初配属は駐車場だった USJ新社長
来場者数世界3位のテーマパークに成長したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社「ユー・エス・ジェイ」の社長に6月1日付で村山卓氏(53)が就任した。2001年のUSJ開園時から在籍する初の生え抜き社長だ。マーケティング部門などさまざまな職種を経験した中、最初に配属された職場は「駐車場」だった。
ボニエ氏は、2015年の米コムキャストによるユー・エス・ジェイ買収に合わせて就任した。「ジュラシック・パーク」や「スパイダーマン」など映画コンテンツを主軸に置く従来戦略を転換した。ゲーム「スーパーマリオ」や「ポケモン」、アニメ「名探偵コナン」など日本コンテンツとのコラボレーションを推進することで、USJを入場者数で世界3位に引き上げた。就任から10年の節目を迎え、ユー・エス・ジェイの社長職を引き継ぐ。米本部の社長に就き、環太平洋地域を統括する。
社長交代の発表に合わせ、ボニエ氏は「USJは今や日本のみならず環太平洋地域においてトップの旅行先となり、さらなる成長の途中にある。村山氏のリーダーシップのもとでパークが発展し続けることを確信している」とのコメントを発表した。村山氏も「これからも私たちはゲストの皆さまに想像を超える超感動と超興奮、ここでしか味わえない体験を届け続ける」とコメントを出した。
東京都出身。米中西部ミズーリ州の大学と大学院で学び、1999年にMBA(経営学修士)を取得後、開園を控えるUSJへの就職を決めた。00年に米国フロリダ州で幹部候補として研修を受けた際、初日に配属されたのは駐車場だった。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイは14日、村山卓副社長(53)が6月1日付で社長に昇格する人事を発表した。21年ぶりの日本人トップとなる。J.L.ボニエ社長最高経営責任者(CEO、62)は9月1日付で米ユニバーサル系テーマパークの本部にあたるユニバーサル・ディスティネーション&エクスペリエンスの社長兼最高執行責任者(COO)に就く。


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