【見通し】NY株見通し-今週はFOMCでの利上げ幅や年内の利下げ見通しに注目

【見通し】NY株見通し-今週はFOMCでの利上げ幅や年内の利下げ見通しに注目

今週のNY市場は米金融政策に注目。先週はS&P500が4.02%高、ナスダック総合が5.95%高とともに今年最大の週間上昇率を記録し、ダウ平均も2.60%上昇した。前週に大幅安となったことで週明けから押し目買いが強まる中、注目された米8月消費者物価指数(CPI)や米8月生産者物価指数(PPI)を受けて、翌週17-18日開催の9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が続いたことが支援となったほか、週末金曜日は米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がFOMCでの0.50%の利下げ観測を示し、大幅利下げ期待が高まったことも追い風となった。S&P500の11セクターは、エネルギーを除く10セクターが週間で上昇し、ITが7.33%高、一般消費財が6.14%高、コミュニケーションが4.27%高となったほか、資本財、不動産、公益、素材も3%超上昇した。上昇率トップのITでは、前週に13.86%安となったエヌビディアが15.82%高と大幅反発した。

 今週はFOMCでの利下げ幅やその後の見通しに注目が集まる。木曜日に結果が公表されるFOMCでは利下げが確実視されているが、先週末にWSJが0.50%の利下げ観測を示したことで、CMEのフェドウォッチ・ツールの0.50%の利下げ確率が45%に上昇し、0.25%の利上げ確率が55%に低下した。大幅利下げとなれば金利低下による景気後押し効果や企業や家計の借り入れコスト低減効果が期待される一方、大幅利下げに踏み切れば米連邦準備制度理事会(FRB)が景気後退(リセッション)を懸念していると受けとめられる可能性もあり、利下げ幅を受けた市場の反応が注目される。また、FOMCメンバーの金利見通し(ドットプロット)が発表されるほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見での発言にも要注目となる。フェドウォッチ・ツールでは年内4回(1.00%)の利下げ確率が91%、年内5回(1.25%)の利下げ確率が55%となっている。このほかの経済指標は火曜日に8月小売売上高、水曜日に8月住宅着工件数、木曜日に新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数など。企業決算はゼネラル・ミルズ、ダーデン・レストランツ、レナー、フェデックスなどS&P500採用の6銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは8月NY連銀製造業業況指数など。企業決算は寄り前にパッケージング・コーポレーションが発表予定。(執筆:9月16日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY株見通し-今週はFOMCでの利上げ幅や年内の利下げ見通しに注目

これはかなり楽観的な見通しだと私は考えている

FRBは2024年に3回の利下げ見通しを示したが、実はマーケットではこれをさらに上回る利下げを想定している。フェッドウオッチ(米金利先物の値動きから今後のFOMCごとの政策金利の先行きを予想)では2024年は実に6回の利下げを予想しているのだ。1月の利下げ予想は17%にとどまるが、3月は82%となり、それ以降は年末に向けて毎回利下げすることが想定されている。これはかなり楽観的な見通しだと私は考えている。なぜならば、まだ利下げをするほど景気減速は十分なレベルではなく、下手に利下げを続ければこれまでの利上げ効果を帳消しにする可能性があるからだ。要するにインフレ加速・景気拡大への道だ。

9月の第3週は当然ながらFOMC(9/17~18)に注目が集まろう。利下げ開始が確実視される中、利下げ幅が焦点となっている。金融引締めによって、インフレ抑制の代わりに労働需給は緩和傾向で推移しているが、NY連銀のウィリアムズ総裁のように「雇用統計については詳細に内容を見極めたい」と大幅利下げには慎重な声もある。また今回は四半期に1度の経済見通しが公表される。FOMCの参加者らの今後の政策金利の見通しによっては、市場の利下げの織り込み度合いが変化すると思われ、相場が上下に動く可能性があろう。

米連邦準備理事会(FRB)は20日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を2会合ぶりに据え置きとしました。同時に公表した参加者による経済見通しでは19人中12人が年内の追加利上げを予想し、高インフレの沈静化について楽観視しない姿勢を明確にしたことで、金融引き締めの長期化懸念から株式市場にとって逆風となりました。 NASDAQ-100は上昇相場の終焉である第2ステージから下降期である第4ステージに移行してきました。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージに移行します。 NYダウは下降相場の入口である第3ステージから下降期である第4ステージに移行してきました。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ下降相場の終焉である第5ステージに移行します。 日経225は上昇期である第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行してきました。このまま短期移動平均線が帯を下抜けてくれば下降相場の入口である第3ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇期である第1ステージに逆行します。 原油ETFは上昇期である第1ステージを維持しています。このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いができます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。 FOMCでは政策金利の据え置きがほぼ確実視されています。一方、FOMC参加者が示す今後の金利見通しやパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で、利下げ開始時期の後ろ倒しが示唆されることへの警戒感が高まっています。利上げ長期化への懸念や原油高を背景に、米長期金利が2007年以来16年ぶりの高水準圏にまで上昇しました。 20日に開催されたFOMCでは政策金利を2会合ぶりに据え置きとし、政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25〜5.50%のままとしました。同時に公表した参加者による経済見通しでは19人中12人が年内の追加利上げを予想し、高インフレの沈静化について楽観視しない姿勢を明確にしました。パウエル議長は会合後の記者会見で、政策金利が適切な水準に達したという説得力のある証拠をみたいと説明し、時間をかけて経済データを見極める考えを示しました。また、適切であればさらに利上げする用意があるとも改めて明言しました。 大幅な変更になったのが24年末の予想で、中央値は5.1%と前回の4.6%から引き上げられました。前回見通しで計1%とみていた24年中の利下げ幅は0.5%に縮小しました。背景には依然として強い米経済があります。FRBは声明文で景気認識を「堅調なペースで拡大している」と上方修正したうえで10〜12月期の実質経済成長率(前年同期比)について予想の中央値を前回の1.0%から2.1%に切り上げました。労働市場はまだ長く続いた人手不足が緩和し始めた程度で、同時期の失業率の予想も4.1%から3.8%に低下しました。パウエル氏は失業率が低いままインフレ率が低下している足元の状況について歓迎したうえで「経済の軟着陸(ソフトランディング)は妥当な結果であり、道筋はある」と強調しました。 20日にFOMCで示された金利見通しでは、2024年の利下げ回数の予測が従来の4回から2回に修正されました。金利が高い水準のまま維持される観測が強まり、米長期金利が大幅に上昇し、株式市場はほぼ全面安の展開となりました。 FRBのボウマン理事は22日の講演で、インフレが根強いことを踏まえ、「追加利上げが必要となる公算が大きいと引き続き予想している」と発言しました。ただ、FRBが20日の金融政策会合で年内の追加利上げの可能性を維持したため、「新しさがない」として、市場関係者の間での反応は薄かったようです。

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