
日経平均株価は反落。下落スタートから下げ幅を拡大する展開となった。ただ、下げ幅は限定的で上昇基調にある5日移動平均線(38127円 6/12)を意識して終えた。
RSI(9日)は前日の49.7%→54.8%(6/12)に上昇。あすも上昇しやすいタイミングとなる。引き続き見方は変わらず、4/7安値(30792円)を起点とした短期波動は上昇継続の判断となる。目先波動はもみ合いの範ちゅうだが、5/13高値と5/29高値(38454円)をつないで延長した上値抵抗線を明確に超えられるかが焦点となる。
一方、75日移動平均線(36648円 同)や100日移動平均線(37269円 同)などが依然として下落基調にあることが株価の上値を限定的にし、もみ合いを長引かせる要因になる。
一目均衡表ではあすは2本の先行スパンがねじれる(雲がねじれる)タイミングとなり、SQ通過後の動向に注目したい。
上値メドは、6/11高値(38529円)、心理的節目の39000円や39500円、2/13高値(39581円)、心理的節目の4万円などがある。下値メドは、10日移動平均線(37882円 同)、25日移動平均線(37746円 同)、100日移動平均線、心理的節目の37000円、75日移動平均線、心理的節目の36500円などがある。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日経平均株価テクニカル分析雲のねじれでSQ後の動向に注目か
前回のコラムでは200日移動平均線と25日移動平均線に挟まれた日経平均が、上下どちらに動き出すかが注目ポイントとしました。また、「200日移動平均線を上回るようなら上放れることが期待される」としましたが、買いポジションを持っている投資家にとっては幸いなことに、200日移動平均線を上回るとともに、当時下向きだった5日移動平均線が上向きに変化して200日移動平均線に接近しています。
前回は週足のお話をさせていただきましたが、少し続けます。13週移動平均線と26週移動平均線はよく使われますが、日経平均は両方がクロスする時期に迫ってきています。ゴールデンクロスといいますが、現在両線の上方で株価は位置しておりまして、週足ベースでは下ヒゲが欲しかったところだったのです。といいますか、26週移動平均線を株価が上回ること自体強いことなのですが、移動平均線を上回ったあとは、もみ合いに入ってやや調整に入るパターンはよくあります。そしてゴールデンクロスで上昇。理想的なパターンですね。 でも、いつまでもみ合いが続くかわかりません。ローソク足のパターンだけでそのヒントとすることはできないでしょうか。やはり、買い方の底力を見せつけられた足になったあとに売り方の降参というかたちで、上昇パターンに入るケースが多いです。下ヒゲで短い足、そして高値を形成したあと3週間後や5週間後などのように奇数週が面白いですね。 日足では28日の下げは奇妙に感じましたが、週足では下ヒゲを作るための下げだったといえるでしょう。まだ明日が残っているのでわかりませんが・・・。 月足で5月の転換線は9967円まで下がります。株価はどこかの水準にある抵抗線や支持線に向かって動きますが、その抵抗線や支持線の強さに負けてしまったら、反対方向に転じてしまいます。月足の転換線は強い抵抗になるかもしれませんが、5月はそこまで上昇する可能性だってあるということです。 米株の主要指数が高値更新するなか、GWとかストレステストで手控え、様子見などなどと、それを重視していると急反発に対応できなくなります。 前回も書きましたが、ここは材料を追わず、強い事実を強く認識する局面です。強い材料が出たから買いではなく、強い相場だから何か強い材料が出てくるのでは・・・と思わないといけません。
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