万博協会 近く水上ショー再開へ
万博協会によると、先月30日と6月3、7日に採取した海水を5~7日程度の期間を要する「培養法」検査で調べたところ、いずれも検出が可能な最小値を下回っているとの結果が出た。
大阪・関西万博の会場南側にある水場「ウォータープラザ」で指針値を超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)が詳細な水質検査を実施した結果、指針値を下回ったことがわかった。現在中止している噴水ショーは再開される見通しになった。
レジオネラ属菌の一部は、菌を含む細かいしぶきを吸い込むことで感染し、肺炎などを引き起こすリスクがある。万博協会が今回の結果を踏まえて専門家に意見を聞いたところ、噴水ショーで肺炎を引き起こす可能性は極めて低いとの見解が示されたという。
ウオータープラザでは、今月4日以降の水上ショーを中止していたが、万博協会の高科淳副事務総長は20日の記者会見で「安全安心の確保をしっかり行った上で、できるだけ早急に再開したい」と話した。
大阪・関西万博の会場南側にある水場「ウォータープラザ」でレジオネラ属菌が検出された問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)は20日、安全性の判断に適した別の検査を実施した結果、健康被害を引き起こす菌は検出されなかったと発表した。危険性は低いと判断し、現在は中止している噴水ショーの早期再開を目指す方針を示した。
人工島・ 夢洲(ゆめしま) (大阪市此花区)の周囲から海水を引き込んでいるウォータープラザでは4日、指針値の20倍のレジオネラ属菌を検出。万博協会は同日から噴水ショーを中止し、配管の清掃などに取り組んでいた。
大阪・関西万博会場南側にある「ウオータープラザ」の海水から指針値を超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)は20日、別の詳細な検査をした結果、肺炎を引き起こすおそれのあるレジオネラ属菌はほとんど検出されなかったと発表した。市保健所などと相談した上で、中止していた水上ショーを近く再開する。
万博協会によると、海水を循環させるための管に不具合があり、水質が悪化しやすい状態になっているとして、ポンプの新設を検討する。岐阜大の永井宏樹教授(細菌学)は「レジオネラ属菌は配管などで増えやすく、過去の事例から制御するのは難しい。万博協会は今後も定期的に検査を続け、結果をきちんと公表していくべきだ」と指摘している。
万博協会によると、5月30日〜6月7日、ウオータープラザの海水を、迅速に結果が出る「生菌PCR法」で検査したところ、指針値を上回るレジオネラ属菌を検出した。ただ、同じ海水をより精緻に分析できる「培養法」で検査すると、ほとんど検出されなかったという。
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