ドル円、152円台での底堅さを確認。ドル買い円売り目線に変化なし(今日のFX予想)2024/5/7

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ドル円、152円台での底堅さを確認。ドル買い円売り目線に変化なし(今日のFX予想)2024/5/7
 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

■過去の為替介入状況
– 2024年の介入は4月29日と5月1日の2回目と見られている。
– 1回目は13時頃の東京市場で、2回目はニューヨーク市場終盤に実施された可能性がある。
– 介入規模は合計9兆円程度と推定されており、2022年の9兆円規模と同程度。

■介入の今後の可能性
– イエレン米財務長官が介入に前向きではない発言をしたことから、今後同程度の介入は難しいとの見方が出ている。
– ただし、157円付近への円安進行には警戒感が残っており、再び介入が実施される可能性は否定できない。

■経済指標の動向
– 米ISM製造業・非製造業指数が50を割り込み、経済活動の減速が示された。
– 米雇用統計も予想を下回る結果となり、一時的にドル売りが優勢となった。
– ただし、一部FRB関係者からは引き続き利上げも選択肢の一つと示されている。

■今後の見通し
152円台が底堅い水準と見られ、基本的なドル買い円売り姿勢に変化はない。
– 一方で、157円付近の上値は介入リスクから重たい可能性がある。
– 今週は重要な経済指標発表が控えておらず、FRB当局者の発言に注目が集まる。

総じて、介入リスクを意識しつつも、ドル買い円売りの基調に変化はない。152円台での底堅さが確認できる一方、上値は重荷となりそうだ。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円、152円台での底堅さを確認。ドル買い円売り目線に変化なし(今日のFX予想)2024/5/7

ドル円 152円台での底堅さを確認 ドル買い円売り目線に変化なし

為替介入の実施是非にあたっては、①投機筋の動向、②為替の変動幅、③為替の水準等、様々なデータを考慮しているとみられるが、これらの項目について、介入実施の要件を満たしていると財務省が判断しても不思議ではない。①については、投機筋による円売りポジションが急増し、ネットベースでみれば、2007年以来の高水準に到達している。②については、2022年の介入時は、直近安値から+8.2%の水準で為替介入に踏み切った。直近2023年12月安値+8.2%水準は1ドル=152円~153円程度(図表4)であり、この水準を超えて円安が進行している。③については、1ドル=155円の水準は、輸入企業の為替予約の「ノックアウト・ポイント」にあたるとの見方が多い。ノックアウト・ポイントに到達すると、輸入企業のドル買いの権利が消失してしまうため、その企業は新たに為替予約を締結するか、スポットでドル買いをするなどして、新たにドルを調達する必要がある。いずれにしても、円安圧力が強まることとなる。また、心理的節目となる1ドル=155円の水準を超えれば、投機筋が円売りを強める可能性もある。実際、ドル円のインプライドボラティリティは、介入警戒ラインと目されていた1ドル=152円を超えたタイミングで比較的大きく上昇(図表5)した。円安に一段と拍車がかかるリスクがあることを踏まえれば、財務省が1ドル=155円を防衛ラインとしている可能性は否定できない。

日本時間4/18の日米韓財務大臣会合で、円安・ウォン安について「深刻な懸念を認識する」との文言が共同声明に盛り込まれたことで、本邦財務省が為替介入に踏み切るとの見方が強まり、ドル円は円高方向で反応した。従来、財務省高官は、為替相場に警戒感を示しつつも、すぐに介入に踏み切るといった強硬姿勢はみられなかった(図表3)が、こうしたスタンスが変化する可能性がある。

目先、ドル円は高止まりする可能性が高く、米利下げ観測が高まるまで為替介入への警戒感が強い状態が続かなければ、短期的には一段の円安が進展するリスクがある。

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