[全般]ドル全面高

多くのFRBメンバーによるタカ派発言によりドルは堅調に推移。更に公開されたFOMC議事要旨もタカ派的な内容となったことからドルは全面高となっている。

昨日の東京市場早朝にメスター・クリーブランド連銀総裁やコリンズ・ボストン連銀総裁、そしてボスティック・アトランタ連銀総裁などから相次いで制限的な金利水準を支持する発言がありドル円は堅調な地合いでスタート。一方で日本の4月貿易収支が予想以上に赤字額が拡大したことからクロス円も全般に買いが先行。
欧州市場が始まったところで米長期金利が一段と上昇したことでユーロを中心にドルは全面高。ドル円は156円ミドル付近まで買われた。
NY市場で米長期金利が低下して始まるとドル売りが見られたがFOMC議事要旨が予想以上にタカ派的な内容を示したことからドルは上昇。ドル円は156円後半まで上昇して引けている。
FOMC議事要旨では「政策金利をより長期に高水準での維持が望ましい」との見解で一致。また、様々な参加者が追加引き締めに前向きな姿勢を示していたことが明らかとなった。
FOMC会合後にパウエル議長が利上げの可能性は低いと発言していただけに市場はタカ派的と受け止めた。ただ、その後発表された弱い雇用統計やCPIの鈍化が示されたことから議事要旨は過去のものであり、一時的な動きに留まるとみている。

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