ドル円午前の為替予想、利下げ織り込みはほぼ半々 米雇用統計に注目 2024/9/6

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ドル円午前の為替予想、利下げ織り込みはほぼ半々 米雇用統計に注目 2024/9/6

午前の為替予想は… 利下げ織り込みはほぼ半々 米雇用統計に注目

作成日時 :2024年9月6日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

ドル円予想レンジ

141.600-145.300円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は乱高下。米8月ADP全国雇用者数が予想外の悪化となり一時142.86円前後まで下落したが、米8月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことで一転144.23円前後まで上昇。その後は米長期金利の低下を受けて143円台半ばまで再び下落した。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「労働市場のさらなる減速は歓迎しない」などと発言していることから、本日の米8月雇用統計に注目が集まっている。今週に入って発表された雇用関連の経済指標に弱い結果が目立ったこともあり、米金利先物は50bp(0.5%ポイント)利下げを4割ほど織り込んでいる。米雇用統計で労働市場の下振れを意識させる弱い結果となれば50bp利下げの織り込みがさらに進みドルの大幅安に繋がる可能性がある。一方で、強い結果となれば大幅利下げ観測が後退することで急反発することも考えられる。 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅や今後の利下げペースを巡り、8月雇用統計に市場の注目が集まっている。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 利下げ織り込みはほぼ半 米雇用統計に注目

ニューヨーク時間2日午前の外国為替市場では円が一段高となり、対ドルで一時146円台後半に上昇した。朝方発表の米雇用統計に反応。ドル売り・円買いの動きが強まっている。

サーム・ルール指標は、米経済がリセッション(景気後退)の初期段階にあることを歴史的に示唆してきた0.50の基準値を突破した。当社では9月18日の政策決定会合までに、なお多くのデータ発表がある点に留意している。8月もこうした雇用のトレンドが加速すれば、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げは説得力を増すだろう。とはいえ、当社では現時点では依然として25bpの利下げを見込んでいる。

利下げ開始が遅すぎて雇用市場が下降の一途をたどっているとの不安をかきたてかねない。長引く米利上げでインフレ目標は達成にかなり近づいている。この面での成功が労働市場の急低下を引き起こさないことを願いたい。

これは市場にとって悪いニュースは悪いニュースという統計であり、このところ株式市場に動揺をもたらしている成長不安は続くだろう。ソフトランディングのシナリオはハードランディング懸念へと変わりつつあり、市場はFOMCが9月に50bp利下げに動かざるを得なくなるとの見方を強めている。政策ミスの懸念は高まっているが、一度予想より悪かったというだけで過剰反応すべきではない。GDPは依然強く、平均時給は上昇、インフレは鈍化しつつある。株式が売られるのは正常な反応ととらえるべきだ。特に、市場の多くの部分でバリュエーションが高い状況にあることを考えればなおさらだ。投資家としては、今後企業の業績に注目することの重要性が改めて示された。

7月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場の予想以上に減速。失業率はほぼ3年ぶりの水準に上昇した。労働市場が従来の想定よりも速いペースで悪化していることが示唆され、9月利下げへの道筋がほぼ確実となった。追加利上げに向かう姿勢を示した日本銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)の方向性の違いが意識されている。

米雇用統計に関する市場関係者の見方は以下の通り。

ミシュラー・ファイナンシャル・グループのマネジングディレクター、トニー・ファレン氏は「連邦準備制度の利下げは遅過ぎると市場は考え始めている」と述べた。

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