【見通し】ロンドン為替見通し=4月サービス部門PMI改定値とECB高官の発言に要注目か

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【見通し】ロンドン為替見通し=4月サービス部門PMI改定値とECB高官の発言に要注目か

本日のロンドン為替市場のユーロドルは、4月のユーロ圏・独・仏サービス部門PMI改定値、3月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)、そして複数の欧州中央銀行(ECB)高官の講演に注目する展開となる。

 4月のユーロ圏・独・仏製造業PMI改定値は上方修正されたものの、依然として50を下回ったままであり、低調な製造業部門の景況感が確認された。ユーロ圏・独・仏サービス部門PMI改定値が上方修正された場合、ユーロドルの下支え要因となる。

 3月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)は前月比-0.4%、前年比-7.7%と予想されており、2月の前月比-1.0%、前年比-8.3%に続いてデフレ基調が継続していることが見込まれている。

 予想通りならば、6月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ開始観測を裏付けることになるため、ユーロの上値を抑える要因となる。

 ハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁は先日、フランスとユーロ圏のインフレ指標を受けて、ECBが6月初めに利下げを開始できるとの確信が強まったと述べ、その後のペースについては、インフレ見通しに沿って現実的に決定していく必要があるとの考えを示しており、本日も同様の見解が予想される。

 タカ派のナーゲル独連銀総裁は先日、ECBが6月に利下げしても追加緩和を行うとは限らないとの見解を示していたが、ユーロ圏の4月のインフレ率を受けた後の見解に要注目となる。

 パネッタ伊中銀総裁は先日、ユーロ圏の長期的な経済停滞のリスクを食い止めるため、適時かつ小幅な利下げが必要と述べており、本日も同様の見解が予想される。

想定レンジ上限

・ユーロドル:1.0847ドル(日足一目均衡表・雲の上限)

・ユーロ円:166.92円(日足一目均衡表・基準線)

想定レンジ下限

・ユーロドル:1.0650ドル(5/1安値)

・ユーロ円:163.43円(日足一目均衡表・雲の上限)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=4月サービス部門PMI改定値とECB高官の発言に要注目か

見通し ロンドン為替見通し4月サービス部門PMI改定値とECB高官の発言に要注目か

〇米国の経済指標⇒全般的に市場予想を上回る結果が優勢となった。米5月総合PMI・速報値は13カ月ぶりの高水準だったほか、米1~3月期実質GDP成長率・改定値は上方修正、米4月個人消費支出や米4月PCE価格指数とコアなどもそろって強含みとなり、6月FOMCの追加利上げ見通しが逆転する格好となった。

ミシガン大学の消費者調査担当ディレクターのジョアン・シュー氏は結果を受け「過去最低水準に落ち込んだ2022年6月以降の回復の概ね半分打ち消し、2011年の米債務上演問題の交渉が難航した当時と重なる」とのコメントを寄せています。また、今回のセンチメントの低下は3月以降、米銀3行が破綻したうち2つの拠点がある「西部の中間所得層で目立った」と指摘。その上で「年末の経済見通しは17%低下し、長期的見通しも13%低下しており、消費者は景気後退の到来を予想している」との考えを示しました。ただ、足元は安定した収入見通しにより、個人消費が支えられているとも付け加えています。

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