さて、見立てに先立ち、先週の状況を把握しておくと、
・強い米国雇用統計:金曜の雇用統計は市場予想を大幅に上回る雇用増
という結果で、度重なる利上げにもかかわらず、依然として労働市場の需給はタイトな状況が続いているようです。この結果を受けて、今後のドルストレートの焦点はふたつ。
・6月に利下げが開始されるか⇒7月開始になるのでは?
・この結果、今年予定の利下げ回数(3回)・利下げ幅(0.75%)が減らされるのでは?
といった思惑が広がっています。利下げ幅が縮小されるようであれば、ドル高方向へと調整が起きそうです。実際に景気が過熱しているかどうか見極めるため、注目されているのが、「インフレ指標」。今週発表のCPIと26日実施のPCEデフレータですね。物価上昇が続くようであれば、利下げ幅の縮小シナリオが現実味を帯びてきそうですね。今週も指標・イベントごとから確認しておこうと思います。
■指標・イベント等
4/8(月)4/9(火)
■先週を通しての強弱
先週通して見た場合の通貨強弱はうちのブローカーだとこんな感じ。
AUD>NZD=EUR>GBP=USD=CHF=JPY=CAD
CPIが注目されるドルストレートに関しては、ドル高を軸に見たいが、実際にはチャートはバラバラ。週を通して動きを追いかけて行く感じになりそうです。
最も強かったAUDに関しては全体にオージー高方向に勢いですが、上げすぎており、いったん戻してもおかしくない状況。その他、ニュージークロス、クロスカナダはよく分からない。
■今週主に見ていく通貨
今週は難しいですね。
ドルストレートは、短期中期のデイトレ狙いで、ドル高方向を軸にしてみていきたいですが、目線がばらけているのもあり、毎日確認しながら追いかけて行く感じになりそう。ドル円はそろそろ介入域下限の152円。介入で下げれば来週以降でロングの検討。
このほか、AUDクロスでは、欧州系との組み合わせで、EURAUD, GBPAUDあたりを4時間一波狙いで見ておこうと思います。いずれの通貨も週足がうーーんな感じですが、デイトレなら狙う余地はあるかなという印象。EURAUDのチャートを貼っておきますが、GBPAUDもほぼ同じです。
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