保育所大手 採用で差別的ルールか

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保育所大手 採用で差別的ルールか
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保育所大手 採用で差別的ルールか

キッズコーポレーション 病院内や企業の事業所内を中心に、保育所を40都道府県で約320カ所運営している。定員は計約9千人で、利用園児は約5千人(6月中旬現在)。受託事業者という位置付けのため、会社名は前面に出ていないことが多い。東京都内では「大空と大地のなーさりぃ」という名称で認可保育所も十数カ所ある。栃木県で創業し、会社設立は1995年。代表取締役は釜野晋史氏。民間信用調査会社によると、2023年度の売上高は約87億円で、株式は上場していない。24年4月現在の従業員は約3千人。

全国で主に病院内や事業所内の保育所約300カ所(定員計約9千人)を運営する大手「キッズコーポレーション」(宇都宮市)が、保育士らの採用で男性や妊娠中の女性などを対象に「断れるポイントを探し、断る」と差別的なルールを内部で定めていたことが6日、内部資料や複数の元社員の証言で分かった。

採用において妊娠中であることを理由に排除する行為は、男女雇用機会均等法第9条により明確に禁じられており、「妊娠・出産等を理由とする不利益取扱い」に該当する可能性が高い。また、精神疾患の履歴を理由とした不採用方針も、障害者差別解消法が求める合理的配慮の理念に反している。企業側が「指針である」と主張する一方、元社員の証言では採用現場で事実上の選別が恒常的に行われていたことが示されており、表向きの説明と現場運用に齟齬があったことが構造的に露呈している。

厚生労働省によると、採用でのこうした扱いは男女雇用機会均等法などに違反する可能性がある。同社は取材に対し「ルールはあくまで一つの指針で、個別状況に応じて運用しているが、誤解を与えないよう改定を進めている」。元園長の逮捕については「当時、当該園の保護者や自治体には説明し、調査した結果、(園児への)同種の被害は確認されなかった」としている。

Q3. 「断るポイントを探す」とはどういう意味ですか?A3. 採用面接時に理由を見つけて不採用に誘導するという、意図的な除外方針を意味します。

男性不採用については、同社の東京都内の認可保育所に勤めていた元園長が小学生女児への強制わいせつ容疑などで逮捕されたことを機に、ルールを策定。内部資料では「会社として(逮捕を)公にしていない」と書かれていた。

Q5. この件は他の保育事業者にも影響しますか?A5. 医療機関併設型保育を含む広範な事業形態に通じる問題のため、業界全体での検証が求められます。

キッズコーポレーションは報道に対し、「ルールはあくまで採用時の一つの指針であり、状況に応じて柔軟に運用していた」と説明している。内規の文言にあった「断るポイントを探す」については、応募者全体の適性を多角的に確認する一環であると主張しており、差別的意図の否定に努めた。一方、厚生労働省は採用選考での属性による排除が「男女雇用機会均等法」「障害者差別解消法」などに抵触する可能性があるとして、法的な問題を指摘している。現時点で同社は内規の改定を進めており、「誤解を与えないように配慮している」とコメントしているが、実際の改定内容や新たな運用基準についての詳細は明かしていない。

元社員らの証言によれば、採用時の面談では事前に「妊娠していないか」や「メンタルの通院歴があるか」などを聞き取るよう指示されていた。回答によってはその場で不採用とする方針が共有され、「子どもを理由に休まれやすい」などの理由で判断が下されることもあったという。また、男性応募者に対しては、事件を踏まえて「保護者の理解を得られない」として面接辞退を促すケースも確認された。

全国で主に病院内や事業所内の保育所約300カ所(定員計約9千人)を運営する大手「キッズコーポレーション」(宇都宮市)が、保育士らの採用で男性や妊娠中の女性などを対象に「断れるポイントを探し、断る」と差別的なルールを内部で定めていたことが6日、内部資料や複数の元社員の証言で分かった。

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