最短6分の闘い 新幹線の車内整備

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最短6分の闘い 新幹線の車内整備
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 最短6分の闘い 新幹線の車内整備

最短6分の闘い 新幹線の車内整備

新大阪駅の20番ホームに滑り込んできた鹿児島中央発の「さくら」。折り返しで再び、九州へ向かうまでの時間は24分間。このわずかな時間内で座席やトイレ、ごみ箱などを整備するのがJR東海のグループ会社「関西新幹線サービック」(大阪市淀川区)のスタッフだ。 【写真】座席に残されたごみを取り除き、20列ある座席の方向を転換していく濵野雅隆さん ■プロの技術光る まさに時間との闘い。新大阪駅の折り返し列車を担当する新大阪第二事業所チーフスタッフの濵野雅隆さん(40)は、すべての乗客の降車が確認されると、きびきびとした動作でデッキに入った。整備終了までの時間は18分だ。 最初にごみ箱を片付けると、車内へ。座席に残されたごみを取り除き、20列ある座席の方向を転換していく。ここまでで約5分。続いて、しわの目立つヘッドレストのシーツを交換。車両の形式によって形状が違うため、準備には注意が必要となる。車両の端から交換忘れがないか、指さし確認。ほうきとちり取りで掃き掃除をしながら、車内をもう1往復。整備を始めて約10分が経過した。 座席の持ち手、汚れた窓を拭く。そして、まもなく16分を迎えるところで整備終了。乗客がぴかぴかの車内に乗り込んだのは、到着してドアが開いた18分後だった。「時間はプレッシャーですが、乗車するお客さまから『ありがとう』と声をかけていただくとうれしい」。濵野さんは充実した表情で列車を見送った。 第二事業所では約200人が働く。12人が1編成8両の整備を行う。濵野さんは9時から午後6時45分までの日勤で、平常時で14本を担当する。整備時間はまちまちで、最も短いのはわずか6分。18分と同じ動きをしていては間に合わない。座席回し、掃き掃除、シーツの交換…。「車内に入った瞬間、どこの整備を優先するか判断しています」。入社は平成30年6月。経験がものをいう瞬間だ。 ■安全運行の一翼 実は車内整備を実施しているのはJR西日本、JR九州の車両。いわば「他社」だが、濵野さんは「新大阪は東海道と山陽新幹線の境界。どこの車両とか意識したことはない。すべてをきれいにするだけ」とプロ意識を強調。日本が世界に誇る新幹線は車両がきれいなことでも有名だ。「外国人のお客さまにすごいところを見せたい」とプライドをのぞかせる。 濵野さんは整備作業だけでなく、経験を買われて約2年前から、チーフスタッフとして車内整備後の点検なども行っている。照明が切れていないか、窓にキズはないか、トイレから出てこない人はいないか、1編成の半分をチェックする。異常があれば、車掌らに連絡する。安全運行の一翼を担っているのだ。

普通車両内での作業はこのような流れで構成されている。新幹線が東京駅に到着するたびに、次の乗客のために快適な空間がてきぱきと整えられていくのである。運行状況によっては時間の短縮を余儀なくされるが、作業員の技量はこれら一連の作業の出来栄えを損ねることなく最短4分間でこなせる能力まで高められている。 1日当たり120本の新幹線を東京駅で清掃し、東北・上信越方面に出発させ、その乗客は約13万人に上る。ピーク時に特別ダイヤが組まれると1日に168本まで増えることもあるが、450名のスタッフがフル稼働でこれに対応し、どんなにダイヤが混雑しても同質のサービスを提供し続けている。

「田んぼラグビー」の開催場所は、岩城農場(栃木県大田原市親園2089-1)。参加費は無料で、募集定員は約20組(40人程度)を予定。対象は小学1年生〜中学3年生までの子どもとその保護者(1組3人まで)。申し込み多数の場合は抽選となる。東京駅⇔那須塩原駅の往復の新幹線の切符はノエビアグリーン財団で負担する。応募期間は5月10日の正午12時まで。

「TESSEIの商品は何か――以前は『清掃』だと思っていました。でも、お客様は清掃を買いにきているのではないのです。お客様と私たちがシーンを共有するステージである『新幹線劇場』で、『さわやか あんしん あったか』を絶対の理念として、「思い出」をお土産に持ち帰りいただくようにしました。」

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