来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ/円170円、ポンド/円200円が見えてきているのか」ハロンズ FX 2024/4/28

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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ/円170円、ポンド/円200円が見えてきているのか」ハロンズ FX 2024/4/28
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年4月26日 13時10分

ユーロ/円170円、ポンド/円200円が見えてきているのか

ユーロ/円、ポンド/円も上伸

欧州や英国の景況感の改善期待、日銀会合が一段とタカ派色を強める会合にならなかったことから、ユーロ/円は167.382円、ポンド/円は195.131円まで年初来高値を塗り替えました。ユーロ/円については16年ぶり、ポンド/円は9年ぶりの高値圏となりました。イランとイスラエル問題がエスカレーションしなかったことも、リスクオンムードを後押しする格好になりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、介入後の押し目待ちのあたな、まずはこれ見て (2024年4月25日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ、単なる下落過程の調整の見方も

域内の景況感、特にサービス分野の改善傾向が確認できるなど、ユーロ圏経済にとって前向きな材料が増えつつありユーロの下支えとなっています。経済回復がこのまま軌道に乗れば、ユーロが緩やかに戻りを試す期待はあります。しかしながら、こうした期待を支えている一因はECBに対する観測である点には注意が必要でしょう。来週に発表される消費者物価指数の結果次第では、ECBが6月・7月の両理事会で利下げするとの見通しへの支持も高まりそうで、その時はユーロが改めて下方向を試すことも考えられます。これをベースにすれば、現在のユーロ/米ドルは4月9日以降の下落の反発局面と捉えるのが妥当との見方から、4月9日高値(1.08846ドル)を起点としたフィボナッチリトレースメントの61.8%戻しとなる1.0776ドル付近や、その少し上の1.08082ドル(25日時点)を推移する200日移動平均線がレジスタンスとして意識されても不思議はなさそうです。

かたやユーロ/円は主要なレジスタンスラインを上抜けて、上昇ペースが加速しつつあり、1ユーロ=170円も意識され始めた雰囲気です。3月11日安値(160.217円)を起点とする、フィボナッチエクスパンションの100%ラインである167.408円を明確に突破できれば、170円の声も高まりそうです。ただ、このレベルで止められたときは、21日線(164.441円:25日時点)まで調整して、値固めする形になるのではないでしょうか。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:164.000-170.000

英ベイリー総裁、インフレ鈍化に自信

ベイリー英中銀総裁は「インフレ率が来月には急低下し、目標の2%へ大きく近づく」との見通しを示したのも束の間、ピル英中銀エコノミストは「インフレの状況は3月からほとんど変わっていない」、「FRBやECBと歩調を合わせる理由もない」と市場の見方を軌道修正しました。英中銀も一枚岩ではないようです。FRBやECBを巡る議論は市場でかなり進んだ雰囲気はあるものの、英中銀についてはまだ十分に議論が尽くされたと言いにくい状況で、今後も当局者の見解やファンダメンタルズに一喜一憂することになりそうです。来週は、目立った経済指標がない中で、ポンドは方向感が出にくそうです。

もっとも、諸外国との圧倒的な金利格差から円安バイアスがかかりやすい状況に変わりがないため、本邦政府の円安けん制トーンが一段と高まることは必至ですが、少なくとも市場センチメントでは、ポンド/円の底堅い推移が意識されそうです。一応、どのあたりで政府が円安対策へ本腰を入れてくるのかは気にかけておきたいです。

ポンド/円は、2015年の高値195.883円が迫っています。ここを抜けると、上方向に目立ったレジスタンスは見当たらず、1ポンド=200円が意識されてくるかもしれません。目先は、2015年の高値(195.883円)をすんなりとクリアしていけるかどうかが着目されそうです。一方で、足許の上昇ペースが速かったこともあり、日足一目均衡表・転換線、同基準線、21日移動平均線が推移する192円前半から後半レベルまでの調整は想定しておくべきでしょう。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:192.000-198.000

4/29 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

4月30日は天からの恩恵を受けやすいと言われる天恩日(てんおんにち)です。新しいことを行うと良いと言われています。三日坊主の私も、この日から運動を始めれば、1週間程度は持続できるのだろうか。

 
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来週の為替予想 ポンド 円

ポンドドル(GBP/USD)が、ひとまず1.21台の維持に成功している状況も考えるならば、今日のポンド円は、新たな上値の水準を探ることが焦点となろう。

米ドル/円が155円に迫る中、為替介入の警戒感が高まる! 介入のタイミングは155円ブレイクか日銀会合後が濃厚?

だが、上で述べたとおりドル円(USD/JPY)は短期的な調整の反落相場を警戒する必要がある。また、こちらのレポートで述べたとおり、8月のPCEデフレーターが米ドル買いの要因となれば、ポンドドルは1.21のブレイクを視野に反落することが予想される。ゆえにポンド円の反発局面では、戻り売りを警戒したい。

東京市場はドルが続伸し156円台。しかし、市場で関心を集めている円買い介入は依然として観測されていない。

英中銀イベントがポンド売りの要因となり、かつ来週の日銀金融政策決定会合が円買いの要因にもなれば、ポンド円は178.00を下方ブレイクし、52週線(短期サポートライン)をトライする可能性が出てくる。

逆にポンド円が184.80レベルをも突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準186.28レベルを視野に上昇幅の拡大を警戒しておきたい。

ポンド円(GBP/JPY)は現在10日線を上方ブレイクし、反発のムードにある。MACDは地合いの弱さを示唆するトレンドにあるが、低下トレンドからゴールデンクロスを形成するムードが出ている。

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀会合の結果が、想定線で「タカ派」な内容が確認できなかったことで円安が加速し、156円台に突入した。

月初来の英ポンド相場のパフォーマンスを確認すると、主要通貨に対して下落していることが分かる。金融緩和政策を維持し、対米ドルで円安優勢のトレンドが続いている日本円に対してさえ下落する状況にある。

一方、182.50レベルがサポートからレジスタンスの水準へ転換するか、または21日線で相場の反発が止められる場合は、来週以降10日線を再び下抜ける展開を想定しておきたい。今日現在、182.04レベルで推移している10日線の下方ブレイクは、181円台へ反落するシグナルと想定しておきたい。

こちらのIG為替レポートで取り上げた8月のPCEデフレーターがインフレ鈍化の傾向を示す場合、今日のドル円(USD/JPY)の反落要因となろう。

ドル円が148円台の攻防へシフトする場合は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準148.79レベルの攻防が焦点として浮上しよう。すぐ下の水準148.70レベルは相場をサポートした経緯がある。ゆえに148.70-80をサポートゾーンと想定しておきたい。

政策金利が据え置かれても、賃金インフレのリスクが考慮され据え置きの判断が拮抗し利上げの可能性が残る結果となれば、短期的なポンド買いの要因になり得る。このケースでは、ポンド円(GBP/JPY)の50日線や184.80レベルの上方ブレイクを想定しておきたい。

最新のポンド円為替レート 191.19円。日の範囲の 190.33 - 192.86円。前日 192.29円。前日比 -0.57%。

ポンド円が182.50レベルを完全に上方ブレイクする場合、次の焦点は21日線の攻防となろう。この移動平均線は今日現在、183.07レベルで推移している。21日線の攻防は、ポンド円が183円台へしっかりと上昇するかどうか?この点を見極める攻防となろう。

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