【見通し】NY為替見通し=基本的に材料待ちも、高値更新局面のテクニカルな買い加速には注意

【見通し】NY為替見通し=基本的に材料待ちも、高値更新局面のテクニカルな買い加速には注意

NYタイムはドル相場の大きな動意につながりそうな経済指標の発表など特段のイベントは予定されていない。23時に4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)の発表はあるが、結果が為替に与える直接的なインパクトは大きくないとみる。

 しかし、このところ6月の利下げを示唆するような欧州中央銀行(ECB)高官の発言が相次いでいる。金融政策にも影響を与えるユーロ圏経済の地合いを把握する上で、今夜の指標の強弱を見定めておく必要はある。

 加えて、その後に予定されているラガルドECB総裁の講演内容にも一応留意したい。ただ、目先のポイントとされる賃金動向のデータを確認するまでは特に政策選択の自由度を狭めるような発言はないと考えられる。

 さらに、ユーロ相場の上下がドル相場に与える影響程度では、ドル円が高値更新を試したり、逆に高値圏から大きく下放れたりするような展開につながりにくいだろう。ドル相場あるいは、円相場に直接働きかける今週25-26日の日銀金融政策決定会合など、よりインパクトのある材料を待つムードが今夜は支配的とみる。

 気をつけておきたいのは16日に記録した34年ぶりの高値154.79円を抜けた154.80円超えに観測されるストップロスを狙った投機的な買い仕掛けの動き。目先の上値のポイントを抜けたことによるテクニカルな上昇が加速することも想定できる。

・想定レンジ上限

 ドル円の上値めどは、オプション(OP)バリア観測の節目155.00円や次にOPが控える155.40円。

・想定レンジ下限

 ドル円の下値めどは、19日安値153.59円。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY為替見通し=基本的に材料待ちも、高値更新局面のテクニカルな買い加速には注意

見通し NY為替見通し基本的に材料待ちも 高値更新局面のテクニカルな買い加速には注意

日銀金融政策決定会合では、植田日銀総裁が先週ワシントンでのG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、円安による輸入物価の上昇が基調的な物価上昇率に影響を与える可能性に言及し、「無視できない大きさの影響が発生した場合には金融政策の変更もあり得る」と述べていることで、やや警戒感が高まっている。また、関係筋の話として、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2024年度のコアCPI見通しを1月の2.4%から引き上げることを検討する可能性が報じられており、要注目となる。

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