ドル円午前の為替予想、155円が介入の「レッドライン」との見方強まる 2024/4/18

FXブログ
ドル円午前の為替予想、155円が介入の「レッドライン」との見方強まる 2024/4/18

午前の為替予想は… 155円が介入の「レッドライン」との見方強まる

作成日時 :2024年4月18日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

153.600-154.800円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は154円台前半へと小反落。日米韓財務相が円安およびウォン安に関する深刻な懸念を認識したとする共同声明を発表したことで一時154.15円前後まで下落した。声明発表前は34年ぶり高値圏の154.60-70円台で推移していた。鈴木財務相はまた、イエレン米財務長官と個別に会談したことを明らかにしており、円買い介入を巡る日本の立場を米国側に説明した模様だ。
1ドル155円が日本の介入を巡る「レッドライン」との見方が広がっており、ドル/円相場は本日も神経質な値動きが続きそうだ。154円台後半では介入への警戒感から伸び悩む公算が大きい一方、154円台を割り込めば、介入待ちでドルの手当てが遅れていた向きなどから買いが入ると見られ下げ渋るだろう。

今朝 最新のドル/円チャート

ドル円 最新の為替チャート・FXチャート

レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック

「外為どっとコムトゥデイ 」記事一覧

 
kanda.jpg

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円午前の為替予想、155円が介入の「レッドライン」との見方強まる 2024/4/18

ドル円午前の為替予想 155円が介入の レッドライン

一方、材料的に注視されていたものは「日銀金融政策など」と「中国情勢」について。前者は、岸田首相が渡米し、11日未明に実施される日米首脳会談が開催されることで、様々な思惑が取り沙汰されるなか、前述したようにドル/円が152円に接近する展開をたどっていることで、本日は鈴木財務相から口先介入が聞かれていたようだ。前述発言のほか、「あらゆる手段を排除せず適切に対応」とのコメントも聞かれていたという。一方、それとは別に植田日銀総裁は参院財政金融委員会で答弁し、「当面は緩和的な金融環境が継続すると考えている」と述べたうえで、「基調的物価が予想通りに上昇していけば金融緩和の度合いの縮小が必要になる」などといった見解を示していた。

ドル/円は、本日東京時間にも151円台後半で高原推移をたどるも152円にはとどかず。まさに「近くて遠い」という存在にある。当局による円買い介入警戒感が強いことは言うまでもないが、前段で取り上げた鈴木発言には強い切迫感がうかがえず、また以前も指摘したように、その鈴木氏は以前「防衛ラインはない」とも発言していた。それからすると、152円を超えたら即介入ということもないと考えられるが果たして如何に。またブルームバーグは、金融大手スタンダードチャータードのレポートをもとに「153円前後の水準まで当局が介入しないこともあり得る」と報じていたようだ。引き続き日米を中心とした各国政策金利が注目を集めている。そうしたなか市場では明10日に発表される米消費者物価指数が、とくに注視されているようだ。そして、そんな明10日は日米首脳会談のほか韓国総選挙、さらにはNZ中銀とカナダ中銀による政策金利発表など、米消費者物価指数発表以外にも注目材料が目白押しとなっている。予断を許さないものの、明日に注目材料が集中していることもあり、本日はそれらにらみで思惑の交錯した展開に終始する可能性も。

古沢氏は23日のインタビューで、「日米の金利差が変わらない中でも、かなり急速に円安・ドル高になっている」と指摘。円安がこれ以上進むなら、介入は「相当近いんじゃないか」と語った。155円を超える円安進行で恩恵を受ける人は少なく、「どんどん投機が進む状況を放っておいて良いとは恐らく誰も思わない」という。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは151.20-152.20円。ドル高・円安方向は既に指摘した152円をめぐる攻防にまずは注目。抜ければテクニカル的には青天井で、強い抵抗はしばらく見当たらない。対するドル安・円高方向は、151円半ばが短期的なサポートとして意識され始めているようだ。下回っても基本的には底堅く、先週安値である150.81円ではさすがに下げ止まりそう。

23日(火)のドル円相場は高値圏で一進一退。

9日午前の東京市場でドル円は、高値圏での横ばい推移。

東京市場はドルが強保ち合い。151.80-90円を中心とした高原推移をたどったが、152円にはとどかなかった。ドル/円は、151.80円前後で寄り付いたのち底堅く推移。レベル的なものもあってか、鈴木財務相から「過度な変動は望ましくない」などとした口先介入が聞かれるも、効果はほとんど見られなかった。米金利先物や日経平均株価の動きを横目ににらみつつ、151.75-95円といった高原推移をたどっている。16時現在では151.90-95円で推移し、欧米市場を迎えていた。

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、上下の値幅はわずか10銭ほどとこう着感が強まり、151円80銭台での推移となった。

東京市場はドルが強保ち合い。151.80-90円を中心とした高原推移をたどったが、152円にはとどかなかった。

テクニカルに見た場合、ドル/円相場は完全に152円が射程圏内で、あと数ポイントまで迫るもとどかない。とは言え、さすがに怖いもの見たさもあり、そろそろ上値トライをするといった声も聞かれるようになってきた。上抜けにも一応注意をしておきたい。とは言え、もちろん当局の実弾介入警戒感にも警戒感を要するだけでなく、上抜けた場合でもある種の達成感からドルが急反落するリスクを懸念する声もあるようだ。本日は米経済指標として、レッドブック週間小売売上高が発表されるものの、市場の関心は低い。基本は明10日の米消費者物価指数発表待ちか。それ以外でも、先で取り上げたように明日に材料が集中しており、動きにくそうな雰囲気だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました