“同時”だったという。
すい臓がんはのちに「原発不明がん」(転移したがんであることがわかっているが、最初に発生した部位が不明の悪性腫瘍)と再診断され、最大で90kg近くあった体重は50kgまで減少した。それでもがんと闘いメディアに出続ける森永さんは最近、自分に課したことがある。それは、ずっと「ペア」だった妻を「独り立ち」させることだ。
「願い 教え子のため『半年生きたい』 家族で“初めての花見”計画」というテロップを出し、森永氏のがん闘病や近況に迫った。獨協大学の教授でもある森永さんは、教え子も大きな存在なのだと明かす。「この4月からの(大学)2年生のゼミ生を、もう採用しちゃっているので。この子たちを半年あれば“森卓イズム”を叩き込めるんですけど。やっぱり少なくとも半年は生きてないと、彼らに申し訳ないなと思ってて。正直に言うと、できれば半年生きたい。理想的には彼らが卒業する2年後まで生きられたら理想的だなって思ってます」と語った。
康平氏は母親から11月中旬頃に知らされたといい、「正直、母親も僕も実感がない。がんに対しての知識がないので。ステージ4のすい臓がんと聞くと、緩和ケアや終末期ケアとかそういう印象が勝手にあったんですけど、普通にしゃべっているので、誤診かなって思ってしまう」と吐露した。
しかし私は非常に疑り深い人間なので(笑)、最初の診断だけでは信じ切れなかった。それでがんの画像診断の名医と呼ばれる東京の病院の先生にセカンドオピニオンを取り、続いて国立がん研究センターでやはり名医と名高い先生へサードオピニオンを聞きに行きました。
経済アナリスト、森永康平氏(38)が28日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・0)にゲスト出演。ステージ4のすい臓がんが明らかになった父の経済アナリスト、森永卓郎氏(66)について語った。卓郎氏は前日の生放送で病気を初めて公表していた。
27日のTBS系「Nスタ」(月~金曜・午後3時49分)では、昨年末にステージ4のすい臓がんであることを公表した経済アナリスト・森永卓郎さん(66)のインタビューを放送した。
予後の悪いすい臓がんの告知を受けたものの体は元気なので診断を信じ切れず、セカンドオピニオン、サードオピニオンを受けた。
「すべて妻が一緒でした。彼女は表面的にはうろたえていなかったけど内心はすごく驚いていたと思います。最初の告知後、すぐLINEで子供たちに連絡して、それから医者や私のマネジャーと話をして、一緒に動いてくれました。
ところが、私の検査結果を見て先生たちが口を揃えたのは、「膵臓がんのステージIV」という結論だったのです。
がん細胞は、リンパ球の一種であるT細胞と結合して免疫細胞からの攻撃を免れ、増殖する。オプジーボはT細胞にかけられた“免疫のブレーキ”を解除し、免疫細胞に本来の働きを取り戻させることでがん細胞を攻撃できるようにする効果がある。 従来の抗がん剤と比較すると、副作用が少ないとされ、治療効果も比較的高いと期待されている。承認当初は、使用できるがんの部位も限られていたが、次第に適用範囲は拡大し、手術による治療が難しい場合などの選択肢となっている。森永さんがオプジーボに踏み切ったのは“従来の抗がん剤との相性の悪さ”からだった。 「私のがんはもともと、すい臓がんと診断されていました。それですぐに抗がん剤治療が始まったのですが、抗がん剤には相性があるようで、私にはまったく合わなかった。投与が始まるまでは、がんとは予想もしないくらい元気だったのに、その抗がん剤を打ったら体調が急激に悪化。自力で立つこともできないし、食事はおろか水分もとれない。 “あぁこのまま死ぬんだな”と、三途の川がはっきりと見えて、死を意識しました。そこでいったん抗がん剤をやめて、まずは気付薬のようなものをのむことにしたんです」 すると途端に体調が回復。仕事をしながら治療と検査を繰り返すことで、原発不明がんとの診断を受けた。 「つまり、がんがどこにあるのかいまだによくわかっていない。抗がん剤は、がんの種類によって違いますから、なんのがんかわからないと打てません。そうなると、自ずと選択肢は免疫に働きかけて免疫を強くする治療法しかないわけです。 現在はオプジーボと、NK療法という、血を抜いて免疫細胞を増殖させて戻すという2つの治療を並行しています」 しかし、森永さんは「オプジーボに効果があるかはわからない」と話す。 「だって治ってないですから。少なくとも、がんを消したり、寛解させる力は私に関してはまったくない。がんが浸潤した広がりが肝動脈の周りにあって、それがこの1年間、大きくも小さくもならずに拮抗状態が続いています。寛解に向かっているわけでも、死に向かっているわけでもない、極めて不透明な状態が続いている。 10人以上の医師と相談しましたが、現状ではこれ以外の治療法はないそうです。私の場合は、原発不明がんなのでオプジーボは保険適用で二十数万円ほどですが、NK療法は自由診療なので1か月に100万円くらいかかっています」
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