このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆：株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平
ペソ円、9円を前に伸び悩むも…底堅い推移が続きそう
■メキシコペソ円の現状
– フィボナッチ61.8%水準の9円を前に伸び悩む展開
– RSIが50を割り込み上値の重さを示している
■今後の展望
– 8.8円台で下げ渋っており底堅い推移から9円に向けた動きに繋がるか
– ただし、8.8円を割り込むと38.2％水準8.7円割れの可能性も出てくる
■背景要因
– 円安基調が続くことで、ペソ円が底堅い推移となっている
– 27日のメキシコ中央銀行の金融政策スタンスが注目点
■投資の方向性
– 長期的な視点からドルコスト平均法によるスワップ収入狙いが有効
– 短期的な売買では9円抜けをタイミングよく捉える必要がある
■まとめ
– メキシコペソ円は9円台回復に向けて上昇基調が継続
– ただし、9円を前に伸び悩んでおり下げ止まれるかが焦点
– 長期投資家は値動きリスクを分散するドルコスト平均法を活用するのがよい
– 短期トレーダーは9円の動向に十分注意を払う必要がある
総じて、メキシコペソ円は9円台への回復に向けた上昇相場の様相を呈しつつある。しかし、9円の節目を上値に伸び悩んでいるため短期的な取り組みには注意が必要である。
メキシコペソ/円 日足チャート
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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