みずほ頭取が謝罪 貸金庫窃盗問題
被害にあった顧客は2名で被害総額は6600万円にのぼります。元行員は衣服の購入や旅行などに使っていたということです。みずほ銀行は当時、被害の全額について被害にあった顧客に対し、補償を行ったということです。
みずほ銀は今月18日、19年に元行員が支店の貸金庫の現金を盗んでいたと発表した。みずほ銀は同日、問題を把握した上で金融庁に報告し、元行員を懲戒解雇処分にしていたと明らかにしたが、手口など詳細は明らかにしていなかった。
金融庁は24年12月の時点で、貸金庫からの窃盗事案に関する報告が19年4月以降に計3件届いていることを明らかにしていた。みずほ銀行と三菱UFJ銀行の他は、元職員が顧客の鍵を不正に複製して現金を盗んだハナ信用組合がカウントされた。
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みずほ銀はこれまで、19年の事案を公表していなかったことについては、「顧客との協議の結果などを踏まえた」と説明していたが、「被害を受けた方を特定できている。類似事案がなく、対外公表を望まない方が一部いた」と説明した。
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みずほ銀行は、この元行員が2021年に逮捕された際に公表していましたが、貸金庫の事案については公表していませんでした。みずほ銀行の加藤頭取は、被害にあった顧客が特定でき、調査で同じような事案がないと確認できていたこと、さらに貸金庫の事案は対外公表を望まない顧客がいたこともあり、公表しない判断をしたと説明しました。
被害者は2人で、被害額は6600万円に上るという。元行員は衣服などの購入や旅行などに充てていた。被害者については全額みずほ銀が補償し、元行員は19年10月に懲戒解雇処分とした。
みずほ銀は「心より深くおわび申し上げる」と謝罪。発覚後に業務手続きを見直したほか、行内調査を実施し、同様の事案がないことを確認したという。これまで発表していなかった理由については「顧客などとの関係を踏まえ、公表しなかった」と説明した。同行は今年1月から、全国の支店で貸金庫サービスの新規顧客の受け付けを原則停止している。
そんな中で、特に踏み込んだのがみずほ銀行だった。
また、この元行員は、融資の申し込みがあったと見せかけてみずほ銀行から窃取し2021年に逮捕されていた人物と同一人物だということです。この事件の行内調査の中で、顧客から申し出があり、貸金庫の事案も発覚したとしています。
みずほ銀頭取が謝罪、19年の貸金庫窃盗問題で 「不安を与えた」
貸金庫をめぐっては24年11月、三菱UFJ銀行の元行員が練馬支店と玉川支店で現金や金塊の窃盗を繰り返していたことが判明した。顧客約70人が20年4月~24年10月に受けた被害は、1月時点で確認されただけでも総額14億円分に上る。
みずほ銀行で2019年に当時の行員が、貸金庫から顧客の資産を盗んだ事案をめぐり、加藤勝彦頭取が27日朝、「お客様に不安を与えてしまったことは大変申し訳ないと思っている」と謝罪しました。
三菱UFJ銀行の事件が発覚して以降、金融機関は貸金庫事業の見直しを急ピッチで進めてきた。予備鍵を取り扱う体制を強化する動きが目立つ。三井住友銀行は予備鍵の管理を本部に集約。しずおかフィナンシャルグループも、保管する収納庫の鍵を2人の行員がいないと使えないようにした。
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