ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識

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ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識」
 13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の金融正常化観測は後退し、円売り継続ならドルは下げづらい。ただ、今週発表の米インフレ指標を見極める展開となり、147円台は上値の重さが意識されそうだ。
 米NY連銀が12日発表した期待インフレ率は低下を示し、連邦準備制度理事会(FRB)の早期・大幅利下げをにらんだドル売りが先行。ユーロ・ドルは1.0910ドルから1.0930ドル台に浮上し、ドル・円は148円20銭台から147円付近に値を下げた。ユーロ・円もそれに追随し、160円70銭台に軟化。本日アジア市場で日経平均株価が堅調地合いとなり、円売り先行。ドル・円は148円に接近する場面もあった。この後の海外市場は日米金融政策にらみ。日銀による金融正常化の思惑は後退し、円売りがドルを押し上げる可能性があろう。一方、今晩の生産者物価指数(PPI)は前回から伸びの鈍化が鮮明になるとみられ、緩和的な金融政策の思惑からドル売りに振れやすい。ただ、明日(14日)の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を見極めようと、売り一巡後は様子見ムードが広がりそうだ。148円台は売りが出やすく、上値の重い展開が続くだろう。

通貨別分析

 

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識

20日の欧米外為市場では ドル・円は伸び悩む展開を予想する

本日は日米金融政策が注目される。植田日銀総裁の政策修正に否定的な見解で、来週は緩和継続方針への思惑から円売りがドルを押し上げる展開が続く。ただ、今晩発表の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回から改善もマイナス継続が見込まれ、引き締め政策を後押しする材料にはなりにくい。ドル・円は140円台では日本の為替介入が意識されるため、円売りは縮小。前日同様に節目付近は売りが出やすく、上値の重さが目立つだろう。

ポンドドルは8/5の1.2818ドルを高値に米7月ISM非製造業景気指数が市場予想を上回ったことや8/6の低調な米3年債入札を受けた米長期金利の上昇に加え、8/1の英中銀政策委員会での利下げの影響から対ユーロでのポンド売りとともに1.2673ドルへ下落。その後、対ユーロでのポンド買いが一服したことから1.2736ドルへ上昇したものの、8/8発表の米新規失業保険申請件数の改善を受けて1.2665ドルへ反落。ただ、7/23にシカゴIMM通貨先物市場で過去最高を更新した短期のポンド買いポジションの整理が進んだことや8/9には米長期金利が低下したことから1.2774ドルへ反発し1.2758ドルで取引を終えました。また、ポンド円は8/5に日経平均株価の急落を受けて180円11銭へ下落したものの、8/7の内田日銀副総裁による追加利上げに消極的な見解が示されたことを受けてドル円が147円台後半へ反発した流れを受けて8/9の東京市場で188円42銭へ上伸。ただ、米長期金利の低下とともにドル円が147円台後半から146円台前半へ反落したことから186円台半ばへ反落し187円10銭で取引を終えました。8/1の英中銀政策委員会では政策委員9名の内、5名対4名の僅差で利下げを決めただけに、9月の委員会での追加利下げの行方を占う上で、8/13発表の4-6月期賃金上昇率や8/14の7月消費者物価指数(CPI)、8/15の4-6月期GDPの結果と反応に注目。また、9月の利下げをほぼ織り込んでいるFRBの利下げ幅や年内の複数回の利下げの行方に影響を及ぼすとされる米7月CPIや小売売上高を受けたFRBの金融政策の行方と合わせて、ポンドドルは日足・雲の上限(1.2726ドル)を下値支持線として転換線(1.2765ドル)を上抜け基準線(1.2854ドル)を目指すことが出来るか注目されます。一方、ポンド円は米経済の減速懸念が緩和するのか、さらに先週末まで8日連続で1日の値幅が1,000円を上回る不安定な値動きを続ける日経平均株価をはじめとする金融市場の混乱が鎮静化するか、こうした状況を注視しつつ8/5の180円11銭で目先の底入れを確認し日足・転換線(189円77銭)や200日移動平均線(191円83銭)を回復できるか注目されます。

20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標が堅調なら、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化を期待したドル買いが見込まれる。ただ、心理的節目の140円付近で売りが観測され、上値の重さが意識されそうだ。

ゴールドマン・サックスのストラテジスト、スコット・ルブナー氏は12日付のリポートで、ヘッジファンドなどの「システマティック・トレーディング戦略」による投げ売りが続いており、過去1カ月で世界の株式先物に約1090億ドルの売りが出たと指摘した。

