豪ドル/円 見通し「RBAは引き締め維持の姿勢…7-9月期CPIはトリム平均に注目」注目の高金利通貨 10月27日号

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豪ドル/円 見通し「RBAは引き締め維持の姿勢…7-9月期CPIはトリム平均に注目」注目の高金利通貨 10月27日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2024年10月25日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

今週の豪ドル/円の注目ポイントはCPIトリム平均

 今週30日に豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。豪中銀(RBA)は25日に発表した年次報告で「インフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収まるまでにはあと1、2年かかる」との見方を示し、しばらく引き締め的な金融政策が続くと示唆しました。30日に発表される7-9月期CPIは前年比+2.9%に鈍化(4-6月期+3.8%)すると予想されていますが、コアインフレにあたり、RBAが重視するCPIトリム平均値の予想は前年比+3.5%(4-6月期+3.9%)で、いくぶん鈍化するものの高止まりする見通しです。30日はCPIトリム平均値に注目しましょう。なお、他国の中銀の多くが利下げスタンスをとる中で、引き締めを続ける考えのRBAは日銀を除けば特異です。CPIトリム平均値が市場予想ほど鈍化しなかった場合は豪ドル買いが強まりやすいでしょう。

 

来週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
98.500~102.500円
基調
底堅い

来週までの注目ポイント
☆10/30 豪7-9月期CPI
主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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発表時間帯の豪ドル円に大きな動きは見られません

先週の豪ドル/円は週足では陽線を形成したものの、週足では「スパイクハイ」のサインを形成し、6月3日週の陰線と「インサイド」のサインを形成、かえって頭の重さを示唆した。言ってみれば、重要な抵抗ゾーンを再確認したわけだ。

こうした中、市場では米国との金利差縮小を背景に対米ドルでの豪ドルの上昇が見込まれており、通貨分散先として豪ドルへの見直しが進む可能性があります(図7)。

過去24時間の相関関係を見ると、豪ドル円と強い相関関係だったのはポンド円です。 相関関係だったのはドル円とユーロ円、弱い相関関係だったのはポンドドルです。 その一方、逆相関の関係だった通貨ペアはありませんでした。

7月22日週に続き、7月29日週も大幅暴落した豪ドル/円は下値目途を図れず、あえて言うなら2023年12月安値の93.77円前後か。円ショート筋の総撤退が推測されるものの、「自由落下」してきた分、支持ゾーンの存在を安易に推測はできない。

豪ドルについては、オーストラリアの国際収支の黒字と中銀のタカ派姿勢維持の見通しを勘案すると、売られ過ぎと我々は見ている。よって、豪ドルは、特に成長重視の投資家には魅力的と考える。また、リスクオフの市場環境では、豪ドルが上昇する可能性は低いだろう。

今後の豪ドル相場のリスクに関しては、中国の動向への投資家の注目は引き続き高そうです。

豪ドル/円は6月4日に大きく反落、5月16日の安値を一旦割り込み、頭の重い展開となった。6月10日週は一旦切り返し、また6月4日の高値を一旦ブレイクしたように見えたが、上放れできなかった。これはほかならぬ、上放れの失敗を意味し、レンジ変動の先行が想定される。

先週の豪ドル/円は先々週に続き、週足では再度長大線を形成し、大暴落となった。一気に2023年12月の安値に迫り、強気変動の構造を「破壊」したと言える。ゆえに、当面「修復」は難しいだろう。

豪ドル/円は、現状においてテクニカル上の視点では測るのが難しい状況だ。急落が続いてきたわけなので、下げ止まり、あるいは自律反発程度の持ち直しが推測される。しかし、過大な期待は禁物であり、押し目買いのスタンスは適切とは言えないだろう。

過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はユーロ、最も弱い通貨はカナダドルです。 円は午前中にややプラスで推移した後、1日を通してマイナス圏で上下する展開でした。 豪ドルはゼロを挟んで上下動し、最終的にマイナスで取引を終えました。

豪ドル/円は、7月30日に一時101.80円まで反発し、下げ止まりの様子を示したが、その後安値を再更新。そこからさらに6円以上急落し、テクニカルの節目が全く効かない「パニック相場」の様相を呈した。

テクニカル面で、豪ドル円相場は、現状比較的堅調だが、ただ月足チャートからは、過去105.44と102.85の高値をダブル・トップとした長期の「H&S」を形成しており、これを手掛かりと見ると、当面72-73円の下値圏と90-91円の高値圏とのレンジが続く可能性が高い。またオシレーターもデッド・クロス気味で、左肩の展開が2009年9月から3年8カ月程度の期間を経ていることを考えると、右肩も同様と仮定するなら2019年4月末まで続く可能性があり、ブレイクの期待感は時期尚早となる。また左肩は高値を3回持っており、右肩は若干不透明だが、再度の上昇が上値を押さえる可能性は残っている。従って、2018年度中は、90-91円に迫る上昇も更に上値を追う状況とは見えない。

また、豪州経済のファンダメンタルズの安定も、今後の豪ドル相場を支えると考えられます。

豪州経済は、オセアニア圏として、NZとの関係が深い。現状はNZの方が1.75%の政策金利で豪ドルに勝っているが、今後も豪ドル相場を左右する意味では、NZ経済やNZ中銀の政策の変化、加えてAUD/NZD相場の行方は、大きな焦点となる。ただ、AUD/NZD相場のテクニカルからは、過去2-3年の期間で、底値圏を形成、またオシレーターもダブル・ボトムをつけると反転傾向となるが、今回も既に安値圏でダブル・ボトムを見せており、今後反発の期待感となる。それでも相場の中間値である1.21レベルをしっかりと超えることが必要だが、AUD/NZD相場の動向が豪ドル相場を支えてくれるか注目したい。

豪ドル円は円安が徐々に進む。 月曜日の豪ドル円は値動きが乏しく、次第に円安が進む展開でした。 夜に大きく上がる場面がありましたが、深夜までに元の水準に戻しています。 日付が変わって未明にかけては、もみ合いで推移しました。 なお、日本で日銀短観が発表され、強弱入り混じる結果でした。 発表時間帯の豪ドル円に大きな動きは見られません。 豪州では主要な経済指標は発表されませんでした。

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