霧島市で多量降灰 宿キャンセルも
先月下旬から噴火が継続している霧島連山の新燃岳では、2日昼前の噴火で、最大で噴煙が火口から2800メートルまで上がり、2日夜にかけて霧島市や宮崎県の小林市で多量の降灰が予想されています。 気象台は噴火警戒レベル3の火口周辺警報を継続し、火口から3キロの範囲では、大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では、先月27日から噴火が継続しています。きょう午前11時43分に発生した噴火では、噴煙が火口から2800メートルまで上がりました。この噴火で火山灰が南西方向に流され、気象台によりますと、現在も噴火が継続しています。このため、2日午後9時ごろにかけて、霧島市や宮崎県の小林市で多量の降灰が予想されています。また、少量の降灰が、県内では、湧水町、曽於市、伊佐市、姶良市、鹿児島市、薩摩川内市さつま町で、県外でも宮崎県や熊本県の一部で予想されています。多量の降灰が予想される範囲内では不要な外出や車の運転を控えるなど注意して下さい。この噴火で、新燃岳周辺の傾斜計では、収縮を示すわずかな変化が認められました。新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が多い状態で推移し、2日は午後4時までに150回を超え、火山性微動も時々発生しています。気象台は新燃岳に噴火警戒レベル3の火口周辺警報を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石におおむね2キロの範囲では火砕流が到達する恐れがあるとして、警戒するよう呼びかけています。また、風下側を中心に火山灰や小さな噴石にも注意するほか爆発的な噴火が発生した場合は「空振」=空気の振動で窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため、注意が必要です。新燃岳から南におよそ3キロ離れた高千穂河原にある「自然公園財団」高千穂河原支部にいた男性は「噴煙かどうか分からないが、新燃岳付近の上空には真っ黒に見えるものがある。飛行機が飛ぶようなゴーという音が聞こえる」と話しています。
同市霧島田口の霧島神話の里公園は、4日からの休館を決めた。再開は未定。4日朝から従業員総出で園内の清掃をするという。同園の高橋清貴支配人(49)は「降灰がひどく、遊覧リフトを動かすと故障にもつながりかねない。お客さんを迎え入れる状態ではない」と理由を話した。 霧島温泉郷を中心とした旅館・ホテル12施設でつくる霧島温泉旅館協会の林田博会長(61)によると、総支配人を務める同市牧園町高千穂の霧島国際ホテルでは、複数の予約キャンセルや十数件の問い合わせがあった。今のところ通常通り営業している。林田会長は「噴火や降灰が続くことで風評被害につながらないか」と心配した。
鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山・新燃岳の噴火による降灰が続く鹿児島県霧島市内の公園やホテルなどは3日、客からの問い合わせなど対応に当たった。週末を控え、関係者からは風評被害を懸念する声が聞かれた。
新燃岳が噴火です。3日午後1時49分、霧島連山の新燃岳で噴火があり、噴煙が火口から5000メートルの高さまで上がりました。 午後8時までに、鹿児島県霧島市と宮崎県小林市では多量の降灰が予想されています。 新燃岳では先月22日に7年ぶりに噴火が発生し、噴火警戒レベルが3の「入山規制」に引き上げられています。
コメント