●円の対ユーロレートは、低金利の円を売る動きが続き、170円台に下落しました、ユーロは対ドルでも上昇しました。

●円の対豪ドルレートは、当面レンジ内でもみ合うものの、先行きは豪州中銀の利下げと日銀の利上げが意識され、緩やかに上昇するとみています。

8/5には日豪金利差縮小観測と日経平均株価の暴落によるリスク回避とともに90円16銭へ下落したものの、心理的節目の90円00銭割れを回避したことからポジション調整の買戻しとともに反発。さらに、米7月ISM非製造景気指数が市場予想を上回り米経済の減速懸念が緩和。さらに、8/6の豪中銀政策理事会では政策金利を据え置いたものの、声明では基調的なインフレ率の上振れリスクに警戒し続ける必要があるとタカ派的見解を示したほか、8/7には内田日銀副総裁が追加利上げに慎重な見解を示したことから97円台を回復し、8/9には97円45銭へ上昇。ただ、豪中銀の年内利下げ観測やドル円は147円から146円台へ伸び悩んだこと、金融市場の混乱が鎮静化したとの確信が持てないことから96円台前半へ反落し96円35銭で取引を終えました。8/12には7月企業信頼感指数、8/13には4-6月期賃金コスト指数、さらに8/15発表の7月雇用統計の発表を受けて、市場が織り込む11月の利下げ観測が高まるか、或いは8/6の政策理事会で示されたタカ派的見解を裏付けることになるのか注目されます。加えて、1)先週末まで8日連続で1日の値幅が1,000円を上回る不安定な値動きを続ける日経平均株価をはじめとする金融市場の混乱が鎮静化し、ドル円が先週8/7の147円90銭を上回る水準を回復するとともにユーロ円をはじめとするクロス円が本格的な上昇基調に転じるか 2)8/14のNZ中銀政策委員会での声明を含めた結果と反応 3)8/15発表の中国7月小売売上高や鉱工業生産を受けた中国経済の減速懸念が一段と高まるか合わせて注目されます。そのため、日足・転換線(95円93銭)を下値支持線として基準線(99円73銭)を目指して上昇するか上値メドとして注目されます。

●グローバルリート市場(米ドルベース)は、FRBによる利下げ観測が再び強まり、米長期金利が低下したことを受けて、反発しました。S&Pグローバルリート指数のリターンは前月末比+3.7%でした。また、円ベースのリターンは、為替効果が若干マイナスに寄与し、同+3.6%となりました。

円の対米ドルレートは、月初に円買い介入とみられる動きで大きく上昇しましたが、その後は弱含み、前月とほぼ横ばいで終了しました。

前日発表された英国のインフレ率は想定以上に鈍化し、主要中銀による金融引き締めの収束が意識された。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは織り込まれたが、9月以降は不透明のため金利高を抑制した。ただ、ポンド売りなどでドル買いに振れ、ユーロ・ドルは1.12ドルを割り込み、ドル・円は140円に接近。本日アジア市場でも140円を意識した売りが優勢に。日本株の下げ幅拡大による円買いもドルを下押しした。

8/2の米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて米経済の減速懸念が高まるとともにFRBの9月0.50%、さらには年内複数回の利下げ観測を背景にユーロドルは8/5に1.1008ドルへ上昇。しかし、1.10ドル台からの戻り売りが優勢となる中、米ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことから1.0949ドルへ反落。それ以降、1.09ドル台前半から半ば手前までの小幅な値動きを続け、8/8発表の米新規失業保険申請件数の改善を受けた米長期金利の上昇とともに1.0882ドルへ下落したものの、再び1.09ドル台前半へ反発して以降、8/9も1.0909ドルから1.0931ドルまでの小幅な値動きを続け1.0915ドルで取引を終えました。また、ユーロ円は8/5に日経平均株価が4,451円安と史上最大の下落幅を記録したリスク回避を背景に154円42銭へ急落。しかし、8/6には行き過ぎた円高/株安の反動から日経平均株価が3,217円高と記録的な反発となったほか、8/7には内田日銀副総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことから161円44銭へ急伸。その後も8/8の158円95銭までの反落に留まり、8/9には161円38銭へ反発し160円06銭で取引を終えました。8/13発表のドイツ8月ZEW景況感指数を受けてドイツ経済の底入れを確認することができるか、さらには8/14の米7月消費者物価指数や8/15の米7月小売売上高をはじめとする指標が米経済の減速懸念を再燃させるか、こうした点を焦点にユーロドルは先週の1.09ドル台前半から半ばでのレンジから8/5以来の1.10ドル台を回復するか、或いは8/8の1.0882ドルを下抜けるか注目されます。また、ユーロ円は日足・転換線(161円18銭)を回復し、この水準を下値支持線として200日移動平均線(164円92銭)の回復を目指して本格的な上昇基調に転じるか注目されます。そのため、NY株式市場の動向と合わせ、日経平均株価の一日の値幅が8/9まで8日連続で1,000円を上回るとともに、平常時の20を大幅に上回る45となった8/9の日経平均ボラティリティー・インデックスが落ち着きを取り戻すか、ドル円の動向と合わせて注目されます。

●円の対豪ドルレートは、米利下げ期待の再浮上で投資家のリスク選好姿勢が高まり、資源国通貨の豪ドルが買われたため、下落しました。

●円の対米ドルレートは、月初に円買い介入とみられる動きで大きく上昇しましたが、その後は弱含みました。FRBによる利下げ観測が再び強まり、米長期金利が低下した一方、日本の長期金利が上昇し、日米金利差が縮小したものの、円買いの動きは強まらず、前月とほぼ横ばいで終了しました。

●円の対米ドルレートは、当面はもみ合い推移が続くものの、米金利の低下に伴い、緩やかに上昇すると想定します。先行きはFRBの利下げ開始と日銀の利上げによる日米金利差縮小が円の上昇要因となるとみています。ただし、日銀は連続的な利上げを急がず、円の上昇余地は限られそうです。

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