豪ドル/円 見通し「100円台定着失敗?…雇用者激増もRBA利上げバイアス撤回で注目はCPIへ」注目の高金利通貨 3月24日号

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豪ドル/円 見通し「100円台定着失敗?…雇用者激増もRBA利上げバイアス撤回で注目はCPIへ」注目の高金利通貨 3月24日号
 

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2024年3月22日15時25分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

豪ドル/円チャート(日足)

豪ドル円日足チャート

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

「先週の豪ドル/円は一時9年3カ月ぶり100円台を示現」

 先週の豪ドル/円は、豪中銀(RBA)が声明文から「金利のさらなる引き上げを排除することはできない」とする文言を削除したことで下落する場面もありましたが、日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策発表を受けて円とドルが下落したため大きく切り返す展開となりました。19日には、RBA理事会直後に97.50円台に下落したものの、日銀のマイナス金利解除は織り込み済みとの見方から円売りに大きく傾くと98.60円台に反発。翌20日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が年3回の利下げ見通しを維持したことでドル売りが優勢となった上に、米国株が上昇したことから99.60円台へと続伸しました。続く21日は、豪2月雇用統計がきわめて良好だったことで豪ドル買いが強まると100.17円前後まで上伸して2014年12月以来の高値を付けました。ただ、上昇ペースが速かったこともあって、22日の東京市場では99円台を割り込むなど週末を前に調整含みの動きとなっています。

「今週の豪ドル/円の注目ポイントは2月CPI」

 27日に豪2月消費者物価指数(CPI)が発表されます。先週の2月雇用統計がきわめて強い結果だったことでRBAの早期利下げ観測が後退しており、その意味でも2月CPIの結果に注目が集まっています。市場予想によると、前年比+3.5%と1月の+3.4%から小幅に伸びが加速する見通しです。豪州のインフレ率は2022年末をピークに鈍化基調が続いていますが、RBAの目標レンジ(2-3%)にはまだ達していません。今回の結果が、予想通りもしくは予想以上の伸びとなれば再び目標レンジから遠ざかることになるため、早期利下げ観測がさらに後退するとともに豪ドルの上昇要因になると見られます。そのほか、28日に発表される豪2月小売売上高も、豪州の景気動向を点検する上で欠かせないデータとなるため注目です。

当面の豪ドル/円見通し

予想レンジ
97.500円~100.500円
基調
下値堅い

当面の注目ポイント
☆3/27 豪2月CPI
・3/28 豪2月小売売上高
・主要国株価、国際商品価格
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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よって 豪ドルは 特に成長重視の投資家には魅力的と考える

豪ドルが絡む通貨ペアは、豪ドル/スイスフランのみ取り扱っていないものの、その他は一通り取り揃えているため、自分が取引したい豪ドルのペアを自由に選べるでしょう。

一方豪ドルの対ドル相場を見てみよう。こちらはオシレーターにデッド・クロス気味の状況が見えており、まだ不透明だが、しっかりと割れると再度0.7000方向への調整がありそう。ただ、維持できれば、更に調整は拡大しない見通しだが、こういった面が豪ドル円相場の上値を押さえる可能性に注意したい。リスクは0.6825-30の安値割れで、割れると調整が深まる。一方上値はあくまで0.8125-65の高値圏を超えて、0.8660から0.9000方向の上昇期待となる。

豪ドル取引をするメリットは以下の通りです。

豪ドル/円は、オーストラリアドルと日本円の通貨ペアのことで、金利の高い通貨として多くのトレーダーが取引しています。

他社の最低取引通貨単位は1,000通貨に設定されているところが多く、数万円必要になってしまいます。そのため、SBI FXトレードは「お試しで豪ドル取引をしてみたい」という方にぴったりです。

取引する通貨ペアを悩んでいる方の中には、「豪ドル取引するメリットは何?」と思っている方もいるでしょう。

まず最初に、豪ドルはどのような特徴があるのかを確認していきましょう。

豪ドルについては、オーストラリアの国際収支の黒字と中銀のタカ派姿勢維持の見通しを勘案すると、売られ過ぎと我々は見ている。よって、豪ドルは、特に成長重視の投資家には魅力的と考える。また、リスクオフの市場環境では、豪ドルが上昇する可能性は低いだろう。

