日産の追浜工場 7-8月は大幅減産
日産は経営再建計画を推進して26年度までに自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローを黒字化する計画だ。
1。日産自動車に関して (1)日産自動車横浜工場についての減産計画と人員削減計画等の実態調査を行い、人員削減計画の撤回を申し入れること。とりわけ、派遣など非正規労働者の契約の中途解約は絶対に行わないよう、強く求めること。 (2)横浜工場、追浜工場の減産計画による、市内の下請などの関連会社の経営と雇用への影響について調査し、経営と雇用を守る対策を講じること。
日産はグローバルの生産能力が約500万台あるが、24年度の販売台数は335万台にとどまっており、工場の稼働率は低迷している。25年3月期に減損損失を計上、最終損益は6709億円の赤字となった。今後も販売の急激な回復が見込めないことから、経営体制を抜本的に見直す。
経営の立て直しを迫られている日産自動車は、2027年度までにグループ全体で2万人を削減するとともに、過剰な生産体制を見直すため世界で7つの工場を削減する方針で、国内の工場も検討対象です。関係者によりますと、会社の計画案に神奈川県横須賀市の追浜工場と平塚市にある子会社の日産車体の湘南工場が含まれていることがわかりました。
もっとも、日産の場合は、マザー工場の閉鎖や事務系社員の18年ぶりの早期退職募集まで断行しなければ生き残れないほどに台所事情が悪化して追い詰められていることも事実だろう。
日産自動車の追浜工場がある横須賀市の上地克明市長は「追浜工場は市内で操業して60年の歴史があり、最も大きい工場でもある。当然、市内に住む従業員やその家族も多数いる。報道内容が事実ならこの上なく残念だ。まずは従業員と関連企業の方々が不要な不安に駆られないようにしてもらいたい」というコメントを出しました。
調査は、東京商工リサーチの全国約390万社の企業データベースから、日産自動車グループ(日産G)の1次(直接)、2次(間接)の取引先を抽出した。都道府県別で最も取引企業が多かったのは、東京都の3949社で、神奈川県は2番目に多かった。
東京商工リサーチ横浜支店は、経営再建中の日産自動車と直接、間接的に取引のある神奈川県内の企業は1757社に上ると発表した。日産は、追浜工場(横須賀市)と子会社「日産車体」の湘南工場(平塚市)について、閉鎖も含めて検討している。同支店では、閉鎖されれば部品製造などの県内企業への影響は甚大だとしている。
日産の業績回復に向けた対策で重要だと思うことは何ですか?
経営再建中の日産自動車が7~8月、国内主力の追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)で大規模な減産を行うことが28日、わかった。生産する小型車「ノート」の販売不振が原因だ。生産台数を5割程度減らす方向で、生産能力に対する稼働率は2割程度に落ち込む可能性が出てきた。追浜工場は世界で7工場を削減する検討対象に含まれており、苦境が鮮明になっている。
日産自動車は「一部の工場の閉鎖に関する報道がありましたが、憶測に基づくもので当社から発表した情報ではありません」とコメントしています。そして、すでにアルゼンチンからの生産撤退や、ルノーと共同で運営していたインド工場からの撤退は発表しているとした上で「これ以外に工場の閉鎖や統合について、現時点でお伝えできることはありません」とコメントしています。
経営の立て直しに向けて、日産自動車は世界で7つの工場を削減する方針ですが、会社の計画案に神奈川県横須賀市の追浜工場など国内の2つの工場が含まれていることがわかりました。日産は今後、慎重に検討を進めるものとみられます。
日本では、車両組み立て工場として、栃木工場、追浜工場、九州(日産および日産車体)、湘南(日産車体)がある。パワートレイン工場では、いわき工場や横浜工場などを稼働しており、これらが閉鎖・統合の候補となる。
ただ、日産は「報道は憶測に基づくもので、当社が発表した情報ではなく、透明性を維持し、必要に応じて適切なタイミングで提供します」とのコメントを発表したが、工場閉鎖に関するニュースは、各紙が17日付けの夕刊1面トップで追随記事を掲載したほか、翌18日の朝刊にも東京が社会面に「日産城下町不安と諦め、横須賀・平塚2工場『危機』従業員ショック」「マザー工場と最大拠点、閉鎖なら大打撃」などと、関連記事も報じていたほど。
神奈川県横須賀市の追浜工場は、会社として初めての「乗用車専門工場」として1961年に操業を開始し、主力車種を生産してきました。「ブルーバード」に始まり、「マーチ」なども生産していました。2010年には電気自動車「リーフ」の生産を始めたほか、2016年からハイブリッド車の「ノート」の生産を手がけていて、最新の技術やノウハウを海外の工場に展開するためのマザー工場としての役割を担ってきました。年間の生産能力は約24万台です。一方で、日産が業績不振に陥る中で工場の稼働率の低さが課題となっていました。会社は今年3月までに追浜工場での電気自動車の生産を終えて、新型モデルは栃木県の工場に移管することから、現在生産しているのは主力のコンパクトカーだけとなっています。去年10月時点で研究所や試験場を含めた従業員の数は、約3900人となっています。
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