旅客機事故のチェジュ航空とは
韓国・務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸時に炎上して乗客乗員179人が死亡した事故で、専門家の間からは鳥が衝突するバードストライクが原因とする当局の説明を疑問視する声が多く上がっている。
現場映像には、車輪など着陸用の装置がないまま旅客機が着地し、そのまま滑走路を猛スピードで進んだ末に壁に激突し、燃え上がる様子が映っている。
韓国南西部・務安国際空港で29日に発生した航空事故で、事故機を運航していた格安航空会社(LCC)の「チェジュ航空」は、2005年設立の格安航空会社(LCC)で、アジア・太平洋地域の50都市に就航しており、日韓間でも17路線を結んでいる。昨年には、日韓路線で計357万人の旅客を輸送した。
実は事故機は、2022年11月に日本の関西国際空港で離陸直後にバードストライク(鳥類衝突)で引き返したことがある。これが今回の事故と関係があるのかという質問には、「関係はない」と答えた。事故旅客機は2022年11月、関西空港で離陸直後にバードストライク(鳥類衝突)で緊急回航した。
韓国南西部の空港で起きた旅客機の事故について「非常戒厳」の宣言をめぐって弾劾を求める議案が可決され、職務が停止されているユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が29日午後6時半すぎ、SNSにメッセージを投稿しました。ユン大統領はこの中で「ムアン空港でさんたんたる事故が起きた。遺族たちに深い哀悼の意を伝える」としています。その上で「政府が事故の収拾と乗客の家族などの支援に最善を尽くしてくれると信じている。この困難な状況を1日も早く克服できるよう、私も国民の皆様と共にありたい」としています。
29日の国土交通部と消防庁などの説明を総合すると、この日の事故は午前9時3分頃、務安空港に着陸途中、チェジュ航空7C2216便の航空機が滑走路を離脱した後、ローカライザーと衝突して火災が発生。この旅客機はタイのバンコクから出発して務安に入国した旅客機で、乗客175人と乗務員6人の計181人が乗っていた。
聯合ニュースは空港近くにいたキム・ヨンチョルさん(70)の話として、いったん着陸に失敗した旅客機が旋回し直してまた着陸しようとしたという目撃談を伝えていえる。キムさんによると、「大きな爆発音」が聞こえた後、「空に黒煙が立ち上っていた」という。
ソーシャルメディアに投稿された未検証の動画では、旅客機が滑走路を外れて外壁に激突し、機体の一部から炎が上がるのが確認できる。別の動画には、大きな黒煙が立ち上る様子が映っている。
務安(ムアン)国際空港で乗客181人を乗せたチェジュ航空の旅客機が着陸中に滑走路「ローカライザー」(着陸誘導安全施設)と外壁に衝突、火災が発生し、乗務員2人を除いた179人が死亡する大惨事が発生した。今回の惨事は、韓国国内で発生した航空機事故のうち最も多くの人命被害を出した事故として記録されることになった。
29日午前9時3分ごろ、全羅南道の務安国際空港で、タイ・バンコク発のチェジュ(済州)航空の旅客機7C2216便が着陸する際、滑走路の外壁に衝突する事故が発生した。機体は衝突直後に爆発し、機体最後方の一部分を除いて全焼した。消防当局では、搭乗者181人のうち救助された2人を除く全員が死亡したと発表した。これは、韓国機としては27年前の1997年に229人が死亡した大韓航空グアム墜落事故以来、最悪の航空機事故となる。事故機には韓国人乗客173人、タイ人乗客2人、乗務員6人の計181人が搭乗していた。乗客は家族連れが多かったとのことだ。
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