テクニカル面で、豪ドル円相場は、現状比較的堅調だが、ただ月足チャートからは、過去105.44と102.85の高値をダブル・トップとした長期の「H&S」を形成しており、これを手掛かりと見ると、当面72-73円の下値圏と90-91円の高値圏とのレンジが続く可能性が高い。またオシレーターもデッド・クロス気味で、左肩の展開が2009年9月から3年8カ月程度の期間を経ていることを考えると、右肩も同様と仮定するなら2019年4月末まで続く可能性があり、ブレイクの期待感は時期尚早となる。また左肩は高値を3回持っており、右肩は若干不透明だが、再度の上昇が上値を押さえる可能性は残っている。従って、2018年度中は、90-91円に迫る上昇も更に上値を追う状況とは見えない。

豪州経済は、オセアニア圏として、NZとの関係が深い。現状はNZの方が1.75%の政策金利で豪ドルに勝っているが、今後も豪ドル相場を左右する意味では、NZ経済やNZ中銀の政策の変化、加えてAUD/NZD相場の行方は、大きな焦点となる。ただ、AUD/NZD相場のテクニカルからは、過去2-3年の期間で、底値圏を形成、またオシレーターもダブル・ボトムをつけると反転傾向となるが、今回も既に安値圏でダブル・ボトムを見せており、今後反発の期待感となる。それでも相場の中間値である1.21レベルをしっかりと超えることが必要だが、AUD/NZD相場の動向が豪ドル相場を支えてくれるか注目したい。

欧州通貨と同じく、豪ドルと円は米ドルに対して上昇余地が大きいと考える。豪ドル/米ドルは2024年6月末までに1豪ドル0.76米ドルまで上昇すると予想する。我々の予想は、アジアの良好な経済環境、国内政策、コモディティ価格の回復がプラス材料となり、オーストラリア経済は持ちこたえることができるという見方に基づいている。このためオーストラリア準備銀行(中央銀行)はタカ派姿勢を維持すると考える。ターミナルレート(利上げの最終到達点)は4%を若干上回る水準を予想しており、今年または来年初頭に利下げが行われる可能性は低いと考える。経常収支が黒字のため、財政状態は健全性が高まっている。米国のオーストラリアに対する金利の優位性が低下したことは、投資家が豪ドルの買いポジションを積み増すきっかけとなるものであり、よって豪ドルが上昇するとみている。こうした見方は、リスク資産を選好する市場のセンチメントにも影響される。

豪ドル相場は、過去高金利通貨で人気があったが、現在の1.50%の金利は、高金利とは言えず、人気が離散気味。ただ、「安全通貨」という面もあり、未だトレーディング的には人気があるようだ。ただ、長期投資としては、RBAのスタンスが利上げに傾くまでは、押し目は買っても反発では利食いながらの方が良さそう。特に豪州はインフレ・ターゲットを2%から3%と想定しており、インフレが上昇しないと利上げの可能性が低く、今後も4半期ごとに発表される消費者物価指数(CPI)を丹念にチェックして、次期を待つスタンスを維持したい。逆に上昇の芽が見えるなら積極的に買っていきたい。

また、みんなのFXが提供している自動売買ツール「みんなのシストレ」は、リピート系注文で豪ドルとの相性が抜群です!自動売買で豪ドル取引したいのであれば、みんなのFXを使ってみてくださいね。

ユーロ/米ドルは2023年9月末までに1ユーロ1.12米ドルまで上昇、2024年6月末までに1.18米ドルまで上昇すると予想する。米ドル/スイス・フランは9月末までに1米ドル0.87スイス・フランまで下落、2024年6月末までに0.83スイス・フランまで下落すると予想する。英ポンド/米ドルは9月末までに1英ポンド1.29米ドルまで上昇、2024年6月末までに1.38米ドルまで上昇すると予想する。同様に、豪ドル/米ドルは9月末までに1豪ドル0.72米ドルまで急上昇し、2024年6月末までに0.76米ドルまで上昇するとみている。

豪ドル円で稼ぐには、今後の見通しを立てることはもちろん、自分に合ったFX口座選びも重要です。「使いやすいFX口座が分からない」「FXを始めてみたいけれど、自力で利益を出せるか心配」という方は、「外為オンラインのiサイクル2取引」がおすすめです!